
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●過去問の問題個所と解答のみを理解・復習するのでなく、その周辺を“深掘り”することが大事だとは、以前から、このシリーズで力説していますが、
自分で言っておきながら、まだまだ“精査”が足らなかったものもあったことも含めて、今日は、その実例を過去問から例示します。
<1>H11-1訓読み問題・・・「善を嘉して不能を矜れむ」・・・“矜(あわ)れむ”の訓読み・・・
・つい最近の試験で、「ヨミ(嘉)して」という書き問題(文章題中だったか?)が出ました・・・
<2>H11-1文章題・・・「・・・既に早く評壇の一隅に囁囁の語を為す者あり・・・」・・・“囁囁”の読み・・・
・これなんか、23-3の過去問で、「一隅に囁囁の語が起こった 」という音読み問題で出て、この読みについて、漢検さんにも照会しちゃったけど、すでに、H11-1の文章題で出てた・・・この標準解答は「しょうしょう・じょうじょう」だった(^^;)・・・やはり、「しょう“じょう”」という読みは怪しそうだ・・・
*上記2例以外にも、過去問の内容を別の分野で出題している事例はたくさんあります。
*高得点を狙うには“重箱”の隅を突くような学習や漢検辞典の精査も必要でしょうが、こうやって、過去問を“精査”するだけでも相当の力がつきます。
*初心者や初合格を目指す方は、そういう視点で、過去問(および、その問題の周辺の語彙など)を重点的に学習されたほうがよろしいかと思います。
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H11-1(!)標準回答に「じょうじょう」があるとすると、H23-3で「じょうじょう」を誤答とするのはやや苦しいかな? と思いました。
協会の判定という意味での真相に近づくには、自分で協会に問い合わせてみるのが良いようですね・・・(^^;
あと、別エントリーの「「謄翻」は「騰翻」の誤植ではないですか?」について、既にご確認済みかもしれませんが、漢字ペディア「翻」にて、
「騰翻(トウハン)」
になっているのをチェックしましたので、ご報告いたします。
「囁囁」も「謄翻」も、漢検さんに照会しました。結果もどこかで報告してますけど、「囁囁」は“しょうしょう・じょうじょう”とも(設問の文意では)〇、「謄翻」は「騰翻」の誤りと回答を得ています。ただし、後者は“トウホン”ではないですかね?漢検さんは“トウハン”と読みフリしてますけど・・・。
syuusyuuさんのブログは、ネット辞書にないときの最後の砦として参考にすることが多く、今回も検索で飛んできたので、見落としておりました(^^;
「騰翻」につきましては、最近知ったネットの「KO字源」に
「【騰翻】 トウハン たかくとびひるがへる。」
と載っていましたので、お知らせします。
ただ、翻のハン・ホンの読み分けによる意味の違いまでは分からないですね。
同じくKO字源で「翻」を引くと、ハンのほうが元々の音であるように見えますが、それぐらいまでしか・・・(^^;