山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

古賀茂明氏の退職に思う 2 

2011-09-29 18:42:00 | できごと・事件
そして、オイラの定年間際のこと。
 様々な考え方に触れられながら、これからの日本はNPOというものが鍵であると思ったのだ。
 そこで、行政としてNPOの支援組織が今重要であることを分厚い資料をもって管理職に提言した。
 しかし、あっさり却下。
 背景には、管理職の住民・市民団体に対するニヒリズムがこびりついている。

         

 当時、先進的な自治体はNPO支援組織をちらほら作り始めていた。
 毎年のヒアリングのたびにそれを訴えてきたが、とうとう定年間際になった。
 それがかなわなければ民間でやるしかないという覚悟で課長と対峙。
 しかしこれもきわめて冷たく却下された。
 
 そして退職を決行。
 家庭・職場には大きな迷惑をかけたが、なんとかNPO立・住民立施設を担うことになった。
 おかげで、水を得た魚のように仕事が展開できたのは言うまでもない。

                  

  退職をめぐる問題だけではないが、つねに荒涼とした心象風景がオイラの心を長らく支配してきた。
 オイラがいま大地を耕している意味は、そうした深手の傷を癒そうとしているのだ。
 
 古賀茂明さんの追い詰められた過程とダブルように思えた。
 淡々とした信念の人・古賀さんの表情に曇りがない。

 オイラが右往左往していた地点。
 そこをしっかり越えたフィールドに古賀さんがいる。
 
   
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2 コメント

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不条理 (セニョール)
2011-10-01 20:12:17
不条理

この世の中は 余りにも 不条理な事が多過ぎて 自分の意思を通すのに苦労をしますね
是は 政治界でも一般社会でも まるっきり
同様な事が行なわれて居る事に 驚きます
この世の中では 弁が立って 度胸が有って
少しばかり頭が良ければ それだけで
政治や会社を牛耳る事が可能な国の様です
本来 国民の皆は 人間味のある政治や会社を
望んで居るのに いつの時代でも
其れに即した 時代や会社に成った事は一度として 有りません
時として 優しい心を持ち合わせて居る人が居ても 潰しに合って仕舞います
時として 優しさは 邪魔者に成って仕舞うのです こんな時は ただ硬い貝に閉じこもって
辛い時代の通り過ぎるのを ただただ じっと
待つしか無いのです
こんな日は 長渕 剛 の曲に走ります ろくなもんじゃねー   
なんて 歌う日々が続く事と成ります

ただ言える事は 誰か 誰でも良い 
たった一人でも良い
理解者が 居て呉れれば ただ それだけで
乗り越えられると言う事も 事実だと言う事を
経験しました
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ありがたやー (武兵衛)
2011-10-01 23:36:55
 さすが、セニョールさん、ありがたやー。
 人間の歴史は不条理の歴史かも。
 でも、縄文時代頃までは豊かな心が健在だったんではないかな。
 それは人間は自然の一部なんだという共生の精神。それを集大成したのが、紀元前4・5世紀の中国の老子・荘子・墨子。戦乱をいやというほど見てしまったんだね。
 その頃の思想と現代の先駆者との考えはほぼ同じなんだよね。
 つまり、歴史から自然から、人間は学んでないんだなー。

 組織の中では孤立することが多かったけど、多くの住民の激励がオイラの心の支えになっていたのも忘れられないよ。
 
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