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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●広辞苑から・・・
・もはや、漢検や1級漢字からは逸脱した分野に入り込んでしまった(^^;)
・自分でまとめていて、実はよく分からなかった簡単な漢字の熟語・・・やっと、今日、調べることができた👍
①「
申証(シンショウ)」=明白な証拠 という意味・・・なぜこの熟語でこういう意味なのか、よくわからんかった。
・大言海にも載っていなかったので、大漢和に当たったところ、「申」に「明白な、あきらかな」という意味・読みがあることがわかった。
・なるほどね、簡単な漢字の熟語でもしっかり調べないと身につかないですねえ・・・。
・ちなみに、「申」の現行読みは「シン、もう(す)、表外:かさ(ねる)、さる」だけですから、ここから意味をくみ取ろうとしても無理でした。
②「
叔世(シュクセイ)」=末世 という意味・・・なぜ「叔」の字なのか、「伯仲叔季」だから、「季世」ならわかるが、なぜ「叔」?
・これも、大漢和に当たったところ、氷解👍
・「叔」に「すえ」という意味・読みあり。大漢和に丁寧に「叔世=季世=澆季の世=すえの世」とあった👍
・ちなみに、「叔」の現行読みは「シュク、わか(い)」のみ。
③「
(ヘイショウ)」=(広辞苑では)①公明正大な政治をすること ②公平に評価すること ③折衷すること。また、結婚の仲介をすること。
・何気なくまとめていたけど、よく考えると、全くわからない熟語・・・
・こんな簡単な字だから他の国語辞典にもあるだろうと思ったら、「大言海」や「大辞林」にナシ。
・こりゃ、漢和辞典に当たらんとダメだな、もしかしたら故事成語の類であるのかも・・・と思って調べた。
「漢字源」:(ヘイショウ、ベンショウ)①公平におさめる ②公平に品定めする ③結婚を仲介する ・・・出典や説明はナシ。
「字通」:(ヘイショウ、ベンショウ)明らかにして治める・・・「・・・九族、既に睦(した)しみ、百姓を平章す・・・」
「大字源」:①平和に導き、徳を明らかにさせる(一説に、「弁章」に同じく、家柄や身分を分かち定める)「百姓を平章す」(書経・尭典) ②公平に品定めする ③結婚を仲介する(出典「遊仙窟」とあるも、文章なし) *弁章=区別し明らかにする(=平章(ヘイショウ、ベンショウ)、便章)
「大漢和」:(ヘイショウ、ベンショウ)①わかち明らかにする・均しくあきらかに治める「・・・百姓を平章・・・」 ②公平に品評して品位を明らかにする ③結婚の媒介をする・とりもつ(「・・・未婚の外甥の容質、甚く有り・・・、当に平章を為す・・・」(太平廣記)
*「平(ベン)」は呉音(漢字源)。「平」には「わける、わかち治める」意あり(大漢和)。
・と、いうことみたい・・・。漢和辞典も一長一短あるけど、これはさすがに大漢和の勝利かも(^^)
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