猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

家を継ぐということ 市川団十郎の逝去

2013年02月06日 | Weblog

歌舞伎の世界では家を継いで行かねばならない。

亡くなった市川団十郎は12代目だった。

会社を経営している家を継ぐ、ということも同じだ。

いずれにしても、こういう運命からは逃れるわけにはいかない。

役者や経営者になるということが、決まっているのだから。

団十郎の息子の海老蔵が、暴行事件に会ったとき、

団十郎のいかにも無念そうだった顔が忘れられない。

そういう試練を乗り越えたものが、一流の役者になって行くのであろう。

「家を継ぐ」ということは、こうした幾つもの試練を乗り越えていった者が

初めて受け継ぐことが出来るのではないだろうか?

団十郎は言い後継ぎをもったものだと思う。