文庫改訂版 あの金で何が買えたか―史上最大のむだづかい’91～01／著・村上 龍

あの金＝公的資金。すなわち税金。

それが盛大に投入された、例えば都市銀行などは、今や影もない。

ホントに有効活用されたのかどうか？１０兆円台、１００兆円台になるとそもそも現実感が喪失してしまうところだが、現実のモノに置き換えることで、その数字を実感させる。

思えば、阿呆な銀行に投資するより、ソ連から北方領土を買い取っていたら・・・建造中の空母ワリヤーグだってオマケに付いてきたかもしれない（実際あの当時のソ連ならやりそうな）。

そしたら今頃中国海軍の空母保有で大騒ぎすることもなく、どれだけ日本の為に有益だったことか。

ちなみに副題は「オトナの絵本」なので、さらっと読み流して下さい。昨日から出張してた車内で、暇つぶしに読んでいた。