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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蝶より蛾のほうが多様

2016-06-10 21:33:30 | 生き物
 山里に灯りは希望そのものだ。
 わが家でも入り口から玄関までのわずかな距離でさえ闇の世界。
 そんななかだからだろうか、夜はいつの間にか蛾が灯火の舞踊を踊ってくれる。
 しかしそのうち邪魔になる。

                           
 そこで捕まえてみる。
 この蛾は表は黄色で裏がオレンジ色という「ベニシタヒトリ」(ヒトリガ科)だった。
 「ベニ」を隠すなんて裏地が派手な祭りの半纏みたいだな。

                    
 そして、豆粒ほどの緑のちっちゃな蛾。
 緑の蛾は珍しい。
 これは「クロシタアオイラガ」(イラガ科)というから、幼虫は毒針を持っていて危険だ。
 ひょっとすると家のすぐ隣にあるカキノキに生息していたのかもしれない。 

           
 畑ではホタルガに似ているなと撮った蛾は、「クビワウスクロホソバ」(ヒトリガ科)という黄色いマフラーがおしゃれ。
 よく見ると頭は瑠璃色。

     
 畑で時々出会う「キハダカノコ」(カノコガ科)が葉の下で雨宿りしていた。
 体は黄色と黒で目立つ交通警察官みたいだ。
 しかも、翅はかのこ模様。
       
 蛾もよく見ると色彩もデザインもじつに多様であるのを発見する。
 早くハンディな「蛾の図鑑」を出版して欲しいけど、買う人がいないだろうね。     



                    
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かめむしプリズンを開設

2016-06-09 20:58:47 | 生き物
 ブロッコリーのアオムシ君に続き、今度はカメムシの「収穫」に着手する。
 カメムシの様子を見ると、ナスよりピーマンのほうに多かった。
 入れ物はペットボトルでかめむしプリズンを作成してみる。

                     
 小雨混じりの雨が降っていたのか、カメムシの捕獲数は思ったほど少なかった。
 アオムシの被害は葉の穴でわかるが、カメムシの場合は汁を吸うのでどのくらいの被害かはわかりにくい。

                     

       
 プリズンは脱出できる所は1ヶ所あるがそこにいくのはけっこうむずかしそうだ。
 最初はカメムシを筆でプリズンに落としてきたが、後半はめんどくさくなって素手で捕獲する。

 アオムシ君とカメムシくんとの捕獲合戦はしばらくルーチンワークになりそうだ。
 
 
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アオムシにめげずブロッコリー収穫へ

2016-06-08 20:48:50 | 農作業・野菜
 アオムシくんの猛攻が続くなか、ついにブロッコリーが立派に成長。
 夕方収穫して夕飯のおかずにする。
 つい先日駆除したばかりなのに、明日の朝再びアオムシ君を「収穫」する。

                       
          
 軒下にニンニクを吊るす。
 青森のホワイト6片の高級ニンニクだが、軟腐病もでてしまった。
 隣の師匠に聞くと「3月までに肥料をやってそれ以降はやってはだめだよ」とアドバイスを受ける。

                      
 以前植え付けたサツマイモは完全に失敗したので、新たに苗を入手してすぐ植え付ける。
 同じようにやっているつもりだが、結果が思わしくない。

 午後には、屋根に登りトタン屋根の釘打ちを続ける。
 
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屋根を塗り直す前に

2016-06-07 19:07:15 | リフォーム・屋内作業
 梅ちゃんがひょっこりやってきた。
 来て早々、「屋根を塗るなら今がチャンスだよ」と言う。
 そのつもりだったが、その前にトタンが浮いている所をしっかり固定しなくちゃならない。

                    
 というのも、横殴りの強い雨風が来ると雨漏りがすることがあった。
 これはトタンが浮いているせいと思われた。

    
 そこでさっそく、ホームセンターで食い込みのいい釘とステンレスの「亀座」を買ってきた。
 なにかをするとなると、その前に準備を終えていなくてはならないのが世の常なのだ。
 さっそく屋根に登ったものの、釘がすぐなくなる。

                      
 それでもう一度、釘と亀座を買いに出かける。
 屋根の上にいるとけっこう急勾配で危険であるのがわかる。
 また、埃やサビも鉄線のブラシで除去しなくてはならない。
 それが終わって初めてペンキ塗りに移行できるのだ。

 梅雨前には実現はできそうもないが、ぜひ年内には実行したいものだ。
 
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大収穫したのは、なんと……

2016-06-06 21:46:45 | 農作業・野菜
 収穫できそうなブロッコリーが作られつつある。
 しかし、敵もさるもの、アオムシ君の猛威も半端ではない。

                        
 
                     
 近づくモンシロチョウも命がけだ。
 ピンセットで一頭のモンシロチョウを捕獲できたくらい近づいてくる。
 アオムシ君だけでなく、ヨトウガらしき幼虫は食欲がアオムシ君を凌駕する。

                    
                    
 葉脈だけ残して集団で食べつくす曲者だ。
 5日に1回くらいで幼虫を捕殺しないと栄養が回らなくなる。
 防虫網をもう少し早くやっておくべきだった。       

           
 そしてなんと、葉裏に黄色い繭を発見。
 それは、アオムシ君の体に「アオムシコマユバチ」が卵を産み付けて托卵し、それから外に出て繭になるというドラマまであったのだ。

                     
 半日近くかかって大小さまざまな幼虫を大「収穫」したが、モンシロチョウはいまだブロッコリーに群がっている。
 そういえば、和宮様は虫取り網でモンシロチョウを必死に捕まえていたのを思い出す。
 牧歌的に見えたモンシロチョウの乱舞は、百姓にとっては実に迷惑な風景なのだ。
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収穫したニンニクを束ね、サツマイモを植え替え

2016-06-05 19:37:14 | 農作業・野菜
 昨夜からしとしと雨が続く。
 東海地方はいよいよ梅雨入りだそうだ。
 畑仕事ができないので、収穫したニンニクを2個づつ束ねて明日軒下に干そうというわけだ。
 今年は根腐れのニンニクも多いので、感染しないように根っ子を除去していく。

                     
 夕方近くになって陽が出てきたので、先日植えてから萎れてしまったサツマイモの苗を植え替える。
 苗を購入したらすぐ植え付けないと失敗することが多い。
 つまり、畝がすでにできていることと植えても暑さで萎れてしまうことに注意が必要だ。

                     
 きょうも空を観る。
 上空は急速な風が吹いているようで、雲の形が変形されながらどんどん流されていく。
 そこから思うに、人生はあまりに短いのをこの頃になって実感する。
 方丈記の達観した人生観に日本の優れた感性を想う。
 
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青崩峠の植物に会いに行く

2016-06-04 22:14:00 | 植物
 仲間5人と長野と静岡の県境にある「青崩峠」に行く。
 武田信玄が座ったという石があった。
 その真偽はともかく「塩の道」である交通の要衝にあったということだ。

                  
 毒草である「ハシリドコロ」の群生が見事だが、花は咲き終わったようだ。
 奥多摩でもよく目にしたが標高が高くないと会えない。
 花は意外と上品で美しい。
       
 
 同時に、「フタリシズカ」の群落も多かった。
 2人ではなく5人もある花芯もあり、「これじゃあ、シズカじゃなくてかしましいね」と笑いあう。
 個体がほかの地域より一回り大きいのも特徴だ。

                 
 地域的には栃餅が特産だが、たしかにトチノキが多い。
 春野町ではホウノキが多いがトチノキは少ない。
 花はすでに終わっていた。                   


 ヨウシュヤマゴボウによく似た「マルミノヤマゴボウ」もところどころで目にする。
 これも都会では見たことがない。 
           
 
 崩落で通行止めとなっている水窪に戻ると、富士山のふもとでは盗掘が問題となっているという「フジアザミ」を発見。
 「天竜の森にはフジアザミがよく似合う」
 帰りに買い物の梯子をして自宅に戻ったら19時を過ぎていた。
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ニンニクと玉ネギを一気に収穫

2016-06-03 19:45:49 | 農作業・野菜
 部屋にいると肌寒いのに外に出ると暑いきょう一日。
 トウモロコシの種を撒いたがまったく芽が出ない。
 ゴーヤは1本だけしか出なかったので、やむなく苗2本を買ってきた。
 ニンニクの葉が枯れてきたので収穫することにする。
肥料をやり過ぎたのか根腐れ気味のものもあり、合格点のニンニクはわずか。
 またまた来年の宿題が蓄積されていく。                  

                     
 いかにも怪しい天気を見る。
 梅雨入り前に玉ねぎも収穫することにする。
 百姓は自然と共に「同行一人」なのだ。
 作業は下を向いていることが多いが、毎日空を見る。

      

 玉ねぎづくりの成功は今年も見送り。
 半分はペコロス並みの小さな大きさ。
 赤玉ねぎはまともなものは一つもない。

 というわけで、今年も落第となる。
 収穫があっただけでも例年より一歩前進だと都知事のように言い訳する。
 プロの百姓に今更ながら尊敬する。
 スーパーで見る野菜の品質の良さにあらためて見直す。
 
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ジャガイモの収穫開始と桃と

2016-06-02 20:42:46 | 農作業・野菜
 畑に植えたジャガイモは、ずいぶん倒れかけたものになってきた。
 したがってそろそろ収穫時期かと、まずは「メークイーン」を試掘してみる。
 けっこう、大きく成っていた。
 連作障害もでていなくて安心する。
 きょうからあわてずゆっくり収穫していくことにする。                       
 

 隣の果樹ゾーンではなんとモモの実ができていることを発見。
 いつもだとせいぜい数個しか実がつかないはずなのだ。
 
                         
 というのも、モモの幹に大きな欠損があり、枯れてもおかしくない状態だった。
 実も梅ぐらいしか大きく成らなかったので、モモであることを知らなかったくらいだ。

     
 この数年、実はカラスのかっこうの餌食となったが、今年はわが口に入るのだろうか。
 たわわになった実にとにかくびっくり。
 いのちのしぶとさにあらためて感心する。
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『神社仏閣に隠された古代史の謎』

2016-06-01 21:19:29 | 読書
 50近い神社仏閣をそれぞれ紹介しながらそこに秘められた古代史の闇を拓こうとする野心作だ。
 ありきたりの寺社の紹介で分かった気がするが、ほとんどが「古事記」「日本書紀」のコピーだ。
 それによる歪められた古代史に一石を投じた作家・関裕二を前々から注目していた。

                      
 奈良・京都には何回か行ったことがあったが、この本があったら見方がずいぶん変わっていたであろう。
 観光ガイドブックを鵜呑みにしてしまったことが恥ずかしい。

       
 「清水寺」には蝦夷のリーダー・アテルイの墓があるのを初めて知った。
 「唐招提寺」の鑑真は苦難の末来日したが、実際は日本の仏教界から冷遇されていたらしい。
 「諏訪大社」は、黒曜石の産地にあり、縄文人や出雲との関係が深い、等々興味ある記述満載だ。

                       
 「結び」で作者は、大自然を畏怖する多神教日本の生き方は「達観」だと評価し、「正義」を振りかざして有史以来いまだ反目しあう西洋の一神教の独善を批判する。
 「祟り」の思想は、悪徳のモラルを修正する装置であり、それが寺社を誕生するエネルギーでもあった。
 それが西洋化により修正装置がなくなってしまったわけで、それが現代のカオス状況を形成しているということを痛感するばかり。
                   (関裕二『神社仏閣に隠された古代史の謎』徳間書店、2008/5)
 
 
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