昨年の12月頃から、荻原規子の歴史ファンタジー三部作(徳間書店)を読んできましたが、やっと読了できました。(11/28ブログ参照)
『空色勾玉』は神代の時代、『白鳥異伝』は神と古代が交叉する時代、『薄紅天女』は倭と蝦夷が闘った平安時代、を舞台にしています。
いずれも、武力及び闇の「剣」と平和及び鎮めの「勾玉」をめぐる愛と冒険のファンタジー文学。
M・エンデを連想するようなファンタジーの日本版として、作者の歴史知識や描写の筆致力に圧倒されました。宮崎駿のアニメにピッタリです。また、宝塚歌劇で取り上げてもよい場面が多々ありました。
ただし、蝦夷の差別的事実へのまなざしというところではあまりに平板すぎて物足りませんでした。また、エンデのような鋭い時代把握がないため、現代をえぐる作品には仕上がっていませんが、ファンタジーのもつ明るさとワクワク感は充分楽しめた内容でした。
ひさびさの読書でした。
『空色勾玉』は神代の時代、『白鳥異伝』は神と古代が交叉する時代、『薄紅天女』は倭と蝦夷が闘った平安時代、を舞台にしています。
いずれも、武力及び闇の「剣」と平和及び鎮めの「勾玉」をめぐる愛と冒険のファンタジー文学。
M・エンデを連想するようなファンタジーの日本版として、作者の歴史知識や描写の筆致力に圧倒されました。宮崎駿のアニメにピッタリです。また、宝塚歌劇で取り上げてもよい場面が多々ありました。
ただし、蝦夷の差別的事実へのまなざしというところではあまりに平板すぎて物足りませんでした。また、エンデのような鋭い時代把握がないため、現代をえぐる作品には仕上がっていませんが、ファンタジーのもつ明るさとワクワク感は充分楽しめた内容でした。
ひさびさの読書でした。