キク科、Asteraceae、ヤグルマギク(ケンタウレア)属、地中海沿岸地域原産、
学名:Centaurea calcitrapa、
和名:ムラサキイガヤグルマギク(紫毬矢車菊)、
英名:Red Star Thistle、Barnabas、Purple Star Thistle、Calthrop、
葡名:Calcitrapa、Cardo-estrelado、Calcatrapa、
2008年7月、2014年6月14日、7月17日、9月7日、2015年6月23日、8月19日、2017年6月11日、2020年7月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
ケンタウレア・カルキトラパ Centaurea calcitrapa の花。花の直径は2cmほどで鋭い棘に覆われ近寄りがたい。
国道脇の荒地に群生している。
大きな固まりの株になっていることも多い。
石灰岩の石ころの中に大西洋からの強風に耐えながら小さく咲いている。ケンタウレア・カルキトラパ Centaurea calcitrapa でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 和名は、ヤグルマギクの仲間で紫色の花を見せ、花の下には鋭い刺があることから。属名の Centaurea はギリシャ神話に登場する半人半馬のケンタロウスに因んでいる。ケンタロウスがこの属のヤグルマギクで矢傷を治したという話に因んでいるとのこと。種小名はラテン語からで「戦争時に用いられたチェーンで結合された表面に突起を持つ鉄球を」を語源としている。
ムラサキイガヤクルマギクはキク科の多年草である。草丈は20~80㎝程度となる。全草に多細胞毛を疎らに生じる。根生葉は長い葉柄を持ち、羽状に深裂し、裂片は幅4㎜前後程度で5~7対つく。裂片の縁部には鎌形に反曲した鋸歯が疎らにある。茎葉は、上方に行くに連れ、裂片の数は減少し、やがて線形となる。春~夏にかけて枝先に頭状花を1個ずつつける。花径は2㎝程度で、花色は淡紫色となる。花は、筒状花のみで構成される。総苞は卵円形で、無毛。総苞の外片は、長さ1~2㎝程度の鋭い刺となる。本種は、地中海沿岸地方が原産地であるが、北米では帰化状態にある。日本へは既に大正期に渡来しており、太平洋沿岸地域で帰化状態にある。 (GKZ植物事典より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます