山猿さんからいただいた「綿」の実を撒いてから今では花が咲き始めた。種から育てるのは野菜でも園芸でもけっこう難しい。春ごろからいろいろな種を蒔いてみたがまともに育つものは多くはないのが実感だ。その点では、「綿」の発芽率は95%くらいだった。しかも、気候変動の酷暑や長雨にもかかわらず、大地からしっかりと芽を伸ばしている姿は素晴らしい。そこから加工された綿生地は人類の暮しを大きく変えた。
だからか、8000年前にメキシコで栽培され、7000年前にインダス川流域で栽培され、その後の産業革命や植民地支配や奴隷労働を誘発させた植物でもある。
「羊毛が生える木」と驚愕を与えた綿は西洋人の欲望を誘発した。日本も貴族の「絹」愛好よりは武士や農民の活動的な衣服として愛用された。和宮様もなにかと綿が体や肌に良いと絶賛する。そうはいっても、栽培にはいろいろな障害もある。さっそく雑草軍団に侵入され成長を阻害されたりする。草刈機だと本体を刈ってしまう可能性もあるので、たらたらと手作業で草むしりをしているこの頃だ。