最近、ラジオをよく聴いている。
いつも携帯ラジオを持ち歩いており、ウォーキングや電車の中、そして夜も寝る時に聴いている。
特にNHKの「ラジオ深夜便」が面白いので、毎晩イヤーホーンを付けて寝ているくらいだ。
昨晩も「ラジオ深夜便」で展覧会情報やフォトジャーナリストの含蓄ある話を聴いて、
なんだかすごく得したような感じだ。
日本では今年の11月にテレビがデジタル放送に切り替わるので、ますますテレビを見る機会が増えるであろう。
過って評論家の大宅荘一が「テレビ時代を一億総白痴化の時代」と言ったが、
確にテレビは「人間の考える力」をなくしてしまうようだ。
一方、ラジオの方は「声」だけだから、常に想像しながら聴いていると思う。
2月4日放送の「存在の主張・麻生三郎の世界」は展覧会場を解説者(山野英嗣さん)
と西橋アンカーが会場を観て歩くのだが、実際に絵を見ているわけではないのに、想像力をかきたてられた。
また、「核汚染と人間」という対談ではフォトジャーナリスト 森住 卓さんの話が耳に残った。
「アフガニスタンやパキスタンでの核兵器を使った戦争は、遺伝子さえも壊している。
犯してはならない神の領域にまで入ってきている」
日本は戦争も食糧問題もないので浮かれすぎていると思う、こういう話を聴くと考えさせられる。
テレビのために、日本人の考える力が衰えてきているのは確かだ。
この辺でテレビから離れて、想像力が広がるラジオに戻ることを勧めたい。
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