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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

和宮様まさしく危機一髪

2022-04-27 21:03:57 | できごと・事件

 夕方、畑で和宮様が寒冷紗をめくり上げて小松菜を収穫していたときのこと。まさにそのとき、目の前にヘビがいたと言って慌てて家に戻ってきた。蛇の模様もよくわからなかったようだが、とぐろを巻いていたという。

    

 現場に直行して蛇を見たらまさしく、マムシだった。これは経験者に処置してもらおうと近所に応援を頼んだら、軽トラでタイミングよくすぐ来てくれた。マムシはとぐろを巻いたまま動かなかった。

  

 来てから1分もたたないうちに、火ばさみでマムシを掴んで見せてくれた。「小さいけど、子どもじゃなくて青年という感じだな」と言う。そして、火ばさみでマムシを捕まえて、金原明善が発明したという「金原鎌」の後ろ側で頭を直撃。すると、ピクピクしながらも動かなくなった。

          

 あっという間の処理だった。地元の農林業に生きるワザと知恵を見せてくれた。今年はやけにマムシが多い。ここにきて十数年になるが、わが地所でマムシをしっかり見たのは二度目のことだった。これからはもっと注意して作業をしなければならない。

     

 マムシの裏側の模様を見るのは初めてだった。その模様は図鑑にはほとんど出ていない。なかなか重厚な模様に驚く。大きさも長すぎず、むしろかわいいマムシちゃんだった。

 それにしても、和宮様とマムシとの距離が10cmくらいだったのが奇跡だった。触れていたら間違いなく咬まれていたところだった。すぐさま退却したから良かったのかもしれない。

 

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「外が大変なことになっているぞよ」

2022-04-06 21:56:53 | できごと・事件

 夕闇が迫ろうとする直前、和宮様が「外に来なはれ!! 大変なことになっておるぞ」と勝手口に駆け込んできた。なにか、事件でもと、現場に急行する。そこは、シイタケのほだ木があるところだった。今年のシイタケは終了したと思っていたところ、最近の雨のせいかどっさりシイタケができていたではないか。

      

 往年のようなどんこのシイタケはさすがになかったが、形の悪い「わけありシイタケ」を収穫することとなった。つい最近、知り合いから肉厚のうまいシイタケを貰って食べたばかりだった。それには及ばないが、生のうちにスライスして冷凍にしておけば便利な食材となる。

 そのため、暗くなる前にと、あわてて収穫をする。ほだ木は樹皮も破れとても菌糸が伸びるどころではない状態だった。それでも、しぶとく最後の命をかけてくれたような現れ方だった。

      

 今までシイタケがなかなかできなかった隣の太い切り株にもシイタケが参入した。こちらはどんこに近い形状をしているので味に期待ができそうだ。残念ながら、特上の「森菌」でないのが惜しいところだ。

 いっぽう、その近くに、毎年山菜として楽しみにしている「コゴミ」がいくつか芽を出していた。このところ、株が増えているので期待できそうだが、事前に草刈り機でまわりをきれいにしておくのを忘れていた。今年もなんとかコゴミの味を満喫できそうだ。

 そのうえさらに、その周辺には「ワラビ」も芽を出し始めているではないか。いよいよ、山菜シーズンの開幕だ。過疎地ならではの忙しいスローライフになりそうだ。

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一週間遅れで開花

2022-03-16 22:52:19 | できごと・事件

 春がぐんぐんやってきた。作業をすると汗がだくだくだ。同時に、わが集落の手製の地域ミニマガジンもいよいよ印刷に突入した。やはり、春は忙しい。今回はプリンターが快調だったのでずいぶん助かった。

 そんなとき、大杯スイセン「アイスフォーリス」がきょう開花した。昨年より今年は約一週間開花が遅い。それほど寒さが厳しい冬だった気がする。

      

 この大杯スイセンが開花すると4月にかけていろいろなスイセンの仲間が多様に花咲くのだ。いわば、go to スイセンのスタート指標となる。

    

 もちろん、2月末には、ミニスイセンの「テイクテイト」が一番乗りの開花をする。体も花も小さいが花色が濃黄色で、春到来の宣告をする。春の花の妖精「スプリング・エフェメラル」ということになる。

      

 同じころ、和宮様が畑で「フキノトウ」を発見。以前は100個近く群生したものが今では2個になってしまった。意外に繊細な植物だった。さいわい、近くの花壇や道草山へ一部を移植していたので、遅いけど4月くらいまで細々楽しめることができる。食べ過ぎると舌が痺れるので注意。

      

 また、昨年は今の時期満開だった「河津桜」はまだ一分咲きというところ。わが家から20分ほどの国道沿いにある河津桜はとっくに満開を終わり葉桜になっている。いっぽう、畑の隣にある八重桜「松月」は4月中旬に満開となる。その孫たち6本ほどは挿し木で育ったものだがまだ開花には数年後というところ。開花は遅いがじわじわと、桜がわが荒野に進出しつつある。

 プーチンよ、桜を見る余裕がないだろうな。人間を信じられない孤独な末路におびえているのだろうか。この春の歓喜の躍動を感じないだろうな。殺された人々の慟哭を理解できないだろうな。

 

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入り口で猟犬とシカの攻防が…

2022-01-28 08:14:20 | できごと・事件

 昨日のこと。畑で農作業の片付けをしていたらガサガサ音がして、まもなく立派なシカが近くにやってきたのが見えた。そのうちに犬が吠え立てながらそのあとを追ってやってきた。するとシカは、きびすをかえすようにわが家の入口のほうへ逃げていった。猟犬とシカとの攻防の現場を初めて目撃したのだ。最近はイノシシよりシカによる農作物被害のほうが多い。

  

駐車場の後ろでにらみ合いが続く。けたましく猟犬が吠えるがオスのシカはすぐには逃げない。今まで逃げてきたので観念したのだろうか、もしくは冷静に対峙したというのだろうか。

  

 シカと猟犬との距離は2~3mくらいの近距離だ。そのうちに、シカは立派な角を下に向けて猟犬に襲い掛かる。一瞬ぶつかった。そのため猟犬はけがをしたようだった。和宮様は近所の犬がけたましく吠えているのだと思って外に出たらこの現場に出くわす。あわてて御所に戻ったという。

  

 えらいのは、それでも猟犬は逃げもせず吠え続ける。猟犬に無線機が見える。両者の対峙と攻防が何回か続いたころ、ハンターの車が近くにするりとやってきた。そして、銃を持ったハンターがゆっくり歩いて出てきた。

   

 すると、それを察知したのか、どうしようかとシカは距離をとって後ずさりした。それでも、専守防衛の堂々としたオスジカの振る舞いは格好良かった。また、傷を受けながらも猟犬も任務を遂行している姿も頼もしい。

  

 ハンターの車がぞくぞく集まるころ、シカは突然逃げ出した。わが家の玄関のほうへ逃げて行ったが、すぐに石垣の塀を豪快なジャンプで乗り越えて裏山のほうへ向かった。猟犬もその後を追いかけて距離を保つ。鉄砲を持ったハンターはゆっくり歩きながら、シカが山側に向かったこと、シカと猟犬との距離が開いたことを確認して二発の弾丸を撃った。

   

 頭を狙った弾丸は立派な角を破砕してしまったが、二発目は心臓近くを貫通したようだ。ハンターは人家が近いので「怖かったー」と言いながらホッとしたようだった。勇敢だった猟犬も誇り高い顔をしていた。仲間のハンターはきょうは3頭目だったので、3の数字をシカの腹にスプレーで描き写真を撮っていた。現場には、血痕とシカの毛が残っていた。

               

 わが家の玄関前にもシカが逃げた時の足跡だけが残っていた。ここに移住して十数年たつが、猟の一部始終を見たのは初めてだった。しかもその現場がわが家とその周辺だったのも驚きだ。以前は、イノシシが猪突猛進そのものの勢いで犬からまっすぐ逃げているのを見たことがある。裏山はイノシシやシカが逃げるときのルートになっているらしい。これでしばらく農作物や樹木は安泰になったのも確かだ。何はともあれ、毅然としていたオスジカの冥福を祈るばかりだ。

 

 

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アイスキャンデイかツララか

2022-01-26 18:09:48 | できごと・事件

 裏山の階段づくりの続きをやろうとしたとき、その途中に丸っこい氷が落ちていた。太さからすると、今は懐かしいアイスキャンデイに似ている。昭和20年代には中心に割りばしがあって舐めると砂糖の甘さが絶好のおやつとなった。いったい誰のキャンデイなのだろうか。どう見ても、人間が作った人工物とは思えない。                      

          

 その隣には雨水を逃す塩ビ管があった。この中から落ちてきたとしか推定できない。地元の人の冬のおやつはツララだったという。ツララをポキッと折ってから塩をかけて舐めたという。ブルブル震えながらも嬉しそうに舐めた絵顔が伝わってくる。そんな自然からのプレゼントを喜んだ原風景は今ではなかなか見ることは難しい。じいじとしてはやっぱりこれを舐める少年の心を失っている。あーあ。

           

 いっぽう、バタフライガーデンを見に行ったら大きなビー玉くらいの白い実の果樹が見えてきた。ほんとうは黄色いはずの実で食べごろのはずなんだけど。昨年に植えた「キンカン」なのだ。食べてみてもあの苦みのあるほの甘さが感じられない。

 実が白くなった原因は寒さに違いない。やはり、わが集落は柑橘類の栽培は難しい。春にはもっと陽が当たるところへ移植しなければならない。よく考えれば、キンカンを植えた場所は冬の期間はほとんど日陰だったのを想い出す。レモンも実ができなかったがこちらも移植が必要だ。安易な植付の結果がこれだった。申し訳ない 

 きょうはなんとなく小春ちゃんが遠くにちょいと見えたものの、夕方はやっぱり寒風が吹きすさんできた。春が待ち遠しい。ニュースは相変わらず暗いものばかり。目先ばかりの利便や利益に走る「ツケ」がぐんぐん現実の事件になってきてしまった。高度経済成長とかバンパクとかオリンピックとかは何を残したのだろうか。国民の劣化の始まりだったとしか思えない。忘れ物を届けに来た「となりのトトロ」は今の現状をがっかりしていることだろう。 

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野生のトマトが霜げた!!

2021-11-20 21:15:16 | できごと・事件

 昨夜から冷気が体に沁み込む。野菜は防寒の効果か、無事だった。しかし、野生化していたトマトの葉は霜げていた。致命的だ。畑のトマトハウスはまだ解体していなかったので、生き残ったミニトマトは立派に赤くなっていた。

              

 スコップで掘ろうとしても硬い土から突如芽を出したトマトだった。その生命力に感心してすぐに支柱を立てたが、まだ食べるには至っていない。トマトの実本体はまだダメージがなかったようだが、陽当たりはいいので、赤いトマトを待つだけだ。あえて、雨除けの屋根はつけていない。遅れて実をつけ始めたトマトの一生はこれからもますます厳しいものになるのは間違いない。

    

 隣の畑のゴボウも硬い葉が元気をなくしていたので、急遽収穫することにする。ほんとうは霜が来る前にとっくに掘り上げていなくちゃならないのだったが。和宮様はこの木のようなゴボウを圧力鍋で実に柔らかく仕上げてくださった。鯛本体を食べるほどの余裕はないが、そのアラでゴボウを煮込む和宮様じきじきの料理には舌鼓を打った。さて、この手荒く手がかかるいのちの根っ子をどのように調和させていくか、体力勝負のようになりそうだ。

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迷走台風14号は

2021-09-19 21:43:13 | できごと・事件

 台風14号は中国や朝鮮に抜けそうだったのに、直角に曲がって勢力を強めて日本列島を襲い始めた。風も強いというので、昨日あわてて台所の窓にベニヤを打ちつける。ベニヤを打ちつける前にツタ植物が繁茂していたのでそれを駆除するのに時間を食う。しかし、午前中の雨も止み温帯低気圧になったとのことで午後には雨もほぼ止んでいった。そのため、夕方にはベニヤを外すことになる。強風でなくてホッとする。なにしろ、割れたガラス窓はガムテープで止めてあるだけだし。

           

 ところが、突然停電があった。場所は近くの限定した地区だったらしい。原因はわからないが山里なのできっと倒木で電線をひっかけたのに違いない。とりあえず、身近にあった懐中電灯やローソクで灯りを確保する。1時間半ほど経っただろうかまもなく復旧したので、あらためて電気のありがたさを実感する。こうしたハプニングがあるのが山里の醍醐味だが、竜巻を発生させている台風14号はわが村に大きな災害を起こさなかったことを良しとするしかない。 

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ブログを読む「スイッチョン」

2021-09-07 22:02:01 | できごと・事件

 わが家はこの頃、スイッチョンのたまり場になっているようだ。夜には突然部屋の中を高速で飛翔してびっくりさせられることもある。廊下の網戸には4匹のバッタがマスクなしで密談していた。青の矢印のバッタのように疲れてダウンしているのもいた。

                    

 とにかく、みんな人懐っこい。人がいるところにやって来てはちょっかいを出したり、食べ終わった食器を舐めたりする。へたするとこちらが踏んづけてしまうことさえある。スイッチョンの正式名は「ウマオイ」だ。鳴き声が「スイッチョン」と聞こえるが、それが馬子が馬を追う声のように聞こえるところから名前がついた。

    

 「キネマ航空CEO」の専門的で難解な言葉が出てくるブログを一緒に読んでくれるウマオイもいた。ウマオイのなかにも好奇心が旺盛な輩がいるのをここでも発見する。野外のバッタは近づくとすぐに逃げてしまうが、わが家のウマオイはまったく逃げないのだ。それどころか邪魔になるくらいそばにいるので何回も間違って潰してしまうこともあった。図鑑やネットにはなかなかそういう情報は見られない。

 

 

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2年ぶりに発見した「ナット」

2021-09-03 21:43:45 | できごと・事件

 2年前に草刈機の刃を先端で締め付ける「ナット」を失くしたことがあった。勾配のある所からコロコロ転がったのはわかったが石もある草むらに落ちてしまった。6角形の外径は10mmくらいしかない。これがないと草刈機は使い物にならない。丁寧に探したつもりだったがなかなか見つからない。けっきょく探すのを断念して街のホームセンターに買いに行く。ホームセンターまでは1時間半はかかる。1個のナットのために。ため息が出た。

         

 それが先日、草を刈っていたときポロリと出てきたのだった。今までもこういうことがあったので、部品は複数で買うことにしている。とくに、ネジは長さがぴったりのがないために、まさにネジ1本のために車を奔らせたことが何回もある。そのため、ナットと2年目に再会してとてもうれしかった。何となくホッとした余韻があった。この気持ちはなんなんだろう。そうして、「また使ってやるぞ」と呼びかけてこの錆びたナットを大切に保管している。

 

 

      

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イノちゃんの忘れもの

2021-08-25 21:40:31 | できごと・事件

 先日は、バタフライガーデン2面にイノシシの初めての侵入を許してしまった。害獣除けネットだけでもやっておけばよかったものの、技術的に躊躇していることがあっていまだ着手していない。掘った穴の近くの樹は倒され未だに水たまりとなっている。

       

 さらに、オクラの畝に何回も侵入していていまでは葉がわずかしかない。したがって、今年のオクラは期待できなくなりそうだ。ここも柵を作らないと駄目であることも露呈された。それにはそれなりの資材を投入しなければならない。家庭菜園でそこまでやるだけの価値があるかどうか、まだ二の足を踏んでいる状態だ。

                 

 奥にあるチャノキの根元もしっかり掘られているが、深さは40cmくらいはあると思う。画像ではその深さが表現できていない。その近くに、ヤマノイモのツルが落ちている。イノシシの狙いはこのヤマノイモであることは明白だ。

                  

 というのも、その近くに数本のヤマノイモの芋が落ちていた。きっと、本体はもっと太いのだろうけどマーカーくらいの太さがあった。周囲を気にしながら食べていたのだろうか、繊細なイノちゃんにしては大きな忘れ物だったのに違いない。犬の散歩で近くにいたお父さんにその報告をしたら、その翌日、そのお父さんの里芋畑が無残にも三分の一ほど食べられてしまった。戦略家イノちゃんの出没にあたふたする山里である。  

                 

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