葛飾北斎の富鍔三十六景の中に「山下白雨」という作品がある。
赤富士の静に対してに対して、黒富士と言われているようだ。
富士山が世界遺産になってから、登山者がやたらと増えたと聞いている。
裾野では稲妻が走っていても、登山者はいつもと変わりなく大勢登っている。
最近は睡眠を十分取らない「弾丸登山」者が多いようだ。
昔から富士山は見る山であり、登る山ではないと言われている。
冨嶽三十六景を描いた葛飾北斎は、冨士山に登ったことがあるのだろうか?
多分ないだろうと思う。こんな見事な絵を描いているのだから、かなり想像で描いているはずだ。
実際に登ってみたら、こんないい絵が描けると思われない。