知って得する!トリビアの泉
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 「なぜ私なんでしょうか。こんな小さな、ずば抜けた(才能の)子供を授かるようなことを何かしたでしょうか」。まだ幼少のころから、わが子の驚くべき才能に気づき、父親は何度も心の中で神様に問いかけたという▲米陸軍特殊部隊「グリーン・ベレー」の退役軍人、アール・ウッズ氏が11年前に出版した「TRAINING A TIGER」(小学館)の一節だ。「ずば抜けた子供」とは、世界のゴルフ界を席巻しているタイガー・ウッズ選手である▲先々週、ウッズ選手は5日間91ホールの死闘の末、全米オープンを制し、4大メジャー大会で各3勝以上の「トリプル・グランドスラム」を達成した。しかし、痛めていた左ひざの手術のため今季の残り試合をすべて欠場することになった。「タイガー伝説」はしばし中断だが、プロ宣言当時、こんな逸話を残している▲96年8月、ウッズ選手は史上初の全米アマ3連覇を置きみやげにプロ転向を表明した。即座にスポーツ用品メーカー、ナイキ社が5年間で4000万ドルもの高額なスポンサー契約を持ちかけた。交渉の席でウッズ選手が一つの条件を出した▲「ゴルフを通じてマイノリティーに対する差別をなくしたい。そのための活動に協力してほしい」。ナイキ社が即刻、全面支援を約束したのはいうまでもない。ウッズ選手は現在も各種の基金を創設し、積極的に社会貢献活動を行っている▲生後9カ月で父親からゴルフの手ほどきを受けたウッズ選手。人種差別への挑戦と、社会貢献への意識の強さも父親の背中を見て育ったウッズ選手ならではだ。「なぜ私なのか」の答えは、息子が身をもって示した。





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