貿易実務検定:ゼロイング(反ダンピング計算)
学生:先生、今日の産経新聞の5面に
「WTOパネルで日米痛み分け:反ダンピング計算」
という記事を見つけました。
先生:凄いね。意味分かりますか?
学生:反ダンピングですから、
不当廉売関税に関することですよね。
しかし、ゼロイングが理解できませんでした。
先生:新聞にはどのように書いてますか?
学生:複数の取引中に1つでも国内価格より
輸出価格が低い取引があった場合に
全体をダンピング認定する計算法です。
先生:なるほど。
不当廉売関税を発動するためには、
「正常の価額と輸出価格との差額」
を計算しなくてはなりませんね。
学生:不当に廉売(安売り)されたかどうかですね。
先生:そうです。
その差額を計算する際、
まず製品のモデルを細分し、
モデルごとの差額を算出したうえで、
これらを合算して全モデルの差額を
算出する方法が一般的に使われています。
このような合算を行う際、
負となった差額(輸出価格が高い。安売りがない)
をゼロとみなし、
合算することをゼロイングといいます。
学生:・・・・・?
先生;例えば、
Aモデルの差額が20万円、
Bモデルの差額が-30万円
Cモデルの差額10万円とすると、
それぞれのモデルの販売量は同じで1個とすると、
全モデルの差額は、
ゼロイングを用いると、
(20万円+0円+10万円)÷3=10万円
つまり、10万円の安売り
ゼロイングを用いないと
(20万円-30万円+10万円)÷3=0円
つまり、安売りはない
学生:なるほど。
だから、このアメリカの計算は貿易ルール違反だと
WTOに訴えたわけですね。
学生:先生、今日の産経新聞の5面に
「WTOパネルで日米痛み分け:反ダンピング計算」
という記事を見つけました。
先生:凄いね。意味分かりますか?
学生:反ダンピングですから、
不当廉売関税に関することですよね。
しかし、ゼロイングが理解できませんでした。
先生:新聞にはどのように書いてますか?
学生:複数の取引中に1つでも国内価格より
輸出価格が低い取引があった場合に
全体をダンピング認定する計算法です。
先生:なるほど。
不当廉売関税を発動するためには、
「正常の価額と輸出価格との差額」
を計算しなくてはなりませんね。
学生:不当に廉売(安売り)されたかどうかですね。
先生:そうです。
その差額を計算する際、
まず製品のモデルを細分し、
モデルごとの差額を算出したうえで、
これらを合算して全モデルの差額を
算出する方法が一般的に使われています。
このような合算を行う際、
負となった差額(輸出価格が高い。安売りがない)
をゼロとみなし、
合算することをゼロイングといいます。
学生:・・・・・?
先生;例えば、
Aモデルの差額が20万円、
Bモデルの差額が-30万円
Cモデルの差額10万円とすると、
それぞれのモデルの販売量は同じで1個とすると、
全モデルの差額は、
ゼロイングを用いると、
(20万円+0円+10万円)÷3=10万円
つまり、10万円の安売り
ゼロイングを用いないと
(20万円-30万円+10万円)÷3=0円
つまり、安売りはない
学生:なるほど。
だから、このアメリカの計算は貿易ルール違反だと
WTOに訴えたわけですね。