goo blog サービス終了のお知らせ 

山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

高級緑茶かそれとも…

2023-11-27 21:54:52 | 農作業・野菜

 ここ数週間、雑草天国のわが土地でやっと道らしきものを開通することができた。雑草に負けて成長できなかった植物も少なくなかった。今年で移住15年になるが、今年ほど雑草が叛乱した年はなかった。とりわけ、コセンダングサの猛威は半端ではなかった。そんな雑草の海で、野生化したハトムギ・エゴマとハブ茶の原料のエビスグサを収穫していく。

 すると、手袋や服に「ひっつき虫」がついてきた。手袋についたその虫を集めてみると高級な茶葉のようだった。

         

 やはりその90%がコセンダングサの実だった。家に戻る前にそれを除去しないと家の中までひっつき虫が侵出してくる。下着や靴下にもそれが付いてしまうと作業するにも小さな痛みが気になる。サルのノミ取りではないが、ひっつき虫を除去するのが日課となってしまった。日なたでブツブツいいながら除去作業を続ける。

      

 ハトムギの野生化は範囲も量も昨年の倍に広がった。その根元の幹は2cmクラスもあった。両手で鎌を引かないと幹が切れないほどだ。これだけハトムギが繁茂してもその商品はとても高価だ。やはりその実の硬い殻を割るのが難しいからに違いない。昨年はそれがうまくいかなかった。

   

 また、エゴマもなんだかんだとあちこちに勢力を伸ばしていた。収穫が遅くてその半分くらいしか収穫できなかった。茎が少し青いくらいがいい。枝が縦横に伸びるのでそれを保管する容器が少ない。今回はシートの上にため込んだが、目の細かい大きめの袋があるとよいのがわかった。エゴマは油を取りたいところだが技術的な面や手間からそれは難しいのも分かった。これからはゴマやお茶にするつもりだ。いよいよ。足踏み機の出番となった。  

     

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一気に渋柿の皮を剥いて

2023-11-22 20:55:46 | 農作業・野菜

 道路側にほっそり伸びた一本の柿の木に「豆柿」が実っていた。横幅の大きさは4~5cmほどだった。むかしは柿渋の原材料に使っていたらしい。とりあえず、枝の一部を切り取って玄関に飾った。干し柿にするより観賞用にぴったりというわけだ。茶室があればいいのだけど。

         

 わが家の裏山でも渋柿がなっているが、日陰にあるので色はまだ熟していない。百目柿系の仲間かもしれないが、それより小さめだ。しかも、毎年実が20個もできないのが残念。そのうえ、そこに行くには急斜面のジャングルを切り拓きながら登らなければならない。ノコギリと鎌を持って突入するが足腰の踏ん張りが衰えているのに愕然とする。まずは半分ほどを収穫する。甘柿は気候変動のせいかどこも不作だった。

           

 そんなとき、近所から「渋柿を獲ってきたからあげようか」と電話が入り、そそくさともらいに行く。見ると、大きな籠いっぱいに渋柿が収穫されている。さらに、吊るせるように小さな枝(撞木というらしい)を残しておいてくれていた。おそらく、300個近くはあったと思える。

 これを干し柿にするにはかなりの労力がいる。そのため、半分近くを欲しいと言っていた友人宅に持っていき山分けする。わが家ではさっそく皮むき作業所となった。まずは布団干しに吊るす。

   

 和宮様も干し柿づくりに興味を示され、皮むきに吊るし作業に、さらにはカビ除けのための焼酎塗りなど積極的に参入していただいた。干す場所は本来なら軒下と言いたいところだが、わが家は山を後ろに控えているので日当たりが悪いのが致命的。そこで、陽当たりがいい畑の脇の物干しにいつものように吊るしていく。今回は柿の量が多いので夕方以降は竿に吊るしたその竿ごとを屋根のある下に移動する。

 これから、朝夕にその干し柿竿を運搬するのが日課となりそうだ。なにしろ、砂糖より糖度が1.5倍もするという干し柿の旨さにはかなわない。近隣に感謝感激。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の不発弾を発掘??

2023-11-15 23:10:57 | 農作業・野菜

 今週、バタフライガーデンの一画で今季最後と思われる「トウガン」(冬瓜)を収穫。繁みに埋もれていたので、草刈り機で傷つけたであろう箇所が黒ずんでいた。長さは約40cmほどだった。重さからはなんとか食べられそうだ。今年は、この不発弾のような冬瓜にはずいぶんお世話になった。40~60cmはあるずっしりした冬瓜を70~80個近くは収穫したと思う。わが家だけではとても食べきれないので近隣や知り合いにずいぶんお裾分けして食べてもらった。あまりに大きく長いのでスーパーではお目にかかれない。

        

 ひと月前、やはり繁みから発掘した冬瓜は10.1kgもあった。きっと、今季最大の長さ・重さだと思われる。これは主に毎朝の野菜ジュースに使われたが、カレーライスや野菜サラダにも活用された。しかも、歯の悪いオラにはぴったりの食感だった。ほかの食材を盛り立てる冬瓜の謙虚な姿勢を見直したことにもなった。

    

 この横綱クラスの冬瓜は約65cm近くの大きさだった。表面は他の滑らかなものとは言えないゴツゴツだったが、味はしっかりとしていたし美味でもあった。今までは仕方なく食べていたのが本音だったが、和宮様からの強力なご協力も拝命したことで、レシピをいろいろ変えてみると冬瓜の深さが見えてきた。

 出荷してもおかしくない量のこれらは、すべて生ごみ肥料から自然に出てきたものだった。その一部を畑の畝に移植し、それ以外は放任してきたのでそれらは雑草ジャングルで自分勝手に成長したものだった。この横綱冬瓜はその繁みから発掘されたものだ。なかには所在がわからなかったので繁みの中で自爆した冬瓜もあった。なにしろ体にヘルシーな冬瓜は生ごみ肥料を続けていれば毎年発育することとなる循環型野菜となった。     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャングルからオアシスへ??

2023-11-08 22:43:16 | 農作業・野菜

  思うとおりにならない野菜作り。それは天候やオラの技術の未熟さによっても大きく左右される。例年ほど収穫がうまくいかなかったキュウリの畝の跡に、インゲンの種を9月中旬に蒔く。しかしなかなか芽が出ない。成長しても病気になることが多く、収量は思うほど期待できない。試しにと、こんどはモロッコインゲンの種をあわてて蒔く。しかしそれも、ツルばかりが目立ってジャングル状態と化する。

        

 ところどころに実もなるが収量はいま一つ。そこで、混線したツルをのんびりほどき乍ら余分の葉や枝を切っていく。えらく時間がかかるので少しづつ何回もそれを繰り返す。すると、先月下旬から次々と実が取れるようになった。時期的には遅いはずだったが、今までを挽回するかのように多収量となっている。食べきれないので近隣や知り合いにどんどん食べてもらっている。

          

 インゲンは、丸さやと平さやとの二種類がある。モロッコは扁平の平さやだ。筋取りが少なく柔らかく甘みもある。胡麻和えや天ぷらで食べること多いが、レシピの幅は広い。

 「モロッコ」の名は、昭和初期「タキイ」が商標登録したものだ。そのころ、映画の「モロッコ」(ゲイリークーパー、マレーネ・デイトリヒ主演)や「カサブランカ」(ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン主演)など、モロッコを舞台とした映画が流行したときでもあった。「タキイ」の時代感覚の先見性?の名残が名前となっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食用は日本と朝鮮だけ!!

2023-11-01 22:18:56 | 農作業・野菜

  草刈りに追われてなかなかゴボウの掘り起こしが後回しにされてきた。秋晴れが続く中やっと着手となった。根が長くならない品種だけど、やはり収穫が遅かったため深く掘らなければならない。鶴嘴で根の回りを掘っていくが先端がなかなか見えない。それどころかなんども石に遭遇してしまい作業の妨害をする。

              

 その石もでかいのが次々出てきたので鉄棒・カナテコが動員される。掘った石をテコに利用したり知恵比べだ。しかし、石同士が固まっていて鶴嘴だけでは邪魔している石を排除できない。わずかな土を移植ゴテで取りながらのんびり先へ。

         

 そうしてやっと、石を獲りだしたがもう少しのところで本体が折れてしまった。ゴボウの中心の太さは予想どおり10cmくらいは充分あった。40cm以上は掘ったようだ。普通の長いゴボウだと1m以上の長さはある。こんなところにゴボウを植えようとする浅はかさがよぎる。

             

 残りのゴボウを獲るため気を取り直して掘っていく。いずれにしても、ゴボウを育てるには少なくとも土壌を50m以上は均しておき石を排除しておかなければならない。川だったところが川筋が変わり現在荒れ地になったところを耕している現状なので石がごろごろしていてもイライラしてはいけない。

             

 なんだかんだ難航しながらも汗をぐっしょりかき、60cm以上は掘っただろうか、やっと終了となる。1本掘るのに午前中いっぱいはかかってしまった。

 ゴボウは縄文時代から栽培されていたらしい。食用か薬用かはわからないが、平安時代には中国から薬用として輸入された。解毒・解熱・鎮咳によいらしい。

   

 ゴボウを食用にしているのは日本と朝鮮だけ。海外ではアザミのように咲くゴボウの花を愛でているらしい。なんでもありの中国でさえ薬用のままだ。その意味では、日本は世界に誇るゴボウの味の先進国なのである。

         

 そういえば、外食チェーンのキンピラバーガーがうまかったのを想い出す。大好きなキンピラは坂田金時の息子の「坂田金平」がルーツらしい。植物繊維が野菜の中でトップクラスになるほど豊富で強靭だ。人形浄瑠璃や歌舞伎で人気の坂田金平は父親譲りのたぐい稀なスーパーヒーローとして有名になった。そこから丈夫で強いイメージがゴボウに昇華してキンピラゴボウと呼ばれたようだ。

 和宮様の手料理にご相伴させてもらって、「たたきゴボウ」をいただく。圧力鍋で柔らかく煮てあり、酒がたっぷりで酢がポイントのレシピだ。それでついつい食べ過ぎてしまう。                

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こぼれ種農法健在か !?

2023-10-12 22:49:36 | 農作業・野菜

 今年は「ノラボウ菜」のこぼれ種の苗が見当たらないなー、と思っていたら5~6本の野生化した苗が健在だった。黒マルチの隣に沿ってけなげな若い苗が育っていた。昨年は30本以上の苗が野生化していたので、近所や友人にどんどん配っていたほどだった。

          

 キャベツがネキリムシにやられた畝の跡が空いていたので、そこに移植してみた。もう、ネキリムシはいないと判断したが、どうだろうか。のらぼう菜が出ていた土壌は固かったの掘り起こした苗ごとその跡の穴に移植する。もちろん、石灰やリン酸などは事前に用意しておいた。

    

 苗の大きさはまちまちだけど、生命力が強いのが頼みだ。みんな真っ直ぐの苗でなく斜めになっているのが玉にきず。それでも、こぼれ種の苗は意外に強いので心配はしていない。いつもだと、大量の種を採取していたけど、最近のこぼれ種からの苗の野生化が続いているので、今回はあまり確保していない。

              

 念のため、予備としてあわてて種をプランターに蒔いておいたが、最近の気候変動の影響はどうであろうか。種から苗を作るのはどうも苦手意識がある。いい加減さを棚にあげたオラの「ぐーたら農法」の弱点がつきまとうからだ。つまり、こぼれ種農法とは本質的には破れかぶれの居直り農作業ということになる。

 その意味では、のらぼう菜が飢饉の江戸町民を救ったように、同時にオラの無能を救ってくれる切り札でもあるのだ。そんな願いは今回はどう結果するか、春がやってくるのが怖いくらいだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「夜盗」を捕殺したが…

2023-09-20 22:08:31 | 農作業・野菜

 今月の上旬に植え付けたキャベツとブロッコリーの今は、惨憺たる現状となった。8本あったキャベツはネキリムシにことごとくやられ、残りは1本となってしまった。同じ畝にあったブロッコリーはなんとか生き絶え絶えだが、ヨトウムシの餌食になってしまった。トンネル防虫網をやっていたので安心していたのがうかつだった。

           

 というのも、最近はシカの侵入による防獣柵補修のほうに追われていた経過もある。とにかく、シカは柵の弱点を狙って侵入するという学習効果を生かしているわけだ。もっと近くに効率的な場所があるのにどうもわが畑がお気に入りのようだ。

           

 ハスモンヨトウ(斜紋夜盗、ヤガ科)は、1年間に9世代くらい生育を繰り返すほどのツワモノ害虫でもある。農薬を使わないオラの畑では常連さんでもある。ネキリムシもハスモンヨトウも夜行性ではあるが、ヨトウムシは堂々と昼間から食害しているので、珍しくも当局はその駆除に乗り出した。

          

 やり方は、ピンセットで幼虫を一匹ずつつまんで水中牢に閉じ込めるという刑罰だ。ブロッコリー1本につき平均4匹はいたのではないかと思われる。合計20匹以上は捕殺したことになる。ただし、土中で寝ている夜盗もいるだろうから、監視体制を強化するしかない。

 スローライフは忙しい。ちょうど、草刈りも毎日のように日常作業となっているが、さらに栗拾いやミョウガの収穫が始まった。夏野菜の残務整理も山積している。残暑も厳しく熱中症にならないように、水分補給や昼寝はしっかりとるようにしているが、身体能力の衰えはどうにも否定できない。ハアハア言いながらも、手抜きはかなり上手になってきたと胸を張るが。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沸騰地獄でもデッカイどー!!

2023-07-31 22:09:19 | 農作業・野菜

   朝から動く気力がない。この炎天下に身をさらすのは危険でもある。だから、朝から朝寝の日々がルーティンワークになりそうな勢いだ。そうして、雲の様子を見ながらおもむろに畑に出る。こぼれ種から芽を出した「トウガン」の苗を畑の畝に移植していたが、そこに実が次々できていた。柵の上に生えていた葉はシカに食べられていたが、実には届かなかったようで無事だったー。

         

 また、こぼれ種をそのままにしていたトウガンの群落では40cmはある見事な実を発見。ふつうなら棘がなくなりツルツルを待って収穫するのだが、野菜ジュースにするのですぐに収穫することにする。この沸騰する炎天下でも冬瓜は、水分をしっかり確保していてずっしり重い。

  

 いっぽうそのすぐ近くにも、こぼれ種で成長した飛騨カボチャが元気なツルを伸ばしている。肥料をやっていないうえに、灼熱の気候下でも葉の色つやが良い。ひょっとするとと根元近くをかき分けてみたら、期待通りのカボチャの実がしっかりできていた。こちらも40cmくらいの大きさがある。

          

 昨年はカボチャ栽培に失敗していたのでありがたいと手を合わせる。こちらはもう少し熟成してから収穫することにする。この大きさだと、所によっては千円以上の高値で売れるほどなのだ。初めて飛騨カボチャを食べたとき、その旨さに伝統野菜の誇りに納得する。しかしその後栽培してみると、味にもいろいろ差があるのが分かった。「いい種」を確保できるかどうかも大切なように思える。

 「こぼれ種栽培法」のオラの畑は、次はエゴマ・ハブ茶・ゴーヤがすくすく伸びている。もちろん、でかい青シソ・赤シソが通行を邪魔している。シソはさっそく、野菜ジュースには参入してもらっている。沸騰する炎天下でも、わが家のぐーたら農法は健在である。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケバケバ・イボイボ・凸凹のキュウリ

2023-07-05 22:15:27 | 農作業・野菜

 キュウリの収穫が始まった。種はネットで入手、品種は「四葉キュウリ」だった。今までのキュウリ栽培と言えば、節ごとに実を人為的に育成させる支柱立ての「節成りキュウリ」が中心だった。ときには、在来種のずんぐりとした伝統野菜のキュウリの種を入手して栽培したこともあった。和宮様のご所望は「地這えキュウリ」だったので、このところそれが基本になっていた。(上の画像では左側)

  今回のキュウリは、「四葉(su-yo-)キュウリ」といって、中国華北系のキュウリだった。(画像では中央と右側)   見てのとおり、キュウリの表面はゴーヤのようないぼいぼが目立った。

       

 つい「四つ葉キュウリ」と呼んでしまうが、原産国の中国読みで「su-yo-キュウリ」と呼ぶのが正式名だ。本葉4枚ついたころ実ができるというのが名前の由来だが、「四つ葉きゅうり」でもいいじゃないかと、違和感を感じる。このイボイボで表面が傷つきやすいので市中に出回ることは少ないが、漬物にするとシャキシャキ感と旨味が出て、漬物屋にはこれにこだわる店もあるという。さっそく、糠づけでいただく。たしかに、イボが気にならないくらいシャキシャキの食感がある。

            

 同じ場所に一部、地這きゅうりも昨年残った種で栽培もしているが、葉はウドンコ病に毎年やられているのが悩みだ。その葉を撤去する量もかなりの量になる。それに比べ、スーヨーきゅうりの葉はなんともない。病気に強いということがわかる。天候不順にもあまり影響されないのも心強い。今年はスーヨーきゅうり中心につきあうことになる。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニンニクを吊るしたよ

2023-06-12 22:55:07 | 農作業・野菜

 先月末に、ニンニクを収穫してそれを軒下に吊るす。梅雨や台風がやってくる前だったのがよかったー。いつもの軟腐病の病害もわずかだったのでホッとする。足腰が悪くなってきた和宮様をフォローしたのは2年ぶりにやってきたご息女の次女だった。

 今年のニンニクも青森県田子町(タッコ)の「福地ホワイト六片」の品種。田子町は農家の出稼ぎをなくすために全町あげて着手し、痩せた火山灰地に畜産で出た堆肥をまぜて土壌改良したものだ。隣の福地村の品種を選択して一本化したのも成功の秘訣だ。価格が高いのが玉にきずだが、町民の地道な努力は讃えたいところだ。

           

 ニンニクは紀元前から古代エジプトなどですでに栽培され世界に広まった。日本では飛鳥・奈良時代に伝来されてはいたものの、仏教の関係で爆発的には広まらなかったようだ。つまり、山寺でときどき見聞する石柱の「不許葷酒入山門」(クンシュサンモンニイルヲユルサズ)のように、強壮作用による煩悩の増長を戒めたものだ。

   

 ニンニクの利用については、黒ニンニクを中心にいただいている。黒ニンニクにしておけば利用が一年中できるのがいい。朝食にひとかけらいただくのがルーティンワークとなる。黒ニンニクは2004年ごろから急速に広まり最近はリーズナブルな価格でも販売されている。ちなみに、青森産のニンニクは国内生産の70~80%を占める。

  

 さらに、ここ数年の朝食はガーリックバタートーストともなっている。今のところ、バターにニンニクを入れているが、ハーブなども活用してはどうかと思っている。また、パンは白い食パンより全粒粉や石窯パンなどがぴったりだ。とくに石窯パンは火で焼くのではなく熱した石の遠赤外線の輻射熱で焼いているので、旨味も食感も一味違う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする