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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

台風11号と自然災害

2014-08-11 21:41:56 | 風景
 台風11号は日本海へと突き抜けた。
 しかし、近くの川の濁流の音響は変わらない迫力だ。
 台風でなまった体を引きずりながら、濁流を見に行く。
 台風が直撃するといつもは正面の茶畑まで冠水してしまう。

                   
 U字カーブしている反対側から見ると、濁流の迫力が伝わってくる。
 日本の歴史を自然災害の歴史から見ていくのが必要な時代になっている。

 それほどに、霊長類に君臨する人間の自然観が問われる時代になったということだ。
 「たたり」とか「畏れ」とかが生活に大きな影響がある時代は、人間は謙虚になったり、戒めを後世に残したりしたが、経済成長や金融を第1と考える生き方が本流になるや、人間はますます傲慢になってしまった。

 ちなみに、森町の太田川を見たら川の色もきれいで、水量もえらい変化はないように見えた。
 どこが違うのだろうか、考えさせられた日だった。

ニューヨークで活躍する日本画家の千住博は指摘する(ETV「達人達」)。
 制作でいつも直面しているのは「手に負えない自然というものを毎回経験していく」という。
 「それがとても現代人にとって大切な気がする」とし、「なんでもコントロールできると思うことに非常に大きな過ちがあり、それがそもそもの発端がある」と明言する。
 本質的な告発であり、謙虚な人間性を感じさせられた。

 夏バテか、夕方の農作業中珍しくクタクタの「禁断症状」がおきてしまった。
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引きこもる 台風逃れ 啼きガエル

2014-08-10 20:11:37 | できごと・事件
 台風がそばを通過する。
 断続する雨のため一日中家に引きこもる。
 夕方台所にアマガエルがやってくる。
 暗くなる頃、でかい鳴き声を響かせる。
 カエルも台風避難をするのだなー。

                           
 雨が小降りになったころ、キュウリ・ナス・トマトを収穫する。
 畑は毎日このくらいを生産してくれるので、収入がなくても飢えることはない。
 和宮様もいろいろ工夫して飽きないようにレシピを考えてくれる。

             
 道草山の栗の若いイガが落ちている。
 台風のせいもあるだろうが、昆虫がチョッキンしているのではないかと思える。
 このところ、こんな風情が日常に刺激を投げかける。
 変わらないように見える日常に、ときめくドラマが秘められている。

     
                     
 「ナタマメ」が順調に成長してきた。
 初期の穴だらけだった葉の不安を払拭する伸びやかさだ。
 しかも、ツルの先端は支柱の上の台風に向かっていく勢いだ。

 防災放送が近くの国道や県道が雨量による全面通行止めを伝えていたが、いまは解除の放送が聞こえた。
 台風のコースがわがムラを直撃したら、いのちがけとなる危険性がじゅうぶんある。
 それだけに、カエルの鳴き声を聞けるのにも感謝しなければね。
 
 
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物忘れはミョウガの食べ過ぎか

2014-08-09 19:13:26 | 農作業・野菜
 裏庭の片隅に「ミョウガ」の花が咲いてきた。
 ほんとうは花が咲く前に収穫するといいのだがなかなかできないでいる。
 それでも食べきれないほどの量だ。

                     
 このごろの物忘れの酷さはどうもミョウガの食べ過ぎかもしれない。
 花が咲いてしまうとミョウガの味がやや落ちてしまうが、それでもソーメンの薬味には欠かせない。
 
 台風がいよいよ上陸とあって、脇芽で育てたミニトマトの苗を土間に避難する。
 また、キウイフルーツの徒長枝を剪定して強風に備える。
 さらには、小さいちびキウイの実を摘出する。
 なんだかんだ台風をきっかけにやり残した農作業が増えていく。
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えっ、どこどこ!?

2014-08-08 21:02:04 | 農作業・野菜
 畑で和宮様が呼ぶ。
 「はっ、ただいま参りまする」と畑に駆けつけた。
 「ここにスイカがあるのがわからぬか」とのたまう。
 「えっ、どこでございまするか」

                       
 「よーく見なさんせ」
 言われてもわからない。
 すると、和宮様は小玉スイカの葉をかき分けた。

       
 なんと、立派な小玉スイカが隠れていたではないか。
 うまくいけば、いまのところ4個の実がなっている。
 ホームセンターで1株だけ苗を買ってきて植えていたのだ。

                 
 そういえばと、昨年食べた小玉スイカの種を採っておいたのを思い出し、慌てて種を撒く。
 かわいい苗を移植したばかり。
 今年初めて収穫した「お隠れ小玉スイカ」を冷蔵庫に入れる。
 冷たいスイカをかぶりつく妄想を働かせる。
 夏バテ気味の体に食欲の妄想だけが元気だ。
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アカタテハの避暑

2014-08-07 21:14:39 | 生き物
 都会の暑さに比べればこの田舎は過ごしやすいと言える。
 とはいえ、暑いことには変わりない。
 アカタテハがハーブの葉裏に留まっていた。

                  
 近づいても逃げ出さない。
 よほど暑さにまいっているのだろうか。
 はたまた、脱法ハーブに酔いしれているのだろうか。
 ちなみに、ハーブは「オレガノ」だ。

   
                      
 夜にはまたまたカミキリムシとナナフシが飛んできた。
 カミキリは、図鑑で見たら「コゲチャヒラタカミキリ」かなと思われるがわからない。
 こげ茶色一色の地味なカミキリムシだ。
 夜飛んでくるカミキリはみんな地味な色のカミキリなんだなー。
 
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8月の庭の花

2014-08-06 20:28:36 | 植物
 わが道草山の麓に「ウバユリ」はひっそりと咲いていた。
 いかにも目立たない花だ。
 なにせ葉もなく花が咲く、つまり歯がない、つまり姥のユリというわけ。
 ジジユリというのはあるのだろうか。

       
 裏のほったらかしだった茶畑は、表面にいろいろなツル植物が表面を凌駕している。
 いま花が咲いていたのは「ヘクソカズラ」だ。
 こんなに上品な花なのに「屁糞」といういわれなき汚名を被せられるとは。

                     
 道草山は「アキノタムラソウ」の薄紫の花がいっせいに咲いている。
 庭周辺には「オオバギボウシ」が咲いている。
 ときどき、山菜として食べてしまうのであまり増殖していない。
 ごめんよ。

        
 国道の路上に落ちていた「ホウズキ」を拾ってきて土間に飾る。
 これだけの花に仕立てあげるには、労働力と肥料と農薬の力がかかせない。
 庭にあるホウズキはせいぜい数個の花しか咲かない。
 
 生産していた人に聞くと、表面の橙色は人工的に噴霧して着色を促進するそうだ。
 もちろん、中身のホウズキは農薬のため口にはできない。
 消費者も無農薬のホウズキだけを購買していけばいいんだけど。
 つまり、消費者も同罪ということだ。
 なにか、原発導入と構造が似ている。
 
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カボチャ王子様 どのベットがよろしいですか!?

2014-08-05 21:09:52 | 農作業・野菜
 畑を見渡すとまるで全面カボチャ畑のように見えてしまう。
 それほどに、カボチャの生命力は強い。
 それを見越して網の支柱を立てて空中でカボチャの実を育てようというわけだ。

    
 ヒダカボチャは実の形が2種類あるようで、ベッドも違ってくる。
 ちなみに、網はとある工場の屋上にあったゴルフ練習場のものだった。
 それをなんとか解体していただいてきたものだ。

                
 都会の屋上にあった網は空気のきれいな中山間地でいのちを育む営みを担っている。
 一昨年は大量のヘチマの重さに耐えてきた。
 今年も重さは同じくらいだから、経験値は申し分ない。

 風通しの良いベットだが、カラスの襲撃には無防備だ。
 だが、網のおかげかカラスからの襲撃は今のところない。
 カボチャ王子たちはおかげで自由を満喫できている。
 「どのベッドが快適だろうか」と語っているよ。
 なにしろ、和宮様じきじきに作られたものだからね。

          
 
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白いセミの幼虫みたい!?

2014-08-04 22:00:12 | 生き物

 相変わらず、夜の明かりを求めて来訪者が続く。
 障子に真っ白な蛾がいた。
 お腹・手足が赤いおしゃれな奴だ。

                      
 幼虫は黒毛だらけの毛虫らしい。
 毒針はないので毛虫を触っても問題ないとはいえ、とても触る気になれない。
 それにしても純白の存在感は素晴らしい。

        
 大量発生して葉を食い尽くすアメリカシロヒトリは、もう少し小さい。
 小学生向けの図鑑によれば、この蛾は「シロヒトリ」というらしい。

 今年の夜は蛾とカミキリムシの訪問が多い。
 数日前にはカブトムシのメスがカーテンに体当たりしてきた。
 それにくらべオスはなかなかパワーがないみたいで、家の中まで飛んでこない。

 腹側から見た「シロヒトリ」はまるで白いセミみたいだ。
 蛾にもこんなに品のよさそうなオシャレな輩がいることに注目したい。

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集落プロジェクト「カクトラノオ」を植栽

2014-08-03 20:52:00 | 出会い・近隣
 先週は国道の「道路愛護」のための集落の草刈りだった。
 きょうはその集落の自主的なプロジェクトでアジサイ・レンギョウへの水遣り・追肥と「カクトラノオ」の植栽だった。
 カクトラノオはわが家の畑に大量に植わっているのを急遽持ち込んだものだ。

                     
 2週連続の作業はさすが厳しかったが、5人が加わってくれた。
 ちょうどホウズキの出荷時期と重なって集落としてはかなり忙しい時期ではある。
 その意味では、70歳以上の年金組が重要な担い手となる。

       
 地域のことに目を向けることはなかなか困難を伴う。
 しかし、ここを越えていかないと地域づくりは本物にならない。
 それにはある程度の訓練も必要だ。

 さらには、蔓延している自己中心主義との葛藤を潜らなければならない。
 威勢の良い意見の言いっ放しではなく、手を動かし足で現場に立つことがなによりなのだ。

 まずは「カクトラノオ」が夏半ばに咲いてもらい、次の春にはレンギョウの花が咲くことを証明しなければならない。
 そうしてはじめて、プロジェクトの行動の意味が伝わると思いたいのだ。
 作業が一人ではないことが嬉しい。
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青空に登り龍!?

2014-08-02 21:44:42 | 風景
 二つの台風が日本列島に近づいているという。
 そのせいなのだろうか、雲の動きがあわただしい。
 動かない山と茶畑に3本の雲がジワリと流れる。

                       
 最近のニュースはうんざりする事件ばかり。
 人間のいのちが簡単に削除される。
 「平和」ぼけ日本の深層の危うさが事件として露呈している気がしてならない。
 「ほんとうのこと」を避け、触れたがらない、その複合汚染がメルトダウンする。

        
 その体質は戦前から今日になってもなお変わっていない。
 原発から出る核のゴミ置き場すら安全が確約されていないのに。
 原発がクラッシュしてもなお「しょうがない」と日常を変えない。
 「鬼畜米英」が簡単に「親米」に転換してしまう。

                     
 そんな「鈍感力」の巨大な沖積層の前に「怒り」という感情が化石化する。
 せいぜい、目先の女・子ども・通行人をクラッシュするしかない閉塞に追い込まれる。
 閉塞を希望に変えようとする大人がまわりにいない。
 閉塞を希望に変えようとするメディアはじつに稀だ。
 閉塞を希望に変えようとする教育現場は、なくなってしまった。

 大空を駆け巡る登り龍が警告を発している。
 「あんたは何に向かって生きているんだ」、とね。 

                    

    
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