ケンのブログ

日々の雑感や日記

お茶会に行った。

2018年06月10日 | 日記
今日は自宅の近所のM神宮で催されたお茶会に行った。
M神宮は六月末が夏越の払えの日になっている。
神宮の夏越の払えと聞くともう一年半分終わるのかと思う。
境内にはちのわが用意してあり
ちのわを潜って左に回ってもういちどちのわを潜って今度は
右に回るそしてもういちどちのわを潜って今度は
まっすぐ本殿に進んでお参りをする。
そうすると無病息災ですごせるというようなことが
境内の立て札に書いてあった。
それならばそうしてみようと思い書いてある通りに
お参りした。
どうぞ無事で安全でありますように。
神宮の門からちのわ、本殿にいたる直線の通路の両脇には
風鈴がいっぱい並んでいる。
風鈴にも厄よけの効果があるとのこと。
これも境内の立て札に書いてあった。
そうなのかと思う。
風鈴の紐のしたの短冊には皆さんからよせられた感謝の気持ちが
書いてあります。
ご希望のかたは社務所までお越しください
○○円にて短冊を差し上げますと書いてある。
短冊は買わずにすでに書いてある風鈴に取り付けられた
短冊を見てみる。
確かに感謝の気持ちが書かれている。
健康ですごせましてありがとうざいます とか。
しかし、その中になぜか
相続が無事終わりますようにという願い事が
書いてある短冊がある。
今という時勢を極めて反映した願い事だなと思うと同時に
これって感謝の気持ちを書く短冊じゃなかったの?
と思わず突っ込みを入れたくなる。
まあ、○○円で短冊を買ってその分は神宮に
奉納した訳だから感謝を書く短冊に願い事を
書いても神様も宮司さんも許してくださると思うけれど。
先月はまだつぼみでカタツムリがはい出してきていたアジサイも
もう立派に花をつけている。
季節は確実に動くんだなと思う。
先月宮司さんにこれがアジサイであることを教えてもらっておいて
よかったと思う。
寅次郎アジサイの恋 と語呂合わせで覚えたので
ちゃんと記憶に定着していてよかった。
お参りと境内の散策を済ませてお茶室の待ち合いに入る。
受け付けにはN先生とI先生がいらした。
「今日は隣の町のお茶会と日程がかさなりましたね」と僕は言った。
「まあしゃあないやん」と隣の町のお茶会の責任者のI先生が言った。
まあそうだけれど、僕もI先生も隣町のお茶会よりも
神宮のお茶会を優先するんだと思った。
I先生がいらっしゃらない隣町のお茶会と言うのも
ちょっと想像できないけれど
そこは、I先生のことだからちゃんとぬかりのないように
他の先生に頼んできてあるのだろうと思う。
物事をてきぱきと進められるリーダーシップがないと
お茶の先生にはなれないんだなとしみじみと思う。
僕のようにどんくさかったら、仮にお茶の作法をマスターしていても
お茶の先生はちょっとつとまらないと思う。
N先生は先月ここの神宮の当番だった。
「先生先月はありがとうございました」と僕は言った。
「いいえ、こちらこそ雨の中をお越しくださいまして
ありがとうございました」とN先生は言った。
そういえば先月は雨が降っていたっけ。
それでアジサイにカタツムリが出ていた。
待ち合いに進んで目録を見ようといつも目録の
置いてある場所にいったら今日は目録ではなく
お道具が入っている箱がそのままもうせんのうえに置いてある。
まあ、一応目を通して記憶に残る部分だけでも残しておこうと
思ったけれどそんなに記憶に残らなかった。
茶室にはいると今日はご亭主が男の先生だった。
お道具やかけものはほとんど端午の節句にちなんだものだった。
先生のご説明では昨年は陰暦の閏年で
陰暦の一年が13ヶ月あったから今年はちょっと
タイミングが微妙に変わるとのこと。
桃太郎のお茶碗の話になったときに
その男の先生が
「桃から赤ちゃんでもセクハラにはなりませんわなあ」とおっしゃった。
なんだか僕はこの先生いったい何をおっしゃるんだろう
どんな先生なんだろうと思ったら話には続きたあった。
「男が女性専用車に乗ったかて、法律違反にはなりまへんで
あれは、男性差別やゆうてわざと女性専用車にのって
女性から罵倒されても無視し続ける人もおりますのや」と先生はおっしゃった。
あとからちょっと法令関係を調べてみると
確かに女性専用車が成り立つには鉄道会社から
乗客への理解と協力の呼び掛けが必要であり
これは法律による強制ではなく
男性の側の任意の協力というのがとりあえずは
定説ではあるらしい。
しかし、そういうのは協力するのが
ジェントルマンと言うものではないだろうか
といいつつも僕も何度か女性専用車両にのって
あわててごめんなさいと他の車両に移ったこともあるけれど。
「トイレなんかでも女性のトイレの方がキレイらしいですなあ
私も一度使ってみたいけれどそれこそ捕まりますしなあ
女が男のトイレ使っても捕まりませんけどね」と先生はおっしゃった。
「でも女性のトイレは混雑して大変ですよね」と僕は隣の女性にささやいた。
すると隣の女性は
「そうなんですよ混雑します。
女性専用車両も混雑しますけれど、大概
女性専用車両は階段の近くにあるので
そこへあわてて乗り込んできた男性が白い目で見られるのも気の毒ですよね」と
おっしゃった。
まあ、小声での話でご亭主には聞こえないけれど
うまくまとめてくださったものだなと思う。
「ちょっとその茶碗片付けんと、みんなに回したげてや」と先生は
お運びをする方々におっしゃった。
「お茶碗に泡がたくさんついてますので
ふいてからまたお回しします」とお運びの方の一人がおっしゃった。
そんなこんなでお運びのかたがちょっとせわしない感じで
今日はせっかくのお着物姿も落ち着いて見られないなと思った。
いろいろとご亭主のお話を聞いてわかったことは
くす玉は端午の節句に関係がありくす玉は薬をいれる用途がある。
なのでくす玉のくすは薬のくすとのことだった。
テレビのバラエティーでくす玉の割れるシーンを見ていると
そんなくす玉本来の由来を忘れてしまいそうになる。
かきつばた、菖蒲と八つ橋のはセットであることも見えてきた。
あとでよく調べてみると伊勢物語の東下りのかきつばたの段に
三河の国に八つ橋がありそこにかきつばたがあったと出ている。
そういえば以前家庭教師で
このかきつばたを生徒に教えたことがある

からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
たびをしぞ思う

この五段の歌のそれぞれの頭文字をとるとかきつばたになる。
「見事な歌でしょ」と僕が生徒に言うと
「だからなんなの?っていう話ですよね」という答えが返ってきた。
帰国子女の子で英語はできるのだけれど
数学は単純な計算問題もおぼつかない。
「君は計算問題がまだできないから
まず計算問題をできるようにしよう
文章題や図形の問題のことは考えなくていい
スポーツ推薦がもらえるんだから
まずは0点をとらないことが先決
数学は計算問題さえできれは
英語で十分カバーできるから」と僕が言うと
どうも生徒は僕にバカにされたと思ったらしく
終始なんか僕には反抗的な態度だった。
合格発表の日に僕が「どうやった」と電話すると
「合格しましたよ」と怒ったように言ってそれっきりになってしまった。

待合室に戻って呉服屋さんに挨拶した。
「今日は男の先生やったから気のせいか
女性のお運びをするかたがちょっと
女性の先生の時よりピリピリした雰囲気でした」と僕は言った。
「ああ、それはわかります。
ちゃんとしないと怒られますもんね」と呉服屋さんは言った。
「そうなんです」と僕は言った。
「ところで先月のリボンの下駄止めどうしはりました?
ちょっとかわいすぎないですか
じぶんで使わはるんですよね」と呉服屋さんは言った。
「そうですね。鞄につけたらちょっとかわいすぎて
おかまと間違えられるかなと思いました
それに西陣の生地を使ったリボンなので
ぼくのようにあちこち歩く人間が鞄につけていると
りぼんの生地がすぐに痛んでしまうんですよ」と僕は言った。
「そうですか、で、なんに使わはるんですか?」と呉服屋さんは言った。
「なので、今は神棚に飾って
いつかそのうちの出番を待っています」と僕は言った。
「そうですか」と呉服屋さんは言った。
「これ、生地のサンプルです」と呉服屋さんはサンプルを僕に見せて言った。
「この生地、荒磯ですよね
相撲の親方株と一緒の名前やから覚えました」と僕は言った
「そうですか、
ところでどの生地が好きですか」と呉服屋さんは言った。
「そうですねこの模様なんか鳥かなあという感じで
これは星かなあという感じではっきりしないところが
想像を駆り立てて好きです」と僕は言った。
「ああ、かすりですね」と呉服屋さんは言った。
「色はこの緑がいいですね。僕、緑が好きなんですよ」と自分がはいている
緑のズボンを指差して言った。
「ピンクは?」と呉服屋さんは言った。
僕、上はピンクのポロシャツを着ていた。
「ピンクも好きです」と僕は言った。




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