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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

イチゴ食べた犯人拘束

2020-05-25 23:11:40 | 生き物

 野生化したイチゴが毎日のように赤くなっていく。といっても、とても市販のイチゴのようにはいかない。「わけあり」形状が少なくない。それでも、つまみ食いには絶好のおやつとなる。そんなとき、当局はイモムシをイチゴ食害容疑で現場逮捕した。

  

 犯人は名前を最後まで言わなかったが、「キバラモクメキリガ」(ヤガ科)であることを当局はつきとめた。かじっていた証拠のイチゴも押収した。顔面の後ろにベレー帽のような黒い紋があること、体の脇に白いラインがあるなどが特徴で同定した。犯人はかたくなに頭部を内側にまく防御態勢を最後まで崩さなかった。幼虫の初期は若草色の緑、後期は画像のように褐色に変化する。それにより、当局はいつもこれで犯人特定に翻弄されてきた。

   

 「キバラモクメキリガ」は、漢字で書くと「黄腹木目切蛾」となり、成虫の翅が木目模様のような樹皮状の斑紋がある。「キリガ」は本来「冬夜蛾」と書く。秋から春にのみ出現するヤガ科の蛾をいう。「キバラモクメキリガ」は広葉樹の葉をはじめなんでも食べるくらいの多食性・広食性の食欲旺盛な蛾だ。イチゴの周りには敵が多い。(成虫画像はweb「昆虫エクスプローラ」から)

 

      

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食害が心配!「クワゴマダラヒトリ」

2020-05-23 20:53:11 | 生き物

 一週間前に青かったイチゴの実はここ数日赤くなり始めた。それも庭に放置していた野生化したイチゴだった。しかし、赤くなると同時にアリがいつのまにか食べてしまうのがわかった。あわてて、防虫網をかけたがしっかり密閉してしまうと蜂などが活躍できないことで結実ができなくなってしまう。

           

 その網の上に、見知らぬ毛虫がのっかっていた。毛虫だとつい刺される反応が働く。害虫なら捕殺するが、ツマグロヒョウモンのような美しい蝶の場合もある。調べてみたら、「クワゴマダラヒトリ」(桑胡麻斑火取蛾・ヒトリガ科)であるのがわかった。

 

 どうやら、網の下にあるイチゴを狙っているらしい。また、桜・桑・柿やブルーベリーの花芽を食害する害虫だった。毒針はないらしい。とうことは、畑のブルーベリーへの危険度が増すということだ。最近はヒヨドリが頻繁にやってくるようになったのでブルーベリーが狙われているのは間違いない。今年はやけにヒトリガの幼虫に出くわすことが多い。これからの季節、虫に野鳥に害獣に目を配らなければならなくなった。食料を自給することはかくも気配りが必要とは…。それにしても、オシャレな毛虫ちゃんでした。

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偉そうな「シラケトラカミキリ」みーつけた!

2020-05-18 23:00:22 | 生き物

 竹から出てきた「シラケトラカミキリ」(カミキリムシ科)を発見。30mmほどの小さいカミキリ。この虎模様のカミキリムシには多数のバリエーションがあって同定が面倒くさい。地が黒いもの、褐色のもの、灰色のものなどがあり、紋の色が白・黄色・黒などがある。模様もじつに多彩だ。本種は白の毛深いカミキリ(白毛)のようだが、うまく撮影できていない。しかし、「八の字」が二つもあり小さい割には偉そうに威嚇信号を周りに出している。

 このところ、山からはフクロウのツツドリの低音管弦楽、隣のススキ原からはヨシキリのあわただしいロックが聞こえてくる。野鳥がにぎやかな春たけなわの日々が心地よい。が、一昨日は小さいブヨに顔面を3か所刺され、お岩さん状態になって眼が重かった。やっときょうは腫れが治まるがやや痒い。昆虫や野鳥は人間のコロナ禍をよそに今を生きている。

 

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おしゃれな蛾も少なくない

2020-05-17 21:52:00 | 生き物

 畑のあちこちに「ツルウメモドキ」の小さなツル性の木が出ている。その葉を食べる常連の幼虫「トンボシャクガ」(シャクガ科)をよく目にする。その縞模様のストライプが斬新だ。食欲は旺盛だ。成虫は翅に比べて腹部が長く模様がトンボに似ているのでついた名前のようだ。

 いわゆる尺取虫の仲間で、尺取虫は別名「ドビンワリ」という。むかし農夫が枝だと思って土瓶をかけたら落ちて割れてしまったというところからついた名前だ。

  

 今年はやけに多い「シロシタホタルガ」の幼虫。数えてみると30匹以上はいたと思う。いつ見てもタータンチェックのような色・模様が斬新だ。この素敵な意匠は、外敵に毒があるよという警告色でもある。だから逃げることもなく堂々としている。

 「クロミノニシゴリ」(ハイノキ科)というあまり目にしない樹の葉を幼虫が食べる。毎年、この樹の葉だけを食べている。実は名前の通り黒い。ニシゴリとは「錦織木」と書いてサワフタギの仲間。サワフタギはむかし、信州の藪の中で瑠璃色の実を見て感動したことがあった。この樹の灰は布を紫色に染める媒洗剤となるので、錦織木の名前がついた。東海地方において局地的に分布する比較的珍しい木が畑の隅にある。

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ミノムシは珍しくなったのか!?

2020-05-11 21:10:05 | 生き物

 「虫愛でる姫」ではないのに、またまた和宮様が虫を発見。それはなんと、ブルーベリーに群がるミノムシだった。100匹近くはいただろうか、樹の半分は葉が無くなっていた。毎日のように水やりをやっているはずなのに、オイラは全く気づかなかった。

 

 すぐさま駆除しないとブルーベリーの命が危ない。というわけで、ぐーたら当局は珍しくその場で駆除を開始した。ミノムシと言えば、従来は大きい「オオミノガ」が普通だった。しかし近年、中国から来た「オオミノガヤドリバエ」が寄生したため絶滅危惧種になってしまったという。したがって、今ではミノムシと言えば、小振りの「チャミノガ」になってしまったようだ。

 

          (図は徳島県立博物館から)

 畑の周りには、茶樹や梅などの木があるのでこれから注意してみなければならない。幾本か枯れてしまったブルーベリーの原因はこれだったかもしれない。いっぽう、パラサイトのヤドリバエはミノムシを退治するための生物兵器もどきだったらしい。したがって、むかしよく見た、日本原産でもある「オオミノガ」を発見したら「よくぞ生きていてくれた」と歓迎のエールを送ることにしよう。ちなみに、その糸はジョロウグモの糸より強く、生物界最強の強度を持つ糸でもあったのだ。

 

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尻尾を初めて目撃!

2020-05-09 22:10:40 | 生き物

 わが家の駐車場近くに向かったときスタスタと逃げていく動物がいた。そのふさふさした尻尾を見たら、なんと先端が真っ白ではないか。今まで顔を見たことがあったがいつも尻尾を見逃していた。これで11年目にしてはじめてホンドキツネの全容を見たことになる。今までチラリと一瞬でしか見たことがなかったが、5月4日のブログと合わせて、野生キツネの全体像をやっと目撃することができた。後姿の逃げ足は群を作らないアウトローの余裕を感じられた。

        

 いっぽう、先日(4月29日ブログ参照)発見したタヌキがなんと先ほどのキツネと同じ所でも再発見。こちらのほうは栄養失調なのか病気のせいなのか、痩せていてよろよろとしていた。

 

 その後、茶畑に身を隠したようだが、逃げる気力もない感じだ。キツネの身のこなしの術やスマートな感じとの違いが対照的だった。このタヌキからは生きることの厳しさや憂いを感じてしまう。ときどき目撃するタヌキの多くは疥癬症にかかっていて痩せている。田舎より都会のタヌキのほうが元気で太っているのではないかと思われる。永田町には精力的で裕福なタヌキが暗躍しているのに、それを捕獲する機関が弱腰なのが致命的だ。   

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ワンか、コンか、それが問題だ!

2020-05-04 21:25:28 | 生き物

 またまたまた、和宮様からの緊急事態宣言が発せられた。いつものように、カメラを持って何事かと現場に駆けつける。「あれに見えるは犬ではなく、狐ではないかと思うが、いかがなものか吟味せよ」と宣う。

         

 50m先くらいに焦点を当ててカメラを向けていたら、眼があってしまったような気がする。どうやら、向かいの家の生ゴミ所に来たらしい。顔を見ると犬に見える。犬なら全く問題ないが、キツネだと野菜の実りを持っていかれてしまう。

        

 しかし、横顔を見るとキツネに見える。キツネを画像で捉えるのは初めてのことだ。ふだんは一瞬では目撃したものの、逃げ足の速さにはかなわない。「ホンドキツネ」には、腹・頬・尻尾に白い毛がある。和宮様はふさふさの尻尾を見たという。間違いなくキツネだ。

 

 群れを作らないアウトローのきつねは、環境に対する適応力・学習能力・運動能力に優れている。夜間でも昼間でも餌の確保に活動できる。物語に出てくるキツネはいずれも賢いか、悪賢い。いずれにせよ、野菜を食べられないよう注意する時期が来たことは間違いない。

 ついでに、手持ちの図鑑でキツネのつく植物は4件、キノコは7件あった。タヌキのつく植物は4件、キノコは1件だった。この違いはどう見たらよいのだろうか。それほどに、この両者は人間生活にとって身近な存在だったということには違いない。 

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大発見「ジムグリ」を確認

2020-05-02 23:29:11 | 生き物

「虫めでる姫」ではないが、またもや和宮様が珍しい蛇を発見。現場に急行してみて、一見したところでは肌色っぽい蛇だった。以前まれに見たような記憶はあったがよく確認ができていなかった蛇だった。

 ときどき遭遇するアオダイショウ・ヤマカガシ・シマヘビでもない薄いピンク色をした蛇だった。

  

 調べてみたら、日本固有種で無毒の「ジムグリ」(地潜、ナミヘビ科)だった。名前の通り、ふだんは地面に潜っていて、神経質で臆病な性質らしい。そのため、個体数はあるものの発見されることが少ないレアなヘビだという。

       

 頭部に「V」字模様が見られるというが、一瞬のことなのでそこまではわからなかった。画像を拡大すると、オレンジと黄色を中心とした色合いに黒い斑点があるのがわかった。それをヘビ全体で見ると肌色・赤褐色ぽい色に見える。頭部と腹部とが同じ太さであるのも地面を潜ったり掘ったりには好都合なのかもしれない。餌はネズミやモグラなどの肉食。そう言えば、農機具倉庫の下がいつも小さな穴が開いていて、石を詰めたりしてなんども塞いでいた。それはひょっとしてジムグリのハウスだったのかもしれない。

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ため糞はお断り

2020-04-29 20:57:08 | 生き物

 畑で和宮様の静かに呼ぶ声がした。あわてて馳せ参じると、茶畑の間にタヌキがいた。どういうわけか逃げ出さない。少し近づいてみても平気な顔をしている。目線を合わせない。そのうちに、そろそろといなくなったが、顔は痩せているのが気になる。

          

 そう言えば今朝、わが家の入り口で糞を片づけたばかりだった。このところ、同じ場所にため糞がたびたびあるので、縄張り争いが熾烈なのだろうか。以前見たタヌキは疥癬病がひどかったが、今回は胸にちょっぴり症状が見えたが全体としては大きな問題がないように思えた。表情が叱られた子どものようになさけない顔がしおらしい。

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蔵立てた?真っ黒くろすけ?

2020-04-26 21:35:11 | 生き物

 畝づくりに追われる毎日だ。土を掘り起こすと黄金虫が次々出てくる。最初はカブトムシかとも思ったが、カブトは朽ちた古木や堆肥にはいるけど畑の中からは金蔵立てた?黄金虫が多いというわけだ。

         

 ただし、「コガネムシ」の幼虫は野菜の根っこを食害する害虫なのだ。似た仲間の「カナブン」は、朽ち木を分解する森のお掃除屋だった。カナブンが益虫であるのを初めて知る。今までコガネムシもカナブンも一緒くたにしていた。実際、形はそっくりで仲間も多く、違いがわかりずらい。

 幼虫からしてわかりにくい。逃げるのが早いのが「コガネムシ」、歩行が苦手なのが「カナブン」という見分け方がいちばん手っ取り早いらしい。コガネムシとクワガタ・カブトムシの幼虫も似ていて、大きさや発見場所(畑か山か)でほぼ同定できるが、やっぱり迷うことも少なくない。

        

 同じ土の中から、なんと「まっ黒くろすけ」が出てきた。こちらの毛虫も通算すると7~8匹は出会っていたように思う。画像は「ヒトリガ」らしい。毒針はないようだが触りたくはない。似ているドクガの幼虫に「シロオビドクガ」があるからだ。

 よく室内に飛んでくる成虫が「シロヒトリ」だ。こちらの毛虫は黒というより褐色に近い。シロヒトリの翅の純白と背中の紅色とが鮮やかなのを想い出す。

 いずれも、春爛漫を糧に成虫になっていく場所が畑の土壌にある。ただし、コガネムシは除去しなければ野菜作りの一角は崩れてしまうので、心を鬼にしなければならない。

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