日本に一時帰国する前々日、ヴィヴィアンと一緒に平江路で「昆曲」を見てきました☆
「昆曲」とはユネスコ世界文化遺産に認定されている
中国の伝統芸能で600年の歴史があります。
蘇州に来て初めて「昆曲」を知り、何度か「昆曲」を見たり、
中国語の教科書を通して有名な「牡丹亭」「紅楼夢」などの物語を学びました。
日本では歌舞伎役者の坂東玉三郎さんが、蘇州昆劇院と共同で2009年、
「牡丹亭」の公演を行い広く知られるようになりました。
今回ヴィヴィアンを訪れたのは平江路の伏羲古琴文化会馆で、平江路の中間地点にあり
こちらの会館は午後13:30時から~夜20時から~
お茶を頼めば「昆曲」や「ピンタン(評弾)」の鑑賞をすることができました。
ヴィヴィアンはこちらで「昆曲」を披露している「呂成芳」先生と知り合いで
ヴィヴィアンの将来の夢の一つが、
中国の伝統芸能の衣装を製作することなのだそうです。
現在では「昆曲」の衣装に欠かせない刺繍をする職人が少なく、
一着の刺繍に手間と時間がかかるため
一年待ってやっと一着の衣装を手に入れることができるのだそうです。
ヴィヴィアンは将来のために、こちらの先生が持っている
素晴らしい伝統衣装を見て研究していました。
ヴィヴィアンに先生をご紹介いただきましたが、とても素晴らしい方でした。
坂東玉三郎さんが、蘇州昆劇院で崑曲を学んだ時に先生も一緒だったという
昆劇の大ベテランの先生で、今は、伝統芸能を一般の方にも知ってもらおうと
普及活動に力を入れていて活動をしているのだそうです。
その言葉通り、こちらの伏羲古琴文化会馆で行われた昆曲の紹介は
心がこもっていて、とても丁重でした。
またこちらの先生もヴィヴィアンと同様に「蘇州日報」に掲載されたり
蘇州テレビ局の「天天時尚」で放送して紹介されたのだそうです。
夜20時から22時すぎまで2時時間以上かけて丁重に昆曲の特徴や
歴史・声調や言葉について説明をしてくれ、
さらに琴や「ピンタン(評弾)」の演奏もしてくれました。
説明→劇の一部を演じる→着替え→説明→昆曲→着替え→説明→昆曲→着替え→説明→昆曲
という形で進行が行われ、最後はお客様ひとりひとりと写真も撮って下さいました。
お化粧は毎日2時間かけて行われているそうです。
昆曲のメイクはとても独特で、まずは、髪の毛をあげ、顔の皮膚を釣り上げることからはじまります。
顔の皮膚を布で巻き上げて縛るのですが、普通の人は10分で、痛くて吐き気がして耐えられないそうです。
昆曲の役者になるためには、演技や声の才能があっても、
この化粧をクリアできないと役者になることができず
痛みに耐えられなくて昆曲の役者を諦める人もいるのだそうです。
また毎日独特の濃い化粧をするため皮膚に色素沈殿がおこってしまうのだそうです。
そして、衣装に欠かせないカツラの頭髪は現在もすべて本物を使用しているのだそうです。
現代の中国の女性はパーマやカラーなどで傷んでいるため、
今は、チベット族の女性の長い髪の毛を7人分集めて、やっと一つのカツラが完成するのだそうです。
昆曲の役者に求められるのは独特の発声の「声」ですが、
天性の美声の持ち主とは「首が短くて鼻が低い」のが特徴なのだそうで
こちらの先生も、歴代の有名な昆曲の役者さんや梅蘭芳など
名優名声とよばれる方はみなさんは「首が短くて鼻が低い」のだそうです。
蘇州で伝統芸能の昆曲について学びたい方は
是非こちらの伏羲古琴文化会馆を訪れてみてください。
伏羲古琴文化会馆
平江路中段平江路97号
电话:65812905
お茶代金が講義料金という感じです。
予算70元~
言語:中国語
時間:13時半、20時から各2時間
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