市川団十郎が亡くなったというショッキングなニュースが入ってきた。
歌舞伎だけでなく人間としても、本当に惜しい人を亡くしたと思う。
このブログでも市川団十郎の闘病中の記録(BS TBS)が放送されたとき取り上げたことがある。
ブログは2010年4月24日に「市川団十郎の白血病との戦い」というテーマだ。
この中で団十郎は病気をして「今までと違った世界」を見つけたことや、
「多くの人たちに支えられて生きてきた」こと、「歌舞伎で返ししたい」などと語っていた。
団十郎の闘病記はすざましいものがあり、記録映画を撮らせて、放送させたこと自体が「凄い人だ」と思った。
父親としての団十郎も見事な人だった。息子の海老蔵が事件を起こしたときの団十郎の心中は如何なものであったであろう。
その海老蔵が成長し、一段大きな役者になって父亡き後を見事に対応している。
「親の姿をみて子どもは育つ」とはよく言ったものだ。
団十郎は亡くなっても、それを継いだ子どもが立派に育っている。
安らかにお休みになって頂きたい。