ケンのブログ

日々の雑感や日記

地道に行けますように

2020年10月27日 | 日記
今日の新聞を読んでいると都心で高級クラブを経営する方の談話として、26歳のときナイトクラブの客である大手商社の部長に名刺を出して挨拶したことがあると書いてある。

その部長にナイトクラブの副社長の肩書を書いた名刺を差し出すと大手商社の部長は、その名刺を投げ捨てて「お前なんか、しょせん水商売だ」と冷笑を浴びせてきたという。

新聞にはこういうことが起きた話の前後関係は書いてないので商社の部長さんにクラブの副社長が何か至らない対応をしたのかも知れない。

しかし、お前なんかしょせん水商売だよと言って差し出された名刺を投げ捨てるというのもまたずいぶんひどいはなしだなと思う。

僕もこういうクラブのような場所に精通しているわけではないので、あくまで想像なのだけれど、たとえ大手商社の部長であってもサラリーマンがこういう場所に遊びに行けるというのは会社のお金(接待費)などを使っていく場合が多いように思う。

たとえ部長であってもサラリーマンならば毎回自腹を切ってクラブの馴染みになるほど遊びに行ける人はそんなにいないと思う。

こういうときに会社でえらい立場になる人って、なぜか会社のお金でここに来させてもらっているという自意識の人よりも、俺は会社の金を使う権限のある実力のある人間なんだと思うタイプの人が多いように思う。

つまり、クラブに遊びに来られるのは自分の実力なのだと。

まあ、どんな自意識を持とうとその人の自由だし、会社で重要なポジションにつくというのも一つの才能であり努力でもあるとは思う。

しかし、こういう話を新聞で読むと、八王源先生が生前「部長、課長と言ってもね、みんながちやほやしてくれるのはその地位にある間だけ。誰でも、地位のある人間には頭を下げないと自分の立場が危うくなるでね。それでみんな地位のある人間をちやほやするの。でも、その人がその地位から去ったらただのおじさん、おじいさん。誰も見向きもしないようになるの」としばしばおっしゃっていたことをしみじみと思い出す。

その頃は僕も若かったので、そんなものかなあと思ってその話しを聞いていた。

しかし、自分がもう還暦に近い年齢になってきて、会社などの一線を退いた人を見る機会が多くなるにつれて、本当に、会社に勤めていた頃、部長や課長だったとしても、その地位をおりてしまえばただのおじさんだなと思うことが多くなった。

ただのおじさんならまだいいけれど、部長だった頃のえらそうな口調や考え方はくせになってしまってなかなかぬけないから、それがいわゆる老害というものになってしまうこともしばしばという感じだ。

あと、若い頃に体を鍛えたり、勉強したり、そういう習慣を身につけなかった人は歳をとってから、なんかよれよれという感じになってしまう場合も多いなというのも最近しばしば思うようになった。

自分のどんなふうに歳をとるか、それはわからないけれど、なるべく謙虚な気持ちで努力するという姿勢はできることなら続けたいなとは思う。

コロナも欧州でまた拡大、大阪でも感染者がまた増えていると新聞に出ている。

なんとかこういう時期を地道に乗り切っていきたいものだなと思う

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