クロソイド曲線 と言うのは、 曲線長 L と 半径 R が反比例する曲線 の事で R x L = A2乗 で表されて、 定数A を パラメーターと言うんです。 A=1 の時のクロソイド曲線を 単位クロソイド曲線 と 言いますので、 単位クロソイド曲線の それぞれの要素を A 倍すると、 実際の クロソイド曲線の 値を求める事が出来るんです。
つまり 解りやすく言うと、 直線から 円曲線に進む場合、 カーブの曲線を緩やかに する為の 曲線を クロソイド曲線と言って、 緩和曲線 の事なんです ・・・・ わかりました?
力学的な 言い方をすると 円曲線の場合、力は均等に外に向かって 働く訳なので 曲線部では 強い力がかかりますけど、 クロソイド曲線の場合は 直線から 徐々に力が 外に 働く為に 緩やかな力が 加わる為に 曲線部では 緩やかな 力がかかる ・・ と言う訳です。
ですから これを 作品に現わした場合、 画像にアップしたような クロソイド曲線となる為に 柔らかな印象 の 作品になるんです ・・・・ けれど、 今回の この作品は 強いインパクトのある 作品にしたかった為、本来は 力が均等に 外に働く 円曲線に しようと していたんですけど、なかなか 思うようにならず、 クロソイド曲線を 描いてしまった ・・・ と言う訳です ・・・・
簡単に 言っちゃえば、 まん丸 の 円 したかったんですけど、 失敗して 楕円形になっちゃった ・・・ って 事なんですけど ・・・
なんて 理屈っぽく 解説する奴なんでしょうね ・・・・
でも 改めて 考えてみれば、 なぜ まん丸な 円形が 強烈なインパクトがあって、 楕円形が ほんわかな 印象になるのか ・・・ それは この クロソイド曲線によって 力の 働き加減が違う事による 印象の違いが 図形的に あるんだって事を 解っていると、 作品を観た時に、 その作品が なんとなく 優しい感じに 思えるのか ・・ その 印象は 図形そのものにある 力の働き加減によるものだという ことだと 解れば、 「 ただ なんとなく ・・・ 」 じゃなくて 「 図形の持つ 力の働きによる ・・・ 」 って 理論的に説明が出来るし、やさしさの 理由が 解るじゃありませんか ・・・・
そう考えると、 「 なんとなく 綺麗 」 ってだけじゃなく 「 このモチイーフの この部分が クロソイド曲線を描いている為に 円曲線の 強い印象を 緩和しているから 綺麗なんだ 」 って 「 綺麗 」 な 理由が 見えて来る ・・・・ と 思いませんかね ・・・・