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チベット騒乱とオリンピック

2008-03-29 03:54:09 | その他
チベット騒乱に思う


 なるべく 
 きな臭い国際政治の話は避けて通ろうと思っている。

 しかし、
 国際取引や私達の生活に関連するテーマなら
 無視する訳にもいかない。


 昔何かの小説で読んだようなことが、
 現在進行形で起っている。

  これは、現在の7不思議の1つに入れるべきだろう。
  時代遅れの報道管制というか
  徹底した情報統制がされているのが驚きだ!

  しかも、
  その国が国際連合安全保障理事会の常任理事国
  なのだから開いた口がふさがらない。
 
   どこかの党が言っている国連中心主義も
   考え直した方が良い。

   ただ単にアジアの政治大国だけなら笑っていられたけれど、
   今や世界の経済大国になってしまったので、

   その影響が大きすぎて、
   腫れ物にさわるような対応を取っている。

   日本なんて
   海底油田で主権を侵害されても
   毒入餃子で殺人未遂事件が発生しても、
   偽地球儀を強要されても、

    触らぬ神にタタリなし、
    金儲け第一主義で乗り切る魂胆だ。

    受講生の多くが中国ビジネスに関係がある。
    直接に生活に影響があるので深刻だ。

    だからこそ、
    自分自身の意見をしっかり持って欲しいと思う。
    

 外国でも似たような発想をする人がいる。

  米国務省は、報道だけでは判断できない、と消極的。

  ブッシュベ米国大統領にいたっては、
  「チベットの現状に懸念を伝えた」程度で、

  五輪と政治は別との立場を取っている。

    かつてモスクワ五輪をボイコットした国が、
    最初から切り札を放棄してしまっている。

  英国のミリバンド外相は、
  中国の孤立化を招くような政策は正しいとは思わない、
  と言っているそうだ。

  これでは、
  軍事力さえあれば何をしても良いと認めてるのと同じだ。
  経済力が大きければ何をしても良いのか?

  ならず者国家と迎合するなんて、
  英米の時代は終わったようだ。

    もっとも、
    大統領候補たちは中国を批判しているようだし、
    幅広い意見はあるようだが・・・

  
 世界は広い、明確にメッセージを伝えるリーダーもいる;
   
  ポーランドのトゥスク首相は、
  チベット情勢を理由に北京五輪の開会式を欠席することを表明した。

  ペテリング欧州議会議長は、
  すべての政治家は出席の是非を自ら問うべきだ、と発言。

  フランスのサルコジ大統領は、
  あらゆる選択肢=北京五輪開会式への不参加もありうると
  あっちこっちで繰り返し主張している。

  これは、中国に対する接し方(戦略)の問題でもあるが、
  やはり、正論を主張できる欧州の時代なのかな、
  という印象を強く持った。


 CNNやBBCなど注意して聞いているつもりだが、

  聞き逃しているのかもしれないが、
  日本のリーダーの声が聞こえてこないのは残念だ。

  昨日読んだような小説のように、
  2.26事件を起こすような青年将校もいないようで
  結構なことだが、

  このような隣国やわが国の情勢等を考えると、
  日本の平和も長くは続かないような気がして心配だ・・

  特に、米国に親中派の女性大統領が誕生したら、
  両軍事大国に囲まれた日本の打つ手は限られてくる。
  

 北京オリンピックのボイコットを呼びかけるつもりはない、

  したがって、オリンピックが開かれたからといって
  少数民族の人権を蹂躙したことが正当化されるものではない。

  オリンピックが開かれたからといって、
  毒餃子事件のうやむやを正当化できるものではない。

  この点、議論が錯綜しているように思える。

 話をチベットに戻して、
 米国議会が昨年、ダライラマに栄誉を与えたことは評価したい。


  



コメント
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