ケンのブログ

日々の雑感や日記

天皇誕生日

2020年02月23日 | 音楽
今日は天皇誕生日。自分と同じ年代の天皇陛下の誕生日ということで、そして新しい時代の天皇陛下の誕生日ということで、なんとなく嬉しく思う。

大阪の北ターミナル近くの道を歩いていたら右翼の街宣車が来ておじいさんが「なんやあれ」と言ったら、奥さんと思しき人が「今日は天皇誕生日だから」と言った。「そうか」とおじいさんは言った。

年を取ると祝日などにも鈍感になると思う。とくにその日だからやすみというわけではないだろうし。

今朝の新聞に天皇陛下今日60才と見出しが出ていた。天皇誕生日は前から意識していたけれど今日が60歳のお誕生日というのは意識から抜けていた。
もう60歳になられるかと思った。

新聞には陛下が60歳ということに言及して「もう還暦ではなくまだ還暦という思いでおります」と大相撲初場所で優勝した徳勝龍関を引き合いに出されたと書いてある。

徳勝龍関は初場所の優勝インタビューで「もう33歳じゃなくてまだ33歳と思ってがんばります」と年齢についてたずねられたとき答えたので、そのことを新聞の記事は言っていると思う。

優勝力士を引き立てるような形でユーモアを込められるところがお人柄というか陛下は若い頃とお変わりになっていないなと思う。

ところで2月23日はシンガーソングライター中島みゆきさんの誕生日でもある。

みゆきさんの作品で「後悔」という歌がある。
歌詞を見るとつき合っていた人に自分の思いを伝えなかったことを後悔する歌になっている。
歌詞はつき合っていた人が外国へ旅立つフライトの時間を思い浮かべる場面のものだ。

その歌詞にこんなくだりがある。

‘’泣くほどの子供じゃなかった
ひきとめるほどの自信もなかった
諦めることに慣れたふりして 何を守ろうとしてみたの‘’


この3行の中で
ひきとめるほどの自信もなかった
という言葉に一番心を打たれる。

自信がなかったと正直に自分の心の内面を見つめていること
自分の心に正直に向き合う一文が入っていること
それがこの歌の歌詞をより深みのあるものにしている。

諦めることになれたふりして 何を守ろうとしてみたの
と少しかっこつけた自分に対する照れが入っているのも泣かせるなと思う。

しかし、自信がなかったと正直に認めることで
それは時間とともにしっかりとした諦めになりうる。
あのときは自信がなかったんだ。仕方がないと。
そこが、みゆきさんの歌詞はすばらしい。

自分を正面から見つめ、自信がなかったことを素直に認め
それでいてちょっと照れてみる余裕もある。

おなじ歌詞の二番にはこのようなフレーズがある。

‘’大切なことはいつだって いちばん後に気がつく‘’

大切なことに気づくのが遅かったと後悔しているようにもみえるけれど
いちばん後にでも大切なことに気づけば別れた人や自分を恨まなくてすむ。

遅かったとは言え大切なことには気づいたのだから。

ネガティブなことを歌っているようで結局はポジティブ。
そこが、すごいなと思う。


こういう歌詞がかけるのももちろん才能や努力もあるけれど
結局は人柄だなと思う。




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