高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
バス停で聞いた
郭公の鳴き声を
置き忘れたまま
豪雨に逃げ惑う
濡れ鼠の群れが
雨脚を食荒らす
托卵のひな鳥が
雷雨が響き渡る
教室に取残され
手をこまねいて
ひび割れた殻に
閉じこめたのに
響くことのない
孵化の一瞬から
冥想の一時まで
いまここにある
水たまりに映る
空が乾いて消え
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
バス停で聞いた
郭公の鳴き声を
置き忘れたまま
豪雨に逃げ惑う
濡れ鼠の群れが
雨脚を食荒らす
托卵のひな鳥が
雷雨が響き渡る
教室に取残され
手をこまねいて
ひび割れた殻に
閉じこめたのに
響くことのない
孵化の一瞬から
冥想の一時まで
いまここにある
水たまりに映る
空が乾いて消え