酒酒楽楽

酒店のオバちゃんが、商工会活動や家族のことなどをマイペースで綴っていきます。

伝統芸能に親しむ

2007-07-20 21:52:49 | 楽しき事

このほど、私は、これまでずっと敬遠していた

日本の伝統芸能に触れ、じっくりと堪能することが出来ました。

7月13日には、『松竹大歌舞伎』

15日には『幽玄への誘い(いざない) 能と狂言の夕べ』

どちらも須賀川市文化センターの自主事業です。

インターネットで情報を得たり、チケットを買いに行くのは娘の役目で、

商売の忙しい時間帯でも、娘の誘いだと分かれば、

家族は軽く(本当は渋々と)許可してくれます。

一般3,000円、学生1,000円の席なので、

高い席から時々オペラグラスで覗きます。これがまた“悦”なんですよ。



松竹大歌舞伎は、実は2度目です。

一回目はブログを始める前の年、郡山市民文化センターで

松本幸四郎が“弁慶”を演ずる「勧進帳」でした。

初めに「歌舞伎の見方」を分かりやすく解説してもらるので、

私のような初心者でもすんなりと歌舞伎の世界に入っていけます。


この日は、『掛け声』のかけ方と『見得(みえ)』のきり方も教えてもらいましたが、

『掛け声』は難しいものですね。初心者には声が出ません。


近松門左衛門作の浄瑠璃を歌舞伎化したもので、

『平家女護島(へいけにょごのしま)俊寛(しゅんかん)』

俊寛を市川一門の市川右近が演じてました。




「能と狂言の夕べ」は初体験です。

文化センターのロビーには衣装やお面がが展示してありました。





能は、はっきり言って眠くて眠くて・・・・・

解説の方がおおらかな方で、

「眠い時には眠ってもかまいません。そういう見方もあるんです。」

みたいなことを言ってくださったので、

素直な私は、それを真に受けて時々ポクリポクリと・・・・・

実に気持ちよかったです。


次に狂言の『蚊相撲』

野村萬斎演ずる大名と人間に化けたおかしな顔の「蚊」との相撲。

これは目を瞑る余裕もありません。おもしろいです。



最後は、能の『安達が原』です。

二本松の黒塚には鬼婆伝説が残っています。

「陸奥の安達が原の黒塚に鬼こもれりと聞くはまことか」

一枚目の写真に鬼婆のかつらがあります。

想像しただけで身の毛がよだつような怖さです。



東北南部にも台風が来るかもしれないと言われていたこの日、

須賀川市文化センターは超満員、駐車場もいっぱいでした。

幸い台風は太平洋側へそれたようで、雨も風もほぼおさまっていました。

急いで家に帰ると、辺りがゆうやけ色に包まれていました。



とってもとっても不思議な色でした。