翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

38度と訳注

2007年02月27日 | 雑記
先週来、風邪をひき、38度の熱で体調を崩しておりました。
そういえば、06秋クラスの最終回、ある生徒さんが「38度の熱で」欠席されたのですが、"おぉ、38度って結構つらいものだ"と妙に納得。^_^;

ところで、
その間に納品したものにつき、一抹の不安あり。

翻訳文自体は、(体調が悪い分)念には念を入れたので大丈夫だと思うのですが、問題は【注】です。

なぜか(笑)注をつける段階になったら、根性で保っていた気合が抜けたのか? 余分な注をつけてしまいました。。。
  ↓それは
 計算です。
つまり、そこに記載されていた計算方法(文章ですよ)で実際に計算してみると、そこに記載された数値にならないのです。(@_@)

靄(モヤ)のかかった頭で計算したので、正確性は100%とはいえませんが、何回か計算しても数値が合わない。→そこで「計算が合わないのでは?」といった注をつけてしまったわけです。
 (もっとも、訳者は検算までする必要はない、というご意見もあります。)



☆ 皆さまも、風邪には十分ご注意くださいね。

 


確定申告-減価償却の謎

2007年02月20日 | 法律
皆さん、確定申告はおすみでしょうか?

経費として収入からマイナスできる減価償却費につき、

パソコンなどの有形固定資産の減価償却費を計算する際には、耐用年数(使用可能な期間)に従って、その年の減価償却費を計算するわけですが、
耐用年数の期間だけ減価償却費を計上できると思っていませんか?

実は、
耐用年数を過ぎても、まだ使っている場合には、取得金額の5%になるまで=つまり、取得金額の95%まで償却可能なのです。(この点、100%まで償却できるようにすべきだという意見もあります。)

さらに、国税庁のWEBで、この耐用年数を超えて減価償却費を計算しようとすると、なぜか(現行法の95%ではなく)100%償却できてしまう・・・!?という不可思議な現象があるようです(@_@)(@_@)(@_@) 
いくらお国が奨励しているものを利用したからといって、間違った申告をするわけにもいかず、修正をつけました。
この点、市販のソフトはどうなんでしょう??? やはり100%償却できちゃうのでしょうか。

(おまけ)
翻訳で、たま~に「減価償却費」を「
原価償却費」と書いてくる人をみかけます。変換ミスでしょうが、見直していないことがわかりますね(^_^)


3月31日(土)にリーガル翻訳講座の公開レッスン(参加無料)を行います。お気軽にご参加下さい!


ワンセグ携帯

2007年02月13日 | 雑記
買いました(^_^)

特にテレビが見たかったわけではありません。音の機能を選んだらこうなったわけで。。。
普段からテレビはあまり見ないので、携帯で見ようとは思いません(多分…)。

それにしても驚いたのが、機能の進化!
これまでの機種は3年使っていましたが、この3年間に何とまぁ・・・。

辞書、OCR、PCサイトビューアーなどなど。。。

そうそう、ゲームもダウンロードできるようになりました(^o^)。(これまでのは「ページオーバー」でダメだった(古))

なにしろ(私には)新しいことばかりで、あちこち見ていたら、パケット数が (笑)(定額をつけていてよかった。)

次は、超薄型がいいかな(もう次のことを考えるか!?)


法令翻訳データ更新

2007年02月09日 | 英語・翻訳
法令翻訳データ(内閣官房)が更新され、
労基法などが新たにラインアップ!

ダウンロードするときは、日英併記の方が便利。ちょっと重いけど・・・。

法令翻訳データはこちら


 ・・・♪・・・♪・・・

ちょっと気になったのが、直訳でないと安心できない(日本)人にありがちな…・・・・(@_@) 
むむぅ…、これについては、次回の日英授業で取り上げます。

ドライアイにご注意!

2007年02月08日 | 雑記
目が疲れやすい、ゴロゴロするといった症状ありませんか?
職業柄、常にPCの画面を見つめているので、単なる眼の疲れだと思いがちですが、ドライアイだったりしますからご注意!

ドライアイは、文字通り、目が乾くものですが、その主な症状は・・・
  ・目が疲れる
  ・目が乾く
  ・まぶしい
  ・目がゴロゴロする
  ・目の重い感じや不快感 などです。

目の表面は涙で覆われていますが、涙の成分は水のほか油層(水の蒸発を防ぐ)ムチン層(のりのようなもので重力で落ちるのを防ぐ)もあるんですね(@_@)
 ↓
涙が少なくなると単に乾くだけではなく目の表面が傷つくこともあります。

特に、パソコンの作業はどうしてもまばたきの数が減りますよね。
ハッと気づいたら「あっ、まばたきしていなかった」って。(爆)

対処法は、やはり「目を休める」に尽きるようですが、
部屋を乾燥させない OR 適切な目薬の使用などもよいようです。

翻訳者は目を酷使しがちですが、目は大事です。お互いに気をつけましょうね。

ドライアイのチェック
(ゲーム形式で診断できますが、変な?効果音がついています) 


----♪---♪---♪------

ここでお知らせです(^_^)
 来る3月31日(土)にリーガル翻訳講座の公開レッスンを行います。お気軽にご参加下さい!無料です

夫婦別姓を考える-その2

2007年02月04日 | 法律
(続きです)
しかし、結婚すれば夫の氏を名乗るのがフツーとされ、98%が夫の氏を名乗っているそうです。これは、実質的な不平等といえましょう。

日本の氏の歴史を見ても、古くから夫婦別氏は存在し、例えば、有名な北条政子は源頼朝の妻でも源政子とはいいません。

時代の流れとともに、女性の社会進出はひろまり、女性の地位も向上し、活躍の場が広がるにつれ改氏による不便は否めないでしょう。

そのような背景のもと、選択的夫婦別氏を制度化しようとする動きが出てきました。
ご存知のとおり、婚姻後も配偶者の氏ではなく引き続き自分の氏を名乗る選択肢を与えようとするものです。
しかし、1996年に法制審議会がこの制度の導入を提言してから早くも10年以上経過しましたが、実現する可能性はどのくらいあるのでしょうか?

実現を阻む原因のひとつとして、別姓を許すと「家族の崩壊につながる」→「日本の国家社会の秩序を乱すもの」という思考の根強さがあげられます。

氏を家として統一することで、家族が崩壊せず、日本の国家社会秩序が安定すると発想をつなげるのは個人的には少々難しいところではあります^_^; 
確かに、家族としての安定は社会秩序の基本でしょうが、これは必ずしも夫婦同氏制度をとることには繋がりません。

世界の多くの国が選択的夫婦別氏制度を採用しており、日本でもそれを認めることが現代社会の要請ではないでしょうか。

参考:法務省民事局「選択的夫婦別氏制度」について