山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ちっちゃな四天王見つけたよ

2017-06-09 21:24:57 | 生き物
 梅雨になると道路に這い出てくる常連は、「サワガニ」。
 ときどき車に轢かれて潰されたものもいるが、雨がうれしくてたまらないのだ。
 サワガニがいるということは、そばに清流があるということだ。
 この日本固有種の小さなカニは里山の常連でもある。
 サワガニの消滅は里山の消滅となる。

                               
 国道の法面で発見した20mm弱の小さな「ベニカミキリ」。
 竹の筒の中でときどき出会うことがある。
 成虫になると花から花へと蜜を探す旅に出る。

     
 そのすぐ近くに白黒の紋が鮮やかな「キンモンガ」が止まっていた。
 黒の地に黄紋型と白紋型があるようだが、これはその中間型のような気がする。
 幼虫はリョウブの葉を食草としているので、わが畑界隈でもっと発見されてもいいはず。

                             
 今年初めて出会う「ダイミョウセセリ」も35mmほどの小さな蝶。
 ダイミョウセセリには後翅に白帯のある「関西型」と白帯のない「関東型」とがある。
 これはもちろん「関東型」で、さすがにまだ「関西型」には出会っていない。

     
 いずれもちっちゃい生き物だが、これらの存在が里山ワールドの一員となっている。
 近所の人が「農薬を使用しているせいか、川からホタルが全くいなくなり、田んぼからヘビが見られなくなって久しい」と語る。
 経済成長とか景気浮揚とか原発再稼働とかの貫徹は、こうした生き物をじわじわと削除しながらますますの効率と便利さを手中にしている。

 日本人が培ってきた共生思想は混迷の世界を主導するアイテムでありながら、現状はマイノリティーの変人扱いにされている。
 遠藤周作は「キリストはなぜ沈黙しているのか」と作品で問うた。
 共生思想に影響を与えた仏教はいまだに葬式仏教の枠から脱皮できないでいる。
 「日本の仏よ神よ、あなたはなぜ沈黙しているのか」とオイラはつぶやく!
 
 

コメント
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