慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

「SJW」「Woke」「鏡の国のアリス」「赤の女王」

2024年03月11日 | 社会
🌸評判格差社会のステイタスゲーム3

「意識高い系」は不満だらけのエリートなりたがり
 ☆アメリカでは、右派だけでなく左派も過激化している
 *キャンセルカルチャーの主役になるのは
 *人種差別やジェンダー差別などに反対するグループだ
 *左派の過激な活動家はWoke(ウオーク)SJW等と呼ばれる
 *「目党めた者」のこと
 ☆SJWのほとんどは大卒以上の学歴をもっており
 *知識社会では「勝ち組」に分類される
 *それにもかかわらずなぜ「キャンセル」に突き進むかというと
 *自分の社会ステイタスが低いと感じているからだ
 *その背景にあるのが、「エリートの過剰生産」だ
 ☆リベラルな知識社会では
 *人種や性別、性的指向などで個人を評価することは「差別」で
 *採用や人事評価で許されるのは「学歴・資格」「成果」「経験」だ
 *これが「誰でも努力によって夢がかなう」というメリトクラシー
 *高学歴が低学歴)よりも社会的・経済的に高い地位に就くことを
 *正当化している
 ☆多額の学生ローンを背負い
 *満足な仕事に就くことができないミレニアル世代
 *大学や大学院の卒業生が増えても
 *仕事が、それに応じて用意されるわけではない
 *不本意な仕事一に就かぎるを得ない若者が増える
 ☆アメリカでは、過激左派・進歩派の彼ら/彼女たちが
 *民主党の大統領予備選では「社会主義者」のバーニー・サンダース
 *熱狂的に支持し、バイデン政権に強い圧力を加えた
 ☆しかし、主観的にはステイタスが低い
 *それを埋め合わせるために、人種・ジェンダー・性的指向など
 *自分が帰属していると感じる集団にアイデンティティ融合し
 *ステイタスを引き上げようとする
 ☆「社会正義」の活動家が、ポリコレに反した
 *″差別的″な言動をする「敵」を探し出してバッシングすることは
 *「アイデンティティ・ポリティクス」と呼ばれる

死ぬまで続く残酷なゲーム
 ☆上方比較を損失、下方比較を報酬とする脳は
 *ステイタスの高い者を「正義」の名の下に引きずり下ろすときに
 *きわめて大きな快感を得る
 ☆皇族の結婚問題でバッシングしていたひとたちは
 *表向きは「皇室のため」「本人のため」などといっていたが
 *あの狂乱状態は快楽によって突き動かされていた
 ☆ステイタスゲームに勝ち残るには
 *自分より地位の高い者を蹴落として
 *ヒェラルキーの上位を目指さなければならない
 *その相手も、同じようにあなたを蹴落とそうとしている
 ☆わたしたちはステイタスの高い者に憧れながら
 *ステイタスの高い者を引きずり下ろそうとし
 *他者からの批判を過剰に気にして身を守りながら
 *ライバルの足を引っ張って自分のステイタスを高めようとあがく
 ☆ステイタスグームの賭け金は生命で、ゲームのルールは複雑だ
 *ステイタスグームでは、理由もわからないまま
 *ソシオメーターに振り回され、どこまでいってもゴールは見えない
 ☆我々は、残酷なゲーム、ものどころついてから死ぬまで
 *プレイし続けなくてはならない
 ☆他者の評価をさほど気にしないASD(自閉症スペクトラム)等
 *「障害者」の方が、現代のSNS社会に適応しているのでは

SNS時代の赤の女王
 ☆約6万年前にアフリカを出てユーラシアに拡散したホモ・サピエンス
 *30人~50人の大家族で構成されるバンドで行動し
 *150人ほどのクラン(血族/拡大家族)と頻繁に交流していた
 *ほとんどの時間はバンドのメンバーと過ごしていたが
 *その気になればクラン内の別の野営集団に移ることもできた
 *近親相関は禁忌で、バンド内での性関係は認められてなく
 *女性は、その外側集団から獲得するしかなかった
 *疎遠な1500人ほどのトライブで女性を交換することもあった
 ☆トライブ(民族・言語集団)とは
 *言語や装飾(刺青)文化等で
 *「われわれ」の側に属する”じるし″をもっている集団
 *なにかあれば協力し合う関係だ
 *進化的には、これがわたしたちにとっての「世界」になる
 ☆「世界」が150人の小さな共同体からグローバルに拡張したことで
 *評判は流動的になり、いつ失われるかわからないものになった
 *芸能人なら、誰もがこのことを身にしみて知っているはずだ

 ☆小説『鏡の国のアリス』に登場する「赤の女王」は
 *「その場にとどまるためには、全力で走りつづけのが必要」と語る
 *SNS時代の現代人も、いったん獲得した評判を維持するために
 *踏み車のラットのように、ひたすら走らなければならない
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『世界はなぜ地獄になるのか』



                  (常に戦い頭が大きくなったアリス)


「SJW」「Woke」「鏡の国のアリス」「赤の女王」
(ネットより画像引用)
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「識宇率」「家族形態の変遷」「起源的核家族」

2024年03月11日 | 社会
🌸国家の行く末を決める「識字率」(1)

 ☆トッドの家族理論はこうしてつくられた

トッドの家族四類型は、過去の研究に大きく依拠しいる
 ☆私たちは、人類はもともと大家族集団から始まり
 *「核家族に変化して今に至った」の図式をなんとなく教えられていた
 ☆トツドは、この三分類を借用して比較検討を重ねた
 *イングランドとフランスの核家族の違いの相続法の違いに着目した
 *フランスの家族には「平等主義核家族」と名付けた
 *イグランドの核家族は区別して「絶対核家族」と名与えた
 ☆幹家族は「直系家族」、族長家族は「外婚制共同体家族」と名を替えた
 *「トッドの四家族類型」がここに完成した

🌸古い様式は辺境に保存されている

政治の中心部から離れた地に残る古い言葉
 ☆トッドの「四家族類型分布地図」を見ると、ユーラシア大陸では
 *大陸の中央部に外婚制共同体家族が大きく陣取っている
 *大陸の周縁部に押しやられる形で
 *直系家族や核家族(絶対核家族、平等主義核家族)が分布している
 ☆トッドは、作成した分布地図、言語学者に見せた
 ☆言語地理学の学説、周縁地域保守性の原則と同じだった
 *言葉の古い形態が、政治や文化の中心部から
 *遠く離れた周縁部に残っているという考え方
 *言語地理学の世界では既知のものだった

イデオロギー分布の源は家族の存在
 ☆諸家族構造の配置が示す地理的な一貫性の欠如
 *それ自体もひとつの重要な結論です
 ☆家族システムとは、情緒的なもので、理性の産物ではない
 *イデオロギー分布の源には、家族の存在があった
 ☆地球におけるイデオロギーの歴史
 *人類学的な条件を基底にしながらも
 *偶然が介入することによって生まれた
 *目的を持たない運動なのだ
 ☆家族システムの一貫性を欠いているように見える分布
 *偶然の産物で、理性によって生み出されたものではない
 ☆トッドは「起源的核家族」という概念に至る
 *起源的核家族が、父方居住、母方居住、双方居住
 *統合的核家族、 一時的同居を伴う核家族などのバージョンを経た後
 *農耕や定住などさまざまな要因の影響で
 *「絶対核家族」「平等主義核家族」「直系家族」「共同体家族」の
 *四つの形態に分化していった

家族の形態が分化する時点
 ☆六万年前に人類がアフリカから世界中に広がっていったとき
 *人類の食糧調達方法は狩猟と採集でした
 *木の実、魚、鳥、動物、ある場所でそれらを採り終えたら
 *次の新しい場所へ移動する旅暮らしです
 *この身軽な「移動」に最適なのは、 一対の男女、
 *もしくは一対の男女とその子、という小さな単位です
 ☆爺ちゃん婆ちゃんを含む三代の移動はやや困難
 ☆二つの方法が考えられる
 ☆方法①夫婦は、最初の夫側ないしは妻側の親と同居
 *自分たちに子どもができると独立する
 *最後の子どもは、老いた父母の面倒をみるため残る
 *末子相続の原形です
 ☆方法②核家族どうしで小集団をつくる
 *小集団内で相互扶助をしながら、移動もしくは定住を選択する
 ☆方法①➁の段階くらいまでの家族形態が「起源的核家族」

 *起源的的核家族はあちこち移動を繰り返しながら
 *大陸のはてにたどりつき、その先の島嶼部まで漕ぎ出す
 *そのあたりが打ち止めの居住地となります
 ☆起源的核家族の名残りは
 *今も東南アジアの島嶼部などで見ることができる
 ☆起源的核家族が、形態に分化する時点は、地域によってさまざま
 *「絶対核家族」「平等主義核家族」「直系家族」「共同体家族」へ
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『読み解く世界史の深層』



「識宇率」「家族形態の変遷」「起源的核家族」
(『読み解く世界史の深層』記事より画像引用)
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「五・一五事件」「三上卓」「犬養毅」

2024年03月11日 | 歴史
🌸現役の首相を銃殺した三上卓
 
官邸に押し入り犬養毅を暗殺する
 ☆「五・一五事件」昭和7に発生したクーデター
 *4年後に起きた「二・二六事件」
 *どちらの事件も青年将校らが昭和維新の旗の下に
 *政治家や官僚を襲つた事件
 ☆二・二六事件では1000人以上の兵が動いた
 *五・一五事件に関与したのはほんの30人ほど
 *五・一五事件がなかったら二・二六事件は起こらなかった
 ☆主犯の一人三上卓
 ☆三上は当時27歳の海軍中尉だった
 *右翼団体に影響を受けて国家改造という思想に傾倒していった
 *五・一五事件では首相官邸の襲撃のリーダーとして
 *当時の首相である大養毅に銃を向け殺害している
 ☆軍法会議では禁固15年の判決に止まったうえ
 *実際には4年ほどで仮出所した
 *首相を殺害するという大罪を犯した彼が
 ☆4年あまりで仮出所できた理由
 *一般公開になった軍法会議にあった
 *三上はそこで多くの傍聴人の同情を集めた

話し合いに応じず「問答無用」で殺す
 ☆三上は軍法会議で述べた
 *覚悟のうえで行ったことで罰せられることに異論はない
 *今の支配階級は皇国を危うくするの言葉に人々が共鳴した
 *黒岩がいなければ三上は大養に言いくるめられていただろう
 ☆三上は詩的センスがあった
 *軍歌のひとつ「昭和維新の歌」の作詞を手掛けている
 *そのセンスがなかったら三上の運命は違ったものになっていた

三上の行動は、のちのクーデターに影響を与えた
 ☆殺害されたのは犬養一人だった
 *世界恐慌の直撃を受けて困窮していた世相や
 *雄弁な三上の陳述によって
 *五・一五事件の犯人グループで
 *死刑になった者は一人もいなかった
 ☆寛大すぎる処置がのちに二・二六事件を起こす
 *青年将校らに、誤解を与えてしまった
 *二・二六事件に加わった反乱将校たち
 *五・一五事件の前例があり
 *自分たちに対する量刑もそれほど重くはならないと信じていた
 ☆二・二六事件ののちに開かれた軍法会議は非公開になった
 *事件の首謀者は全員死刑判決を言い渡された
 *そう考えると、昭和の動乱の引き金を引いた元凶は三上卓だった
                       (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『日本史の黒幕』



「五・一五事件」「三上卓」「犬養毅」
(『日本史の黒幕』記事より画像引用)
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