知って得する!トリビアの泉
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 津市河芸町の海岸近くにある八雲神社では、毎年7月15日の夜、「ざるやぶり」の神事が行われる。締め込み一つの男たちが体と体をぶつけ合い、激しく竹のざるを奪い合う。ざるはすぐにばらばらになるが、ご利益を求めて、男たちや参拝客らが破片を持ち帰る▲漁師町にある神社では全国どこででも見られる、豊漁を願う伝統行事の一つだ。400年の歴史を持つざるやぶりは一時中断したこともあった。だが、神事の衰退は漁業の衰退につながるという漁師たちの願いで復活したという▲ところが、今年のその日は、各地の漁港が豊漁に沸くことはない。1100の沿岸漁協からなる全国漁業協同組合連合会やカツオ・マグロなどの業界団体所属の約22万隻の大半が休漁するのだ。取れたての魚が市場に出回ることはほとんど期待できない▲原因は漁業用燃料の高騰。船を出すことさえ赤字覚悟というから、漁業者には死活問題だ。こうした事態をアピールし、国に対策を求めるための一斉休漁である。高騰が続けば漁業者の廃業が相次ぎ、供給不足で魚の値上がりも避けられないと、関係者は指摘する。影響は食卓にも及ぶ▲魚離れが言われながらも、安くて貴重な栄養源として魚が長く食生活の主役となってきた日本で、こんな事態が起こるとは。不漁なら漁の神様も何とかしてくれるかもしれないが、原油の高騰には手の施しようもなかろう▲うなぎ登りの原油高には世界各地で怨嗟(えんさ)の声すら上がっている。ほくそ笑んでいるのは、産油国と投機筋ぐらいか。ここは神頼みでなく、知恵を寄せ合ってなんとかせねば。もともと、人の営みが引き起こしたことなのだから。




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 「なぜ私なんでしょうか。こんな小さな、ずば抜けた(才能の)子供を授かるようなことを何かしたでしょうか」。まだ幼少のころから、わが子の驚くべき才能に気づき、父親は何度も心の中で神様に問いかけたという▲米陸軍特殊部隊「グリーン・ベレー」の退役軍人、アール・ウッズ氏が11年前に出版した「TRAINING A TIGER」(小学館)の一節だ。「ずば抜けた子供」とは、世界のゴルフ界を席巻しているタイガー・ウッズ選手である▲先々週、ウッズ選手は5日間91ホールの死闘の末、全米オープンを制し、4大メジャー大会で各3勝以上の「トリプル・グランドスラム」を達成した。しかし、痛めていた左ひざの手術のため今季の残り試合をすべて欠場することになった。「タイガー伝説」はしばし中断だが、プロ宣言当時、こんな逸話を残している▲96年8月、ウッズ選手は史上初の全米アマ3連覇を置きみやげにプロ転向を表明した。即座にスポーツ用品メーカー、ナイキ社が5年間で4000万ドルもの高額なスポンサー契約を持ちかけた。交渉の席でウッズ選手が一つの条件を出した▲「ゴルフを通じてマイノリティーに対する差別をなくしたい。そのための活動に協力してほしい」。ナイキ社が即刻、全面支援を約束したのはいうまでもない。ウッズ選手は現在も各種の基金を創設し、積極的に社会貢献活動を行っている▲生後9カ月で父親からゴルフの手ほどきを受けたウッズ選手。人種差別への挑戦と、社会貢献への意識の強さも父親の背中を見て育ったウッズ選手ならではだ。「なぜ私なのか」の答えは、息子が身をもって示した。





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 東大仏文科に籍を置きながら授業にはまったく出なかった太宰治は、卒業の口頭試問で主任教授から「ここにいる3人の先生の名を言えたら卒業させてあげる」と言われた。しかし、太宰は一人も答えられなかった▲まあ太宰のような天才なら、それで卒業させてもよかった。ただ、出来の悪い学生に何とか進級・卒業してもらうのに教員が気を使う日本の大学の伝統は今もすたれていない。リポート提出は単位取得のハードルを下げる手軽な手段である▲提出さえすれば、たとえ小学生の作文のようなものでも単位をくれる先生は学生の間で知れ渡っている。まあ大学はサービス産業と思えばそれまでだが、それが核をめぐる外交の場合はどうだろう。北朝鮮の核計画申告の見返りにテロ支援国家指定解除を決めた米国の対応である▲6カ国協議においてテロ支援国家指定解除と見合う形で北朝鮮に求められていたのは「核計画の完全・正確な申告」である。だが、提出された申告には、肝心の核兵器数も、核兵器に関連した施設の情報もない。高濃縮ウランによる核開発やシリアへの核協力は別文書扱いという▲完全・正確からほど遠いリポートに交渉の進級単位を与えたブッシュ大統領は、任期内の外交成果作りを急ぎたいようだ。しかし、核でも拉致でも繰り返された偽装を外交手段とする北朝鮮は、その手の底意につけこむこと狡猾(こうかつ)そのものだ▲今後、指定解除が発効する8月まで申告内容が検討され、検証方法も協議される。外交は結果だから、すべては北朝鮮に核を放棄させられるかどうかにかかる。その目標にそむく北の動きには進級単位取り消しもあって当然だ。




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 げんさんのニックネームで毎日のように私のブログにコメントを入れてくれるのは嬉しい。でも、いかんせんコメントの内容が、ふざけているとしか思えない内容なので、私といたしましても、困っている。げんさんにお願いしたいのですが、コメントを控えてくださらないでしょうか。


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 奈良・唐招提寺金堂の本尊の左側に侍す梵天(ぼんてん)立像は、大きな目鼻立ちと量感あふれる立ち姿で知られる国宝の仏像だ。だがもう一つ、この仏像を有名にしているのは台座の見えないところに描かれた「落書き」だという▲墨で描かれたカエル、ウマ、ウサギなどのほか、ちょっと文字にするのははばかられるような絵まで、どうやらこの像を作った人の手になるものらしい。こうした工人の落書きは、法隆寺金堂や五重塔の天井などで見つかったものも有名だ▲梵天立像は鑑真と共に来日した仏師の作ではないかともいう。世界遺産への落書きといっても、これくらい由緒正しく年季が入れば、それ自体が文化遺産となる。だが、普通は何年たとうと文化財損壊以外の何物でもないのが落書きである▲奈良の文化財と同じく歴史地区として世界遺産になっているイタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂への岐阜の女子短大生の落書きはむろん後者だ。壁にフェルトペンで名前や学校名も書いていたから、モノも恥も知らないというのは恐ろしいことだ▲学生は短大の厳重注意を受け、教会に謝罪の手紙を出したという。先方は「謝罪すれば賠償不要」とのことだったが、状況次第では多額の損害賠償を伴う重大犯罪だ。教会の寛大な言葉に、同じ日本人として顔から火の出そうな方もいよう▲クマが木をつめで傷つけて、存在を誇示するような行為をマーキング(印づけ)という。人の落書きもこの動物的本能の名残かもしれない。だが天平の仏師はいざしらず、旅先の落書きがその主の愚かさのマーキングにすぎないことは、この際はっきりさせよう。




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