ケンのブログ

日々の雑感や日記

バッハ ゴルドベルク変奏曲

2018年05月28日 | 音楽
僕は音楽を聴いている時間がたぶんかなり長い方だと思う。
家で本を読んだりするときは音楽をかけていることが多い。
学生のころからずっとそうだった。
学生時代から今日までやく35年が経過した。
ちょっと計算してみると一日一時間音楽を聞いたとして
35年で12775時間音楽を聴いたことになる。
一日一時間というのはかなり短く見積もっている。
実際にはこの2倍3倍の時間音楽を聴いていると思うから
学生時代からの累計では2万時間3万時間くらい音楽を聴いていると思う。
本を読んだりしながら音楽を聴くことが多いから
ほとんどは歌詞のない音楽を聴いてきた。
具体的に言うとクラシック。
でも、僕の音楽の好みにはかなり偏りがあって
きっと音楽を聴く時間の半分くらいもしくは半分以上は
ベートーベンを聴いている時間でさらにそのうちの
半分近くはベートーベンの交響曲第5番を聴いている時間だった。
さらにそのベートーベンの交響曲第5番を聴くのにも偏りがあり
クラウディオアバドがベルリンフィルを指揮して
この曲を録音したCDを買ってからは
交響曲第5番を聴く時間の半分くらいは
アバドの演奏を聴く時間だった。
ずいぶん偏りのある人生を送ってきたものだなと思う。
バッハをきくことはそれほどなかった。
ただ、グレングールドの弾くバッハのゴルドベルク変奏曲
特に新盤はちょっといいなと思って以前なんどか聴いたことがある。
ただ、ちょっとグールドの演奏はあまりに個性が強すぎて
ちょっと疲れるなとも思っていた。
すばらしいけれどなんかちょっとしんどいというようなふうに。
最近になってグールドのゴルドベルク変奏曲を引っ張り出してきて
何度かきいてみたのだけれどやはり今回も同じ感想を持った。
ただ、今回はゴルドベルク変奏曲って素晴らしい音楽だなと
改めて思った。
音楽に漂う感情が’とてもニュートラルで落ち着いている。
やはりバッハはすごいなと思う。
なにかもっとグールドとは違う演奏をと思って
自分が過去に買い求めたCDの棚を見るとトレバーピノックが
チェンバロを演奏したゴルドベルク変奏曲があった。
聴いてみると今の僕にはかなりフィットした演奏のように思える。
ここ一ヶ月くらいピノックの演奏するゴルドベルク変奏曲が
僕のヘビーローテーションになっている。
バッハって、ゴルドベルク変奏曲っていいなと思う。
実はバッハのゴルドベルク変奏曲が僕の意識に登ってきたのには
ちょっとした伏線がある。
2、3年前に小山実雅恵さんのコンサートに行ったら
ベートーベンのピアノソナタ第30番の変奏曲を弾いていると
同時にバッハのゴルドベルクが私の頭の中で鳴り出す
というようなことを実雅恵さんがコンサートの曲目ノートに
書いておられた。
それでベートーベンのピアノソナタの変奏曲とバッハのゴルドベルクの
旋律を頭の中でつなげて歌ってみたらなるほど
違和感はないなと思った。
音楽が意識の表層に登ってくるのって意外な伏線があるものなのだなと思う。

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