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蘇州はハオチー 3

蘇州・上海・日本の美味しいお店、綺麗な景色、蘇州の観光名所や蘇州での生活を写真たっぷりで紹介♪

蘇州にある古琴のお教室

2013年03月02日 | 蘇州の伝統芸能・評弾・昆曲

 

プライベート美術館「蘇州円通美術館」を訪れた後、

蘇州の伝統的な文化にもっと触れたいと思っている私のために

友人が古琴のお教室をしている先生を紹介してくれることになり、

 

すぐに電話で連絡をしてアポを取ってくれて

美術館から車で観前街の北側にある「皮市街」に移動して

古琴の教室をしているところにおじゃましました

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室の場所は賑やかな「皮市街」から一本裏道に入った静かな住宅街でした。

 

 

友人と、この古琴の先生(女性)とは、長いお付き合いの友人同士で

お互い古い中国の伝統文化に興味があって、

それをお仕事にしているという共通点があるのだそうです

 

 

 

 

 

 

 

こちらの教室は子供向けではなく、大人向けの教室で

蘇州大学の学生さんなども通っているのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

先生をしている友人は、幼い頃から芸術方面に興味があり

杭州にある「中国美術学院」に進んで「花鳥画」の絵画の専門学部に入って絵画を勉強して

そのほかに古琴や書(習字)や棋(将棋)なども学習して

さらに趣味として中国茶も極めたそうです。

 

 

中国に来た外国人や日本では、二胡のレッスンが人気ですが

友人たちによると二胡はモンゴルの少数民族の楽器で歴史はわずか100年ほどで、中国の伝統的な楽器ではなく、

本来の中国の伝統的な楽器は古琴で3000年の歴史があり、孔子の時代からあるのだそうです。

 

 

 

古琴の演奏は、貴人や学者によってごく内輪で行われてきたエリートのための芸術で、

そのため人前で演奏されるためのものではなく、

古琴の演奏は、書や画、古式の将棋と並び、

中国の教養人に必須とされた「四技」=琴棋書画の一つに数えられています。

 

中国に来てから、中国の友人たちから何度も「琴棋書画」という言葉を聞いたことがあり

この4つができることが、育ちの良さを表すのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

お部屋に飾ってある書や絵などは全て彼女の作品だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が揃えている古琴は、北京在住の古琴をつくる専門の職人である

「李朝陽」が数年かけて作ったもので、一つ数万元するものだそうで

使っている木材は「梧桐」だそうです。

 

「李朝陽」さんは2009年、中国工芸賞を受賞している有名な職人さんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

趣味の中国茶の陶器のコレクションもこだわりがあるものだそうで、

そのこだわりの陶器で美味しい中国茶を入れてくれました☆

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

入れてくれた中国茶は凤凰单丛(産地:広東)で、とても美味しかったです

 

 

 

 

 

 

 

 

この茶筒は「皮市街」の骨董市場で購入したもので

デザインに「琴棋書画」が描かれていることから

気に入って購入したのだそうです。

 

とても素敵な茶筒なのに、馴染みのお客さんということもあってか

100元で購入することができたのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

美味しいお茶をいただきながら、古琴の演奏もしてくれました♪ 

時々園林などでも伝統衣装を来て古琴の演奏も行なっているそうです。

 

中国で中国らしい楽器をならいたいと思っている方は

是非、中国の伝統楽器の古琴を習ってみて下さい☆

 

 

蘇州には芸術文化の才能がある人が多く

そういう方々と出会えることが、蘇州生活での財産です☆

 

 

 

 

 

 

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JALグループ機内誌に昆曲の「呂成芳」先生が掲載

2013年02月26日 | 蘇州の伝統芸能・評弾・昆曲

 

機内でJALグループ機内誌「Skyward」2月号を読んでいたら

蘇州の平江路にある「伏羲古琴文化会馆」で昆曲の普及活動をしている

「呂成芳」先生が掲載されているのを発見して「あっ」と叫んでしまいました

 

 

 

 

 

 

 

先生の記事は目次のすぐあとのトップページで

取材をしたのはMiho Sauserさんという方でした。

 

この方はどこでこの先生のことを知ったのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

「呂成芳」先生は本当に素晴らしい方で

蘇州テレビ局の「天天時尚」や

蘇州の新聞社の蘇州日報などでも特集が組まれたことがありますし

欧米のメディアの取材も受けたことがあるとおっしゃっていました。

 

 

先生の素晴らしい活動をもっとたくさんの方に知ってもらいたいとおもっている一人として、

先生が日本の雑誌で紹介されているのを見てとても嬉しく思いました。

 

近いうちに先生にこの本をお渡しにいこうと思っています。

 

 

「伏羲古琴文化会馆」をまだ訪れたことがない方は是非訪れてみて下さい。

 

以前のブログの記事

蘇州・平江路でユネスコ世界文化遺産に認定の「昆曲」を鑑賞

http://blog.goo.ne.jp/suzhou-haochi/e/5cf148bfb031b7a49b3da94fd5b9088b

 

伏羲古琴文化会馆

蘇州市平江路中段 平江路97号

电话:65812905

お茶代金が講義料金という感じです。

予算70元~

言語:中国語

時間:13時半、20時から各2時間

 

 

 

 

 

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蘇州・平江路でユネスコ世界文化遺産に認定の「昆曲」を鑑賞♪

2012年04月19日 | 蘇州の伝統芸能・評弾・昆曲

 日本に一時帰国する前々日、ヴィヴィアンと一緒に平江路で「昆曲」を見てきました☆

 

 

 

 

 「昆曲」とはユネスコ世界文化遺産に認定されている

中国の伝統芸能で600年の歴史があります。

 

蘇州に来て初めて「昆曲」を知り、何度か「昆曲」を見たり、

中国語の教科書を通して有名な「牡丹亭」「紅楼夢」などの物語を学びました。

 

日本では歌舞伎役者の坂東玉三郎さんが、蘇州昆劇院と共同で2009年、

「牡丹亭」の公演を行い広く知られるようになりました。

 

 

 

 

 今回ヴィヴィアンを訪れたのは平江路の伏羲古琴文化会馆で、平江路の中間地点にあり

こちらの会館は午後13:30時から~夜20時から~

お茶を頼めば「昆曲」や「ピンタン(評弾)」の鑑賞をすることができました。

 

 

 

 

 ヴィヴィアンはこちらで「昆曲」を披露している「呂成芳」先生と知り合いで

ヴィヴィアンの将来の夢の一つが、

中国の伝統芸能の衣装を製作することなのだそうです。

 

現在では「昆曲」の衣装に欠かせない刺繍をする職人が少なく、

一着の刺繍に手間と時間がかかるため

一年待ってやっと一着の衣装を手に入れることができるのだそうです。

 

ヴィヴィアンは将来のために、こちらの先生が持っている

素晴らしい伝統衣装を見て研究していました。

 

 

 

 

 ヴィヴィアンに先生をご紹介いただきましたが、とても素晴らしい方でした。

 

坂東玉三郎さんが、蘇州昆劇院で崑曲を学んだ時に先生も一緒だったという

昆劇の大ベテランの先生で、今は、伝統芸能を一般の方にも知ってもらおうと

普及活動に力を入れていて活動をしているのだそうです。

 

その言葉通り、こちらの伏羲古琴文化会馆で行われた昆曲の紹介は

心がこもっていて、とても丁重でした。

 

またこちらの先生もヴィヴィアンと同様に「蘇州日報」に掲載されたり

蘇州テレビ局の「天天時尚」で放送して紹介されたのだそうです。

 

 

 

 

 夜20時から22時すぎまで2時時間以上かけて丁重に昆曲の特徴や

歴史・声調や言葉について説明をしてくれ、

さらに琴や「ピンタン(評弾)」の演奏もしてくれました。

 

説明→劇の一部を演じる→着替え→説明→昆曲→着替え→説明→昆曲→着替え→説明→昆曲

という形で進行が行われ、最後はお客様ひとりひとりと写真も撮って下さいました。

 

 

 

 

 

お化粧は毎日2時間かけて行われているそうです。

 

昆曲のメイクはとても独特で、まずは、髪の毛をあげ、顔の皮膚を釣り上げることからはじまります。

顔の皮膚を布で巻き上げて縛るのですが、普通の人は10分で、痛くて吐き気がして耐えられないそうです。

 

昆曲の役者になるためには、演技や声の才能があっても、

この化粧をクリアできないと役者になることができず

痛みに耐えられなくて昆曲の役者を諦める人もいるのだそうです。

 

また毎日独特の濃い化粧をするため皮膚に色素沈殿がおこってしまうのだそうです。

 

そして、衣装に欠かせないカツラの頭髪は現在もすべて本物を使用しているのだそうです。

現代の中国の女性はパーマやカラーなどで傷んでいるため、

今は、チベット族の女性の長い髪の毛を7人分集めて、やっと一つのカツラが完成するのだそうです。

 

 

 

 

 昆曲の役者に求められるのは独特の発声の「声」ですが、

天性の美声の持ち主とは「首が短くて鼻が低い」のが特徴なのだそうで

 

こちらの先生も、歴代の有名な昆曲の役者さんや梅蘭芳など

名優名声とよばれる方はみなさんは「首が短くて鼻が低い」のだそうです。

 

 

 

 

 蘇州で伝統芸能の昆曲について学びたい方は

是非こちらの伏羲古琴文化会馆を訪れてみてください。

 

 

 

 

 伏羲古琴文化会馆

平江路中段平江路97号

电话:65812905

お茶代金が講義料金という感じです。

予算70元~

言語:中国語

時間:13時半、20時から各2時間

 

 

 

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蘇州山塘書院☆蘇州の伝統芸能・無形文化遺産「評弾」(ping tan)を聞くことが出来る茶館

2011年05月06日 | 蘇州の伝統芸能・評弾・昆曲

「山塘街(shan tang jie)」を訪れた際、最後は 

中国の無形文化遺産(国家非物文化遗产に登録されている、 

蘇州の民間伝統芸能の「評弾」(ping tan ピンタン)を聞くことが出来る 

州山塘院(蘇州山塘書院)を訪れました☆

 

 

 

 

 

 

ここを訪れたのは私たっての希望です☆ 

 

「評弾」(ping tan ピンタン)は、蘇州ならではの古くから民間に伝わる伝統芸能で 

音楽と共に蘇州語(蘇州の人々が話す方言)を使って物語の歌を歌う、独特の文化です。 

 

 

 

 

 

 

「評弾」(ping tan ピンタン)は日本で言えば歌舞伎、能、狂言などに値するのではと思っています。 

 

歌だけを聞いていると蘇州語がわかる以外の方には、内容がわからないのですが 

こちらは字幕が後ろに流れていて、またテーブルにも、中国語で書かれた歌詞の本があったため 

どんな内容の歌なのか理解することが出来ました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

座席は40席ほどあり、「評弾」(ping tan ピンタン)の演奏時間は夜19時半から22時半で

一人40元ほどのお茶を頼んで、「評弾」(ping tan ピンタン)の演奏を聞く・・というシステムでした。

 

 

 

 

 

蘇州で観光を訪れた方で、蘇州ならではの伝統芸能に触れたい方は

是非こちらの茶館を訪れてみてください☆

 

 

 

 

窓から蘇州の古い町並みを観光することもできて

接待、アテンドにもオススメです。

 

 

蘇州山塘書院

住所:州金区腌渚河38

電話:0512-67237880

演奏時間は夜19時半から22時半

(パンフレットは23時までとなっていますが、現在は22時半で終了とのことでした。)

茶館の為、一人一杯のお茶を頼むシステムです。