ようこそ
もう半月もすると正月を迎える。私の中では、数ある祝日の中でも、やはり最大の祝日が正月であるが、大きく変わった文化と言うか習慣の中で、最も目にすることが無くなった一つに玄関先の国旗である。賛否両論ある事は知っているが、寂しい限りである。
先日のある日、仕事で葬儀社にお料理を配達していた時の事。何時もの雰囲気と違う事に気づいた。何時もは、年配の方が殆どなのだが、その日は年配の方が少なく、若い方が大勢を占めていた。もちろん、喪主様も若く故人も若くしてお亡くなりになっていた。
ところがである。あろうことか全員着席した上で、若い声で「乾杯」と食事の始まりを告げた。年齢的には高校生くらいから、30代の人が大半を占めて、一部数人の年配者の方が食事をされていたが、まるで「合コン」の雰囲気だ。携帯を使い写真を撮る人。おどけて見せポーズを取る人。「チョーかわいい」と叫ぶ人。その様子を見て、皆さんが揃って拍手、拍手の連続で、笑い声が絶えない。
これまで何度となく、このような仕事をしてきたが、こんな雰囲気は初めてだ。他人事とは言え腹立たしく思え、当然ながら我が子なら罵声を浴びせるところだが、年配者や喪主の方も誰も注意する事をしない。
本当に「喪服を着た合コンパーティー」の様相だ。こんな事を「時代の変化」で片づけてしまっても良いのだろうかと自問する。「この親にあって、この子あり」である。
若い人たちにも腹立たしさを覚えたが、何より注意をして指導する立場の年配者が何も言わない事に最大の腹立たしさを覚えた。こんな事なら通夜の食事など無い方がましである。
予定時刻が過ぎ、お開きとなった後も居座り「合コン」の続きである。これまた、あろうことか高校生が彼女を呼び出し、参加させだした事には驚いた。
私は仕事上、彼らを注意する立場にはないが、何ともやりきれない一日であった。
では又ね
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