ケンのブログ

日々の雑感や日記

東京大学音楽部管弦楽団サマーコンサート2018 8月5日 ザ シンフォニーホール

2019年10月23日 | 日記


昨日8月5日はザ シンフォニーホールに東京大学音楽部管弦楽団サマーコンサート2018を聴きに行った。
シンフォニーホールからの案内をみて早めに前売り券をかったのだけれど当日ネットを見るとチケットは売り切れ、当日券は出ませんとなっていた。
ええ、アマチュアのコンサートでそんなことあるの?と思った。
まあ、自由席やし、チケット売り切れいってもタダ券もらって
実際には会場に来ない人もあるし、と思ってちょっと余裕を
かましていた。
会場には30分くらい前に行ったけれど、余裕をかまして
おもむろにトイレにいってから席にいったら
ほんとうに満員でビックリした。
正直いってさすが東大ブランドの集客力と思った。
東京大学音楽部で検索しただけで
もう僕のタブレットには東京大学と提携開発の商品
というような感じの広告が出てくる。※
うーん、なんか、さすがと思ってしまう。

※提携か監修か忘れたけどなんしかそんな感じの広告が
タブレットに出てきた。

会場に入ると初々しい感じの子達が室内楽の
デモンストレーションをやっていた。
そばで聴くと頼りないおとのようにおもえたけれど
トイレに入っているとけっこう力強いおとが
聴こえてきた。
指揮は武藤英明さん

最初に演奏されたのがベルリオーズのローマの謝肉祭序曲作品9
オケのメンバーがステージに入ってきたとき
みんな体格がいいと思った。
アマのオケを聴くときときどき体格がプロと違う
と音楽を聴く前に思ってしまうことがあるけれど
今日は体格のいい子が多いなと思った。

最初、音が鳴ったとき音色が明るいと思った。
イングリッシュホルンのソロがとてもうまくてたっぷりと歌っている。
弦と菅のからみも美しい。
パーカッションもリズミカルでうまい。
音楽がギアチェンジして速くなると
ちょっとアマチュアのオーケストラとは思えないような
演奏の盛り上がりかただった。
なんかすごいなと思った。
ベルリオーズ独特のなんか弦の音が
深く突っ込むようなところもしっかり突っ込んでいた。
みんなが積極的に自発的に音を出しているように感じられる。
それがとてもいいことに思えた。

次に演奏されたのがチャイコフスキーのくるみ割り人形組曲作品71a

序曲
弦が軽やかに鳴っている。
木管もうまくからんでいる
ベルリオーズからここまで演奏を聴いてきて
アマチュアのオーケストラとしてはどのパートも
うまいんだなと思う。

マーチ
トランペットもホルンもうまい
木管と弦が同じ音形をたどるところも息があって美しい。
チャイコフスキーのすばらしい音楽もあいまって
ちょっと夢見心地になってしまった。
アマのオケをきいてこんなふうになることめずらしいなと思う。

ロシアの躍り
みんな楽しそうに弾いている。
若いということもあるのだろうけれど
ほんとうに楽しそうに弾いているように見えた。

アラビラの躍り
クラリネットが東洋風のモチーフを吹く。
弦もちょっと暗い感じをよく出しているなと思った。
あやしい夜のような雰囲気をクラリネットも弦も
よく表現しているなと思った。
オーボエも息の長い旋律をきれいに奏でているなと思った。

中国の躍り
ファゴットとフルートのからみが息があっていてよかった。

葦笛のおどり
ピチカートとフルートのからみがうまい。
オーボエもよくなっていた。
金管と弦のからみもうまいと思った。

花のワルツ
オーボエ、クラリネット、ホルンのハーモニーが美しい。
ハープもうまい。
管楽器による前奏が終わると弦は速いテンポで
しっかりとリズムを刻む。
メロディーラインも伸びやかに弾いている。
なんだかみんなそれなりに自信をもって演奏しているように思える。
夢の中にいるような気分で音楽を聴いている自分がいることに気づく。
きっと若い演奏者だからこそ醸し出せるよさがあったのだと思う。

20分の休憩をはさんで次に演奏されたのが
ドボルザークの交響曲第8番ト長調作品88
第一楽章
チェロがよく鳴っている。
ちょっと音が明るすぎるようにも思うけれど、、。
リズミカルなところとしっとりとしたところのコントラストも
それなりに決まっている。
やっぱりうまいなとおもう。
ビオラの一番前の女の子がおどけるような感じで
体を伸ばしたりしながら笑顔で弾いているのが
けっこう目にとまる。
ぐっと音を突っ込むところもしっかりできている。
全体の音色はけっこう明るいなと思う。
フォルテのところになると音量もかなりあるのだなと思う。
トランペットもよく頑張ってメロディを吹いていた。
木管もたっぷりと歌っていた。

第二楽章
冒頭、弦の音がけっこうコク深く鳴った。
木管が鳥のさえずりのように鳴っている。
中間部でも弦がしっかり8つの音のまとまりを出している。
音楽が静かになったところで少し退屈と感じる場面もあった。

フルートの旋律をきいてドボルザークって美しいなと思った。

第三楽章
よく歌っている。
音色が明るいかなと思う。
オーボエが民謡風のメロディーを奏でる。
こういうところなんかドボルザークだなと思う。
楽章の終わりではティンパニがリズミカルに鳴っていた。

第四楽章
トランペットが鳴る。
チェロが出る前のティンパニの小さな音も印象的と感じる。
チェロもうまい。
ちょっと音色が明るいかなとも思う。
音楽がギアチェンジしてフルートが音を
転がすように息の長いフレーズを奏でている。
すばらしいと思った。
ちょっと弦が力んでいるかなと思うところもあった。
プロのオーケストラだったらチェロがもっとコクの深い音を
出すかなと思うけれど、よく頑張って弾いていると思う。
全体に弦の音が小さくなったところでアマっぽさが出るかなと思った。
フィニッシュに向かって音楽がはやくなるところ
ティンパニがとてもリズミカルに奏でられていると思った。

アンコールはドボルザークのスラブダンスが演奏された。
とても楽しそうに演奏していた。

コンサートマスターの体格がアスリートみたいと思った。

最後に余興のような感じで
オーケストラの伴奏で会場のみんなで
ドイツ民謡 歌声響く野に山にを輪唱しましょうということになった。

最初にオーケストラのメンバーの代表の子が歌ったのだけれど
余興ということもあってか
お経か歌かわかないようななんとも言えない感じだった。
オーケストラは前奏と称して
チャイコフスキーの弦楽セレナーデとドボルザークの交響曲第八番を
うまく編曲で繋いだものを演奏した。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデはたしか小澤征爾さんが
斎藤先生から習ったとおっしゃっていたし
札幌に昔いったときすすきのの地下鉄駅の出口でPMFオーケストラの
メンバーがカルテットでこの曲を演奏していた。
そんな思いでもあってチャイコフスキーの弦セレは
僕にとって屈指の名曲であると同時に
教育的な音楽というイメージもある。
オーケストラのメンバーがチャイコフスキーの弦楽セレナーデを
美しく奏でるのを聴いて
本当に教育のよく行き届く方々だなとしみじみと思った。
この前奏のなかでトランペットがドボルザークの交響曲第八番の
第四楽章冒頭のファンファーレを見事に奏でた。
本番の時はちょっと音がかすったので
本番と余興の順番が逆になればよかったのにと思った。
なんか昨日のコンサートは僕にとっていい体験だったなと思う。


※この記事は一度あやまって消してしまったので グーグルのキャッシュをコピーして
再投稿しました。





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