🌸降誕(クリスマスと灌仏会の図像)
☆宗教には開祖のあるものとないものがある
☆宗教には開祖のあるものとないものがある
☆ヒンドゥー教や神道
*昔から民族が報じていた神々の信仰、そのまま組織化された
☆仏教やキリスト教
*釈迦やイエスの強烈な人格を中心に組織化されたもの
☆開祖が何もかもを造り上げたわけではない
*大なり小なり神話化されて語られるのが普通である
⛳ブツダの降誕
☆釈迦は、生まれてすぐに歩き「天上天下唯我独尊」と宣言した
*「世界中で私だけが尊ばれるべき存在だ」とは驚くべき自信である
*これは、仏教教団の開祖への帰依(服従)の教理を強調したもの
☆インドでは宗教のいかんを問わず輪廻転生を当たり前としていた
*釈迦の伝記にも前世の神話が付け加えられた
*釈迦は、過去の世において自己犠牲的な善行を重ねてきた
*その結果、世界の救済者として誕生することができたとしている
*その結果、世界の救済者として誕生することができたとしている
☆法隆寺の「玉虫厨子」の台座に描かれた「捨身飼虎」のシーン
*釈迦は、餓死しかけた母虎とその7匹の子供を救うため
*我が身を崖から投じてその肉を与えたという
☆釈迦が猿の王であったころ
*猿の臣民を人間の襲撃から救うための逸話を描いたものもある
☆釈迦は転生の果てに兜率天という一種の天界に生まれた
*そこから地上に生まれなおす
☆釈迦は転生の果てに兜率天という一種の天界に生まれた
*そこから地上に生まれなおす
*その際、現世の母であるマーヤー夫人
*白象が胎に入る夢を見た
*釈迦はマーヤー夫人の右腋から生まれたとも伝えられる
☆仏教には輪廻転生がある
*釈迦の過去世を神話化することで、釈迦を特別な存在として描ける
⛳キリストの降誕
☆輪廻信仰をもたないキリスト伝の場合
*「神の子」の誕生という形で神話化している
*聖母マリアは処女でイエスを生んだ
*マリアの夫ヨセフはイエスにとっては養父
*キリストの実の父は天にまします父である
☆英雄的・神的人物が処女から生まれる
☆英雄的・神的人物が処女から生まれる
*この地に浸潤していたギリシア・ヘレニズム系の神話
☆キリスト伝の中のイエス降誕図、東方の三博士礼拝図
*旅籠の馬小屋で、旅の途中の緊急出産だ
*三博士の出動は、イエスの誕生が大事件を暗示している
☆博士からの捧げもの
☆博士からの捧げもの
*黄金、乳香、没薬(もつやく)であった
*黄金は王者を、乳香は宗教儀礼を、没薬は死を暗示する
(没薬は、ミイラ造りなどで遺体に防腐剤としてすり込む)
*赤ん坊が将来、十字架上で犠牲の死を暗示するアイテム
☆クリスマスの時期に教会堂に設置されるイエス降誕のジォラマ
*「マタイ」と「ルカ」の両方の記述をつきまぜた内容
☆クリスマスの時期に教会堂に設置されるイエス降誕のジォラマ
*「マタイ」と「ルカ」の両方の記述をつきまぜた内容
⛳エジプト逃避、嬰児虐殺、 12歳のイエス
☆「マタイ」では、博士たちヘロデ王のもとを訪ねた
☆「マタイ」では、博士たちヘロデ王のもとを訪ねた
*ヘロデは「ユダヤ人の王」が生まれる予言を聞いて不安になる
*部下に地域の嬰児たちの殺教を命ずる(神話的脚色)
*マリア・イエス・養父
*マリア・イエス・養父
*虐殺の間に天使のお告げでエジブトに逃避する
☆イエスの幼少時に関する記述
☆イエスの幼少時に関する記述
*友達を殺して再生させたりする怪童ぶりを発揮する
☆イエスは30歳近くに宗教家としてデビューする
☆12歳のときに神殿でラビたちと問答での神童ぶり
*驚嘆されたという記事が「ルカ」にある
(イエスの父は神であるということを表現した神話)
(敬称略)
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⛳出典、『宗教図像学入門』
降誕(クリスマスと灌仏会の図像)
(『宗教図像学入門』記事より画像引用)
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