小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

12/8(日)宮城・伊豆沼(その2)

2013-12-11 | 野鳥 その他探鳥地

毎年、ねぐら立ちの後、田んぼで落ち穂など採食するマガンを観察します。

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伊豆沼を飛び立ったマガン達は、周囲20kmほどの範囲で行動します。

とても警戒心が強く、人が車道から一歩田んぼへ踏み込むと飛んでしまいます。

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道路から見ているだけでも、この通り!

警戒を緩めません。皆が寝ていても必ず見張り役がいます。

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手前は幼鳥でしょうか。

マガンの胸(お腹)を見て黒い筋模様の有無で幼鳥と成鳥を見分けることができます。また、幼鳥にはくちばしの付け根に白い羽毛が無いのも特徴です。

 

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オオハクチョウの家族

田んぼの測道を歩いています。のんびりした風景でしょう~

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ヒシクイ(手前) 

この周辺では化女沼にヒシクイが、蕪栗沼に亜種オオヒシクイが飛来します。

 

亜種オオヒシクイとの識別は体長の大小もそうですが、頭部から嘴(くちばし)の形状で見分けることができます。

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群の中に白色の固体が・・・

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マガンの白化個体かと思っていましたが、

後日、蕪栗沼のレンジャーの方に聞いてみるとハクガンの幼鳥だということでした。

 

田んぼのマガンを確認後、蕪栗沼へ向かいます。


12/8(日)宮城・伊豆沼

2013-12-11 | 野鳥 その他探鳥地

6月以来の久しぶりの探鳥です。今年も宮城・伊豆沼へマガンの「ねぐら立ち」を見にいきました。

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夜明け前

空が青色なったり、紫色になったりとタイミングにより素晴らしい景色を見ることができます。

まだ辺りが暗いうちからマガン達は朝を待ちきれず、思い思いに鳴き交わしています。

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夜明け

この日は雲に覆われ晴天という訳にはいかなかったですが、太陽が昇る瞬間も見応え充分です。

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去年の画像ですが、運が良ければ朝日を背に飛翔するマガン(雁行)を見ることができます。

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ヘラサギ

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朝ぼらけ

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朝靄の中のハクチョウ

 

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YouTube: 宮城・伊豆沼マガン

 

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YouTube: 宮城・伊豆沼ヘラサギ(2013.12.07)

 

毎年、この日本の原風景とも言えるこの景色を見たくてここ伊豆沼へ訪問します。

この日は曇りであったため残念ながら一斉に飛び立つマガンの「ねぐら立ち」を見ることはできませんでした。

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YouTube: 伊豆沼マガン塒(ねぐら)立ち

 

これは一昨年の動画ですが天候が良ければこの様な光景を見ることができます。

「日本の音風景100選」にも選ばれており、実物は圧巻です!

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雁行

マガンは「雁行(がんこう)」と呼ばれるV字編隊をつくります。

家族や親戚など仲間でつくられる雁行は、リーダーが先頭という訳ではなく、順番に入れ替わり飛翔します。

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マガン

マガンは、国の天然記念物に指定されています。昔は、全国に広く分布していたそうですが、現在では数が減り、ここ伊豆沼が国内屈指の飛来地(越冬地)として有名です。

日本に越冬のため飛来するマガンの総数は7~9万羽ですが、そのうち9割近くが伊豆沼と蕪栗沼に集まってきます。

11月末の時点で6万羽以上が飛来しているそうです。