翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

火牛の計

2005年10月17日 | 歴史

かぎゅうのけい。ハンニバルのとった戦法です。

ご存知、ハンニバルは、有名なポエニ戦争(ローマとカルタゴ間)のカルタゴの名将軍。(参考:ポエニPoeniはラテン語でフェニキア人を意味します)

ハンニバルは、幼少時からローマに対する仇敵意識を植え付けられ、さらに第一次ポエニ戦争に負けたことによる復讐心に燃え、ローマ軍の恐れるケルト人と手を組み5万の傭兵を率いてスペインから出発。ピレネー山脈、フランス南岸を通過し、真冬のアルプス越えをしてローマ共和国のイタリア本土に攻め込みます。

イタリアに侵攻してからはハンニバルは連戦連勝!ローマの元老院は「ローマ軍はハンニバルと正面から戦ってはならない」と命令を出したほど。

そのイタリア戦線で、カンナエ付近のカラクリ峠でローマ軍8万を対峙した際、ハンニバルは火牛の計(=牛の角に火をつけ放ちます)を用い、突破しました。

驚くことに、日本でも同じ戦法を使った武将がいるのです!

これもご存知木曾義仲!(大河ドラマ義経でも義仲は登場していましたね)

この木曾義仲が牛の角に松明をつけ、倶利伽羅峠(今の石川県か富山県あたり?)で平維盛率いる平家の大軍を破っています。

ハンニバルがこの戦法を使ったのがカラクリ、木曾義仲が使ったのがクリカラ。時空を超えた何かがあるのでしょうか(@_@)