
●平成6年度~平成26年度までの過去問と手持ちの「完全征服」の読み問題の中から、「書き問題」および「故事成語類」で出題されてもおかしくないようなものをピックアップしてみました。
●初合格のための参考になれば・・・。
●書き問題も、その熟語の読みだけ覚えるのではなく、その熟語を含めた短文の全体の意味をよく理解して覚えることで、周辺知識や応用力が格段に飛躍すると思います。・・・ピックアップしたもの以外でも、関心のある過去問にもぜひ当たってみてください。
●この<その5>で最終です。
●例によって問題形式で掲載しますのでトライしてみてください。読み問題ででていた語句ですので、書くとなるとちょっと難しいものもあるかもしれません。また、すでに当ブログで案内済み(既出)の問題も幾つか紛れ込んでいるかもしれません。
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<「完全征服」から>
●キキ(騏 驥)の跼躅は 駑馬の安歩に如かず:すぐれた馬もぐずぐずしていれば、つまらない馬が静かに歩み続けるのに及ばない。キキ(騏驥):① よく走るすぐれた馬。駿馬。②すぐれた人物
●震百里を驚かすもヒチョウ(匕 鬯)を喪わず:一心に神を祭る人は、雷に恐れて匙と酒を落とすことはしない。平静、戒慎していれば、いざという時も自分を見失わない。*「震」は雷、突発して起こる変動の意味。「ヒチョウ(匕 鬯)」の「ヒ(匕)」 は神霊に供物を奉ずる匙、「チョウ(鬯)」は儀式に使う香りのよい酒。
●幸いにアントク(案 牘)なし、何ぞ酔うを妨げん(当ブログ既出)(注)幸いに調査を必要とする書類がない・・・。アントク(案牘):調査を必要とする書類。文書や手紙。
● センショク(繊 嗇)筋力は生み治むるの正道なり(当ブログ既出):史記・貨殖列伝「それセンショク(繊 嗇)筋力は、生を治むるの道なり。而れども富める者は必ず奇をもって勝つ。・・・ 」(倹約や勤勉は、商売の基本だが、商売で大成功する人間は、必ず奇(人とは違う方法、人が考え付かない卓越さ)で、競争に勝たねばならない・・・・)センショク(繊 嗇):金銭に細かい。けちで、ものおしみをする事。吝嗇まではいかない程度らしい。
●猛虎の猶予するはホウタイ(蜂 蠆)のセキ( 螫 )を致すにしかず:どんなに強い猛虎でも、ためらっていては、蜂やサソリの一刺しにも及ばない。(力のある者でも決断力がなく実行しなければ、無力でなんの役にも立た ない ...)
●キョウコウ(徼 幸)は、性を伐つの斧なり:思いがけない偶然の幸運は、徳性を害する斧のようなもの。「ギョウコウ」とも読む。
●天地震動し日月ヘイキ(蔽 虧)す
●官はシジツ(私 昵)に及ばず、及ぼさず:(書経、朝鮮王朝実録ほか)
●玉兎のキエイ(虧 盈)するにより暦定まる
●コウカ(黄 禾)、羸馬を起たしむ:コウカ(黄禾):稲などの穀類を表わし、黄色い穀類という意味。
●大姦の去ること、ケヅメ( 距 )の斯(ここ)にぬくがごとし:「蹴爪」とも書く。「衆賢の進は茆(かや)の斯(ここ)に抜くるが如(ごと)く、大姦(たいかん)の去るはケヅメ( 距 )の斯に脱するが如し」(賢人が朝廷に進み出ることは、あたかも一株の茅の根を引き抜くようなものだ。一本を抜けば他の根もそれにつらなって抜ける。つまり、一人の賢人が立てば他の賢者も次々これに従う。これにひきかえ、悪人の取り去られるのは、鶏のけづめを抜かれるようだ・・・再び悪事ができないようになる。)
●天地鬼神はマンエイ(満 盈)を悪(にく)む:天地や鬼神は、人間が慢心増長するのを憎む。
●ソウチュウ(甑 中)塵を生ず:貧乏で飯を炊くことが出来ないので、甑の中に塵がたまった、という故事。貧しい暮らしのたとえ。
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