知って得する!トリビアの泉
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 「引っ越して半年になるのに、新宿が恋しい」。そんな一文の便りが胸に染みる。私が四国から上京してきて、住み込みで働いていた下宿屋N館の若奥さんからだった。家族はみな他界して一人で頑張ってきたが、昨年の秋、N館をたたんで都心を離れていた。私にとってもふうっと遠いあの日が懐かしい。

 当時はビートルズやベンチャーズの時代で、街はエレキの音楽であふれていた。N館には40人ほどの男子学生がいた。炊事場の大きな釜、大きな鍋に驚いたものだ。「○○くーん、電話よー」。2階に向かって叫ぶ若奥さんの声。私も、若かった。朝食では各部屋のドアをハタキでたたいて起こし、夜食にラーメンを作り、門限破りの常習犯にも、電柱のそばの窓を開けておき、大奥さんにしかられる。

 そんな私に、帰省すれば古里のお土産を、文化祭や提灯(ちょうちん)行列、喫茶店に誘ってくれるやさしくて人なつっこい学生さんたちばかりだった。何十年もの間学生さんの世話に明け暮れ、今その大役を終えて、また巡ってきた春の日差しの中で若奥さんの胸に去来するものは……。

 便利な家電に囲まれたマンション暮らしよりも、「行ってらっしゃい、お帰りなさい」の声のあるN館での下宿生活は、きっと彼らの楽しい青春の一ページとして心の中に残っていると思う。私も、ほのぼのとちょっぴり切ない若い日。若奥さん、長い間お疲れさまでした。

毎日新聞 2008年3月31日 東京朝刊

 なんかほのぼのとした文章で、この時代に戻りたい気持ちになった。きっと若奥さんが、そのままの姿で現れるだろう。



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春のスイーツはさくらのムースで決まりだ。見た目も綺麗だし、春の桜の花びらを味わっているようだ。

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 私は週に2回デイ・サービスを利用している。デイ・サービスとは身体障害者が集うサークル活動+リハビリテーションみたいなものである。ようは一日ベッタリ家にいないで、仲間と一緒に行動することができるのである。私はデイ・サービスで、パソコンを利用している。自分のブログ(知って得する!トリビアの泉)を持っているので、日々更新しなければならない。OSがXPなら問題なかったのであるが、デイのパソコンは98なので、USBフラッシュメモリーが使えないのである。しょうがないので、スマートメディアといって、初期のデジタルカメラの記憶媒体として使われていたものが、使えるようにした。私のパソコンはXPなのでUSBのフラッシュメモリー媒体として、スマートメディアも使えるのである。このようにしてブログを書く時間を作っているのである。

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 1958年(昭和33年)の今日、神宮外苑に建設中だった国立霞ヶ丘陸上競技場が完成、落成式を行ったことに由来する。総工事費13億円以上の巨費をつぎ込んだ競技場は、第3回アジア競技大会のメイン会場となり、その後に東京オリンピックの開閉会式場ともなった。
 昭和31年生まれの私には、国立競技場と言えば、東京オリンピックを思い出す。フルマラソンでまさかの3位に入賞した円谷選手の勇姿や、重量挙げ優勝の三宅選手の姿は、私の目にこびりついている。女子体操で優勝したチェコスロバキアのベラ・チャスラスフカの名前も忘れられない。私にとって東京オリンピックは、永遠のシンボルなのであろう。今年も後、百数十日で北京オリンピックが始まる。東京オリンピックを成功させるために、首都高速道路や周辺の道路は、徹夜で整備された。お陰さまで東京の交通関係は、オリンピック以後、非常によくなった。北京の町も、オリンピック以後、すみよくなれば幸いである。ところがチベット問題で、中国が国際社会からたたかれている。私としては、今回のオリンピックは何としても成功させて、次のステップに進んでもらいたいものである。



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 私は宇治市の木幡に住んでいる。井川さんも宇治市の木幡に住んでいる。この前のデイサービスでご一緒したときに、内に遊びに来ないか? と井川さんよりお誘いがあった。お言葉に甘えて、今日お伺いしたわけである。閑静な住宅地に、井川さんの一戸建ては立っていた。私は電動車椅子で玄関までお伺いしたわけであるが、そこから、リビングルームに入るまで、手すりが施されていたので、安心して歩くことができた。部屋の中に入ってからは、井川さんが手押し車を用意していてくれたので助かった。部屋の中は、外から入る光で明るく、暖かかった。大きな窓を通して見える、桜が満開に咲いている姿には驚いた。花見にわざわざ出かけなくても、いつも部屋の窓から眺められるというのは快適だ。もう一つ驚いたことがある。リビングルームの片隅に目をやると、かわいい犬がチョコンといたことである。キャバリアの老犬である。何ともいえない愛くるしい表情でこっちをみるのである。
 井川さんと二人で高校野球を見ていると、奥さんが帰ってきた。私がいることに気づくと、アイスコーヒーと大福餅を用意してくれた。奥さんは私が甘い物好きなことを、ブログで紹介していることを知っていた。これには驚いてしまった。自分が勤めている、小倉のお茶屋さんの、抹茶をふんだんに使用した生クリーム大福餅は、本当に美味しかった。ボリュームがあったので、一つ頂いただけで、満腹になってしまった。



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