あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

ゴールド

2009-09-08 22:24:39 | 日記
急に、陽が短くなったというか、朝晩、心地よい陽気になってくると、お店とかでは毛糸が目立つようになり、「 編み物の季節 」 って感じを受けるんですけど、この冬って、比較的、パステル調と言うか、綺麗な色目の糸が多いように感じるのは、錯覚でしょうか・・・

毛糸の色にしては、春っぽいというか、・・・地面の色という印象の、濃い茶系や紺系、深緑や、濃厚なワイン色・・的な色調ではなく、・・・風や光の色という印象の、明るいローズや、ロゼワインの薄いピンクや、若草の色、清々しい空色や、グランデーション系と言った、色調が、目につきます。

色は、景気に影響されやすいって言いますけど、難しい事はさておき、綺麗な色の好きな私にとっては、ウキウキしちゃう季節です。

と言いつつ・・・お店で前から気になっていた、「 ラメ入りのゴールド 」 のレース糸を買ってしまいました・・・・以前は、 ラメ入りのシルバー の糸を買ったんですけど、何となく、指が馴染んでいかないというか・・・私の指は、色によって、動きが変わるみたいで、「 じっくりと真剣にキチッ! キチッ! 」 って動くかと思えば、「 ピアノを弾くように軽く 」 動いたり、「 ゆ~くり、ゆ~くり、薄い氷の上を歩くように、躊躇しながら 」 動いたりするんですよね・・・

ゴールドっていう色は、微妙な色で、「 黄金の色 」 は なかなか人の手で作り出す事が出来ない訳ですので、妙に濃厚な重々しい感じだったり、変にうわっついた軽々しい軽薄な感じだったり・・難しい色なんですよね・・・

私が好きなミュージカルの一つに、「 ロバと王女 」 って言うのがあるんですけど、ご存じですか?このミュージカル。

カトリーヌ・ドヌーブ主演のフランス製ミュージカルで、シンデレラ風の展開のロマンチックなおとぎ話の物語なんですけど、その中で、王女に求婚する王子に求めたドレスが、「 空のドレス 」 とか 「 太陽のドレス 」 「 月のドレス 」 「 光のドレス 」 なんですよね・・・

まあ、ドレス自体は、映像の技術で表現し、美しさは、カトリーヌ・ドヌーブの美しさでどうって事無い感じでしたが、こうした発想自体が、とて好きなんですよね・・

ゴールドという色も、この 風や太陽・月・光 のように、時によって、すごく印象が変わってしまう難しい色なんですよね・・・
糸の場合は、どうしてもラメを絡めるしか表現できなくて、タテイングの場合、糸が弱かったり、引っかかったり、出来上がりが、「 繊細な美しさ 」 って言う感じには出来ないんですよね・・・

「 豪華絢爛 」 と 「 金属的な重々しさ 」 が裏表で、何か他の色と、少し絡める程度が綺麗なんですけど・・・

今回は、単色で作ってみようかと、思い切って購入してみました・・・ラメが、絡めてある為に、スムーズという訳いにはいかず、細かい細工も出来ないですけど、どんな風になりますか・・・・「 成金趣味 」 と言われてしまうかもしれませんけど・・・私の中では・・・「 クリスマスのモミの木に付けられたオーナメントが、暖炉の光で輝いている 」 そんなイメージを描きながら、指を動かしています・・・