きょうは「ホオズキ」の出荷日だ。近隣ではこれの収穫が夏の風物詩ともなっている。7・8年前だろうか、オラもお手伝いに出かけたが、一発で熱中症もどきとなってダウンした。当時より、現在の方が灼熱地獄は進化しているから、従事している人が心配となる。米を作っている田んぼではその一角をホオズキが占めている。
3月に苗を定植するから、ほぼ半年以上をかけて栽培することとなる。しかも、ナス科なので連作障害がある。毎年、植える場所を変えるから、大地主でないと取り組めない。さらに、作業も支柱建て・牽引・消毒・肥料など、細かい作業も少なくない。60万人も訪れるという台東区浅草寺の「ほおずき市」に出されるホオズキのかなりは浜松産だという。
高さ1m以上、実は11玉以上、上部だけ葉を残すという最高品質を目指している。そのため、害虫駆除や色づけのための農薬や薬品を大量に使う。むかしはホオズキを口に含んできゅっきゅっと鳴らす光景はいまや見られなくなった。市場の見たくれの華やかさという基準が疑問でしょうがない。
そういえば、オラの畑にホオズキがときどき出てくる。ほとんどは雑草扱いで抜いてしまう運命だったが、庭の雑草のなかなら心配ない。実の大きさはプロにはかなわないが、色は遜色ないように思える。無農薬のホオズキが基準にできないものだろうか。先祖がお盆に還ってくるその目印の提灯である「ホオズキ」が農薬漬けでは先祖も興覚めではないだろうか。消費者はそんな事情は考慮していないだろうけど。農協よ、地球を思いやるポリシーを持ってくれよなー。