ケンのブログ

日々の雑感や日記

名古屋フィルの名曲シリーズを聴きに行く(第89回)

2024年02月01日 | 音楽
1月25日は名古屋の金山へ名古屋フィルハーモニー名曲シリーズを聴きに行った。

オーボエ・指揮 シェレンベルガーさん

ハープ マルギット アナ シュースさんで

モーツァルト フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
シューベルト 交響曲第8番ハ長調 グレイトが演奏された。

2曲ともハ長調 親しみやすい旋律で始まるな とか考える。


最初に演奏されたモーツァルト フルートとハープのための協奏曲K.299は
柔らかい感じの演奏だった。

なお この曲はフルートのパートはシェレンベルガーさんがオーボエで演奏された。



演奏中にオーケストラを指揮するシェレンベルガーさんの手の動きがふわっとして柔らかい感じだった。

オーケストラからもその手の動きの感じに応じた音が出ていたと思う。


次に演奏された
シューベルトの交響曲は
オーボエがこんなに活躍する曲なのかと思った。

それはオーボエ奏者の方が指揮をされるのと無関係ではないかもと思った。

オーケストラ全体ということで考えると
1無駄に大きい音を出さない 2無駄に音を伸ばさない 3しかし 一つ一つの音にはしかるべき引っ掛かりを作る。

ということが演奏を通じて意識されていたような気がする。

そして それは 演奏にとてもいい効果を出していたと思う。


オーボエ奏者の方は聴き手の僕から見ていると絶えず音を出しているという感じで、大変だったような気がするけれど こういうことに力を注げる人生はいいなと思った。
(もちろんオーケストラの人全員 一生懸命だったけれど割と管楽器の方に目が行く癖があるのでそう見えました)

シェレンベルガーさんが前半のアンコールにシューマンを演奏されたのは きっと後半のシューベルトの交響曲を世に出したのがシューマンであること そして シューマンがこの曲を「天国のように長い」という主旨のことを語ったというエピソードも意識されてのことであるような気がする。

演奏を聴きながら本当に 天国のように美しいなと思う場面も幾度かあった。

それと同時に 天国のように長いのか 冗長なのか紙一重というところもあるなと思った。

でも シューベルトの美しさは紙一重というところにあるわけだから、、、 とそんなことも考えていた。

第一楽章の終わり近くで 弦楽器が冒頭のホルンの旋律を回想した。

そこの表現が とても 情熱的でかつ優雅であるように聴こえた。

ハープと共演して触発されたということもあるような気がするけれど演奏全体を通してピチカートがとても美しく聴こえた。

今までに聴いたこの曲の生演奏の中で僕にとっては最も印象深い演奏だった。

それはともかく 一日いちにち無事に過ごせますように それを第一に願っていきたい。



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