あみものOTOKO

人と人とのつながりを 大切にしたいです。

「 フィナーレ 」

2009-09-21 23:29:48 | 日記
 「 第7回 静岡おだっくい祭り 」 フィナーレを迎え、盛況のうちに幕を閉じました。

日々、人が努力し、それを披露するという事は、人に何と素晴らしい感動を与えるものでしょうか。

どの参加者達も素晴らしく、最終選考に選ばれて、最終演舞に残った7チーム、あるチームは、90名弱の人数で、力強い、エネルギッシュな踊りを披露し、また、あるチームは、数人から初めてやっと40数名集まって練習を積み重ね、またあるチームは、愛知・岐阜・三重・静岡と4県にまたがるメンバーが集まってチームを編成し、練習を重ね、またあるチームは、幼児かた年配者まで、楽しんで踊る・・

畳9畳程もある、大きな旗を振る男達によるフラフと呼ばれる、大旗の力強い演技、・・・今年もまた、さまざまな思いを込めて、祭りが開催され、一つの幕を閉じました。

出会いがあり、感動があり、多くのドラマがある、それは単なる祭りではなく、人生の縮図と考えるのは、大げさでしょうか・・・

人と人とを繋ぎ、素晴らしさに感動する。 それは、踊りを主体とした祭りだけに限った事ではなく、すべての事に言えるのではないでしょうか。

一所懸命、行う事が美しく素晴らしいのは、そこに見えない努力や、苦しさの中から、掴んだ物があるからではないでしょうか・・・

若者は、最終ステージの上に立つ事ができた時、感動し、大勢の観客の前で、声を挙げて泣きます。そこには、若者の計り知れない努力や、さまざまな苦悩の中から掴んだ力があり、身体全体で表現する踊りは、人々に感動を与えます。

この祭りは、単に、踊りが上手というだけでは、認められない部分があります。
運営に係わった、スタッフや、ボランティアが、選ぶ視点は、演技していない時の、チームの方の、マナーや、言動、人に対する態度を観ています。 それは、審査員が選ぶ方と、不思議と共通する部分があり、表の面だけではなく、表舞台にでていない、影の行動が自然と出ているんですよね・・・

「 手芸 」 というと、手作りの作品と考えられていますが、私は、こうした 「 祭り 」 を作り上げていくことも、子供を育てていく事も、さまざまなボランティア活動も、大きな意味での、「 手芸 」 ではないかと、感じています・・・

今年の、「 おだっくい大賞 」 を受賞したのは、「 コンコン豊川 」 という、幼児から、年配者までが一緒にチームを作って、踊っているチームでした。
発表の時、私の後ろに観客として、若者たちの素晴らしい演技を見ていた、おばさん達が、いきなり、泣きだしました・・・

彼女達は、コンコン豊川のチームの踊り子の方達でのようで、最終選考に残ったものの、自分達が、上位3位に入る事も、また、最優秀賞である、「 おだっくい大賞 」 を受賞するなんて、考えの欠片も無かった様子で、傍にいた私も、彼女達の喜びが伝わって来るような、そんな気がしたものです。

最後の 大賞受賞の演舞で、大勢の大人に交じって、3歳くらいの子供がお母さんと一緒に、同じ衣装と、顔より大きな狐のお面を頭に付けて踊っている姿が、とても印象的に感じたのは、私だけではないと思いました。