カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「千里走単騎」

2006年01月30日 19時53分59秒 | 映画 / MOVIE
今日は検査もなく、先生が
「検査の無い日は外出していいですよ。」と言ってくれたので、
気分転換に映画を見に行って来ました。

             

中国語で「千里走単騎」、日本語だと「単騎、千里を走る」。
日本でもおなじみの『三国志』に由来する話で、
京劇の演目のひとつです。
『三国志』の中では最も感動的なエピソードの一つと言われています。

ただし、ストーリーはこのエピソードが題材になってはいますが・・・
ストーリーそのままではありません。

私が何故、この映画に惹かれて観に行ったのかと言いますと、
今月の初め、あるTVで高倉健さんの映画を紹介していたのですが、
中国の雲南省ロケの様子がとてもいい感じに思ったからです。
現地の人々と健さんとが、とてもいい信頼関係で結ばれており、
この映画が順調に撮影されたとも紹介されていました。

中国の巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督が
尊敬する高倉健さんを起用したヒューマンドラマです。
1人の日本人が異国の地で体験する心の触れ合いを通して、
人と人との絆の大切さを再認識していく物語です。

単身で中国の撮影隊に加わったという高倉健さんの
言葉が通じないことで生じるいろんな問題。
しかし逆に言葉は通じなくても、
わかろうとする気持ち、伝えようとする気持ちで、
お互いの心が通い合う事の素晴らしさ。
このあたりが、私にも共感できるところです。

これまで中国と言うと根深い反日感情がもとの事件があったりして、
私は正直言うといい印象も持っていませんでしたし、
関心を惹かれるほどではありませんでした。

また、私の愛読しているメルマガで、
作者さんが中国でいかにやられまくっているかを読んでいた事も
若干ながらではありますが影響したと思われます。

             

主人公である高倉健さんの息子(中井喜一)が、
末期の肝臓癌で余命いくばくも無いと言う事が判明した所から、
映画は始まります。その息子の意志を継いで、
健さんが代わりに中国へと旅立ったのでした。

一番印象に残ったシーンは、
山奥の村で村人達が見ず知らずの日本人(健さん)を
村を挙げてもてなすシーンです。
村の道の真ん中にテーブルを連ね料理や飲み物を持ち寄り、
村人が総出で大宴会を開く、そのスケールを大きさと言うか、
心の広さに感動しましたね。

また遭難しそうになった時に、
健さんと子供が初めて心通わせる写真のシーンも良かったです。

全くストーリーもわからず観たのですが、
やはりこの映画は私と縁があったのでした。
中国人嫌いの作者さんにも観て欲しい映画ですね。

単騎、千里を走る。

幻冬舎

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コメント
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