10月7日、3日目。いよいよ漢陽都城の城壁ウォーク。今日は東大門スタート、西大門ゴールとする北半分を歩く。宿の前のコンビニで朝食を買って部屋で食べてから遅めのスタート。地下鉄で東大門まで行き、漢陽都城博物館を横目に歩き始める。
最初はNamsan(駱山)エリア。公園の敷地の端っこのイメージ、城壁に沿ってゆるゆると上ってゆくが、右側はどこまでも市街地が続いていた(写真上左)。城壁は積まれた時代によって様相が異なり、往時をしのびながら歩く。万里の長城もそうだが、人里から離れた山奥までよくぞ石を運び積み上げたものだ(写真中)。
次のBaegakusan(北岳山)地域は北朝鮮との緩衝地帯に近い軍事区域で散歩の人はいなくなるが、時おりハイカーとすれ違う。道は細くなるがしっかり整備されている。北岳山頂(342.5m)が本日の最高地点だが、いったん下った向こうの山に続く城壁を見ると感動より試練の気持ちの方が強まった(写真上右)。パスポート要とのことだったが、当日は警備兵や警察官などおらず、提示を求められることはなかった。ただし至近間隔で見張所が設置され、いつ緊張状態になるか判らない。パスポートは必携だ。
今日のハイライトはInwanssan(仁王山)エリアか。道は整備された階段を一気に下る(写真下左)。反対側からのハイカーも大勢いたが、こちら向きのルートで良かったと心から思った。自分が反対側から来ていたら、心折れて引き返したかもしれない。だが続いては自分が上る番、下りほどではなかったが一番つらい時間帯だった。山頂(339.9m)付近からの眺めは素晴らしく、ソウル中心部や明日歩く南山一帯の大パノラマ。コース自体は夜でも歩けるので、ヘッドランプがあれば夜景を観に夕方登ってくるのも良いかもしれない。とは言え、ここから下り一方ではなく、もう一回けっこうな下り上り、そして果てしない下りが続くのだった。
コースの途中ではあるが、半周以上を歩いた地点で地下鉄駅を目指して離脱。10kmちょっとのコースに休憩含め5時間半かかってしまった。もっとも地図では6時間と書かれており、遅いと言うわけではないようで安心。やはりアップダウンが大きいと体力消費が激しい。ちなみにソウル市の標高は38mだそうなので、大雑把に書いても北岳山まで300m上り、下って上って、仁王山から300m下ったことになる。
トレイルコースから駅に向かう途中、警察博物館があったので寄った。韓国における警察の歴史や現在の業務内容、装備などが展示されているが、ちょっと物足りない気もした。辿り着いた地下鉄駅は3号線独立門駅、ここから乗り換えなしで帰れるのも、今回の宿の決定要因の一つなのだった。
宿の受付のお兄ちゃんが良く英語をしゃべり、韓国語も英語も一切喋れない日本人宿泊客のトラブル対応に通訳してあげて仲良くなり、一緒に夕食に行った。トラブったご婦人は全く悪意なく、かつ尊大でもなかったがそれだけに質が悪いとも言えた。無事に収まって何より。ご婦人からはお礼を頂いた。
宿 0900発
Heunginjimun(興仁之門/東大門) 0930
(2.3km)
Hyehwamun(恵化門/東小門) 1010/1020
(2.5km)
Malwabi Information 1130/1145
(2.2km)
Changuimun(彰義門/北小門) 1250/1300
(3.1km)
Sajik Tunnnel 1500
[Tripstay Myeongdong 泊②]