7年越しです！

7年前、父が75歳になったのを機に、秋田から来てもらい両親を旅行に誘いました。
大好きな富士山を今まで見た事がない（今まで行っても天候の関係で見られなかった）と言うので、近場の山中湖に息子や娘も同行して親子三代揃って出かけました。
それぞれの都合もあり全員揃うのも大変です。（勿論両親揃って元気な事が大きいですが）
しかし、あいにくの雨で目の前に広がるはずの富士山は二日間共に見えませんでした。
それ以降、毎年、父や母の誕生日に合わせて富士山を見る旅に出かけました。
伊豆の戸田からフェリーで見る企画や、あるお客様とその話をしたら、真ん前に見えるホテルを教えて頂き、再度富士五湖を目指したり、、、どこからどのようにチャレンジしても見られないのです。

私は羽田で見たり


飛行機の中から見たり

当たり前のように見ていましたが、毎年毎年見られず・・・。
“見せたら長生きできないと思って神様がわざと楽しみを先延ばしにしてくれているのだ”　と言うのを聴いて娘は、“凄いね。愚痴とか言わないんだね。尊敬する！”　と言っていましたが、さすがに80を超えてからは　“もうそろそろ少しは見せてくれても良いのでは・・・”　という言葉も漏らしておりました。

今回も予定をしていた日が雨に台風にという予報だったので日程をずらして万全を期して向かいました。
一日目の箱根は曇りで、やはり富士山は見られず・・・
翌日、河口湖の方に回ってみました。
・・・午後になってやっと曇り空の隙間から全容を現しましたが、ほんの束の間。
がっかりして休んだ翌日の朝、ホテルの窓のカーテンを開けた母が　“うわー！！”　という歓声。
飛び起きてみると、雄大で美しい全容を現してくれていました！
初冠雪の翌日なので、本当に写真に出ているような富士山。


父は思わず柏手を打って拝んでいました。
7年越しの執念（私も！）が実った、記念すべき日でした。