人生の謎学

―― あるいは、瞑想と世界

陰陽五行説

2008-03-13 02:17:10 | 神秘思想
陰陽説はその象徴的二元論の性質からして、タレスの〈アルケー〉、ヘラクレイトスの〈エナンテオドロミア〉、アナクシマンドロスの〈アペイロン〉などの概念に比して、より適応範囲の有効性に優れ、――と思うのだが――さまざまな分野での応用が利くと同時に、ある分野での独特の深化をも促すことのできる概念である。陰陽二気の消長に通じる者は陰陽家と呼ばれ、『史記』では、陰陽家を儒家、墨家などの諸家の首にあげ、班固の『漢書』芸文志では「九流」の一つにあげられている。陰陽五行の祖とされる鄒衍は、生没年不詳だが、孟子よりやや後の戦国期の思想家で、最古の黄帝から当代に至るまでの興亡が土・木・金・火・水という〈五徳終始〉の原理によっていると考え、さらには未来を予見しようとした」――

陰陽説と五行説は、発生を異にする別の思想で、戦国末期以後に融合して陰陽五行説となる。陰陽五行説の底流には「気」の概念が流れている。


〈陰陽五行説〉_1

〈陰陽五行説〉_2

〈陰陽五行説〉_3











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