猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

建築物の味

2006年05月16日 | Weblog
犬山の明治村には時々スケッチに行きます。
明治・大正時代の建築物は人との呼吸が合っていて、ほっとさせられます。
この帝国ホテルは、アメリカの建築家・ライトが設計して関東大震災の直前に完成したとのことです。
描いてみて驚いたのは、空間構成が複雑でなぜか癒されるような設計がなされているのです。
ふと、思ったのが安藤忠雄氏の建築物です。
何か共通点があるのです。
町家建築のようなものを感じるのです。
無駄のようであって気持ちを和ませるような空間が随所に施されているのです。
今の時代はこういう無駄とか遊びがなくなってきていてるので、余計感じるのでしょうか?

そういう雰囲気を感じながら描いたものです。