カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

不動心

2006年01月15日 21時43分59秒 | スポーツ / SPORTS
坂本博之(角海老)  タイ国ライト級10位マンコートン・ポルソンクラム
  37勝(27KO)7敗          3勝(1KO)4敗   

坂本選手は以前「ボクシング名勝負」で書いた通り、
思わず応援したくなってしまう、そんな選手である。
35歳になった今でもその闘争本能は衰えず、
闘い方と言うより、男の生き様に感動し頭が下がる。

昨年、椎間板ヘルニアの手術をした。成功の確率は50%、
失敗すれば下半身不随となる危険があったにもかかわらず、
リングに立ちたいと言う信念が決断させた。

そして5月にリング復帰を果したものの、
スーパーライト級のランカー柏樹宗選手(三津山)に
5回TKO負けを喫しているだけに、
この試合は、どうしても負けられない一戦だ。

だからと言うわけではないだろうが・・・
相手は3勝4敗のタイ人選手。

 しかし戦績が3勝4敗で、国内の10位と言うのは・・・ 
   (タイってすごいなぁ。)
 タイ人は小柄なので、軽量級の選手は多そうだが、
 ライト級の選手が10人しかいないのだろうか 

大方の予想通り試合は進んだ。
2ラウンドに、どのパンチが効いたのか判らなかったが
「幻の右パンチ」でタイ人が2回ダウンした。

そして3ラウンド、坂本選手のパンチを浴びて、
タイ人選手は2回ダウンした。1分4秒、KOで坂本選手が勝った。

              

そんな事はどうでもいいことだ。
今の日本で、ランカーでもなく名前だけでお客を呼べるのは、
坂本選手くらいなものだろう。(辰吉選手もいるが。)

昨日も日本スーパーフェザー級王座決定戦があったにもかかわらず、
坂本再起戦とダブルメインイベントだった。

45戦目となる坂本選手は、
いつもの様にドボルザーク作曲の「新世界」で入場した。
ホールには声援が、絶叫が、コダマした。

試合が始まると逆にシーンと静まり返った。
誰もが坂本選手の復活を祈っているようだった。

スピードもキレもなくてもいい。
動きが鈍くてもいいんだ。
リングに坂本選手が立っていてくれれば、
それだけでいい・・・・・。
みんな、そう思っていたに違いない。

ガンバレ坂本選手、納得いくまで戦って欲しい。
いつまでも観客に感動を与えて続けて欲しい。

ちくしょう魂(こん)―児童養護施設から世界をめざして

小学館

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坂本博之 不動心

日本テレビ放送網

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コメント
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