ケンのブログ

日々の雑感や日記

菊地洋子ピアノリサイタル6月30日兵庫芸術文化センター

2018年06月30日 | 音楽
兵庫芸術文化センターに菊地洋子ピアノリサイタルを聴きに行った。
オールモーツァルトプログラム。
最初に演奏されたのが
ピアノソナタ第13番K.333変ロ長調
第一楽章
なめらかな演奏の開始。
ペダルでおとがつながってるイメージがある。
残響が長めに聴こえるけれど音はアグレッシブではっきりしている。
展開部に入っても演奏は安定している。
細かい表情も出ていると思う。
ロマンチックに聴こえるところがある。
低い音の出し方が独特でなんかいいなと思う。
第二楽章
ゆったりと始まる。
中間部は伸びやかに引いておられる気がする。
表情がくもるところにもよく対応しておられると思うけれど
全体にロマンチックなイメージがあると思う。
第三楽章
はずむような感じで始まる。
音楽が進むと演奏は流暢に流れていく。
細かい表情を出しながらも同時に音のつながりを
意識した演奏だったと思う。
低音の使い方が魅力的であると思った。

次に演奏されたのがロンドK.485
速めのテンポで軽やかに弾いておられる。
様々な表情が演奏の自然な流れの中で出てくるのがよいと思った。

次に演奏されたのが幻想曲K.397
沈んだ感じの音楽。
後半は曲想が明るくなる。
うまくギアチェンジしておられると思った。

次に演奏されたのがピアノソナタ第18番K.576ニ長調
第一楽章
中庸のテンポと思う。
最初の音というかモチーフをそれほど強く弾かれるわけではない。
なので比較的なめらかに演奏が進んでいく。
しかし、音楽の表情はちゃんとでていると思う。
展開部の後半は緊張感が増してきた。
第二楽章
ゆったりとやや軽やかに始まる。
音楽が華やいだり少し沈みこんだりする表情がよく出ていると思う。
第三楽章
音楽の始まり。
左手の細かい音がしかるべき迫力をもって動いて印象深いと思う。
左手から放たれる音が何度か特徴的で印象深いと思った。
ちょっと今までに聴いたことのないタイプのモーツァルトと思った。

20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
ピアノソナタ第9番K.310イ短調
第一楽章
提示部を聴いて少し音がつながりすぎかなと思う。
モーツァルトのマイナーの曲は難しいなと思う。
演奏が展開部に入り少し勢いに任せすぎかなと思う。
流れの中からおのずと出てくる表情もあるけれど。
第二楽章
少しムードに流れすぎているように思う。
もう少し演奏が素朴にのどかな感じだったらと思う。
悲痛な場面ではちょっと演奏がドラマチックすぎるかなと思ったりする。
第三楽章
うまいと思うけれどちょっと勢いに任せずぎかなと思った。

次に演奏されたのが
ピアノソナタ第11番K.331イ長調 トルコ行進曲つき
第一楽章
やや速く明るくテーマが奏でられる。
なんか次々とバリエーションが出てくるなかで
演奏がサーっと進んでいくというような印象を持った。
最後の方はなんかちょっとムード音楽っぽいなと思った。
装飾音の使い方がちょっと変な気がしたところもあった。
残響が長いのもちょっと気になった。
ホールが広いので残響の客席への響き方は
演奏者にもよくわからないのかもしれない。
第二楽章
やわらかく始まる。
あとはサーっと流れていく。
トリオのところもちょっとサーっと流れてしまうように思えた。
なんかちょっと違うなと思って聴いている僕がいた。
第三楽章 トルコ行進曲
ここだけ単独で聴けばきっとうまいと思っただろうけれど
第一楽章と第二楽章がサーっと流れてきた続きで聴いてしまうので
なんかちょっと物足りないと思う。
装飾音の使い方が変と思う。
ちょっと音楽をデフォルメしすぎと思った。
最後はちょっと違う音楽を聴いているような感じに思えた。
例えばファジル サイの演奏を聴いているような、、、。
盛り上がって終わった気がするけれど。
なんだかコンサートの前半と後半でずいぶん印象が違う気がした。


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